約 4,482,792 件
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/1509.html
ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト part39-246~250,457~463、part41-203~206、part43-150~159 246 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/06(金) 20 37 27 ID guS84ymZ0 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト、 とりあえず今書けている分だけ行きます。 まずはプレイヤーキャラの紹介から。 ■ ユーリィ :クラヴァット族♂ 双子の弟の方。姉のチェリンカと対照的に恐いもの知らず。 クリスタルから引き出された力を制御する能力を持つが、チェリンカと一緒でないと魔法を使うことが出来ない。 ■ チェリンカ :クラヴァット族♀ 双子の姉。ユーリィに対して姉らしく振る舞おうとするが、実はとても恐がり。 魔法の第一段階としてクリスタルの力を引き出すことが出来るが、ユーリィがいないと魔法として意味をなさない。 彼女は実際の戦闘には一切参加しない。 ■ アルハナーレム :ユーク族♂ 双子が幼い頃から家族同然に暮らして来た人物で、薬草学と魔法学に精通している。 通称アル。ユーク族はヘルメットのような仮面を身に付けているため素顔は不明。 一人称は「我」、語尾は「~である」。 ■ ミース :リルティ族♀ アルとともに双子の師匠のような存在。リルティ族は成人しても子供のような外見。 錬金術を得意とし、元素をポットに溶かすことで魔石(魔法を使うために必要なアイテム)を錬成することが出来る。 外見の印象とはかけ離れたエキセントリックな発言が多い。語尾は「~なのです」。 ■ ナッシュ :セルキー族♂ 森で生まれ育った野生児。鋭い勘と、敏捷なセルキーの中でもずば抜けた身体能力を持つ。 犬や猫とも会話できるらしい。正直陰が薄い。 ちなみにこの世界では月は真っ赤で、まがまがしい星だとされています。 247 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/06(金) 20 39 25 ID guS84ymZ0 大雨の降る、山間の小さな村。 不気味な仮面をつけた人物が、高台から村をじっと見下ろしている…。 冒頭とはうって変わって快晴の空。 幼い双子の姉弟、ユーリィとチェリンカは父ラトフの薪割りの様子をじっと眺めている。 双子の無言の催促に押されて、ラトフは薪割りを子供達にやらせてみることにした。 どちらが先にやるかで言い合いをするユーリィとチェリンカ。 チェリンカは自分が先に生まれたのだから自分が先だと主張し、ユーリィは双子に姉も弟もないと言い張る。 結局二人で協力して薪割りをすることに。 しかし、薪割り用のナタは二人がかりでも持ちあがらない。 そこへ双子の師でもあるアルハナーレム(以下、アル)とミースがやって来た。 アルへタックルして抱き付くチェリンカと、ミースの頭をなでなでするユーリィ。 「子供扱いするなですー」と言いつつもミースはうっとりした表情をする。 力に頼りすぎだ、とアルとミースは魔法の原理を教えるが、双子の子供にはまだ理解できない。 実践するのが一番だと、今度はラトフに支えてもらい、再び薪割りに挑戦する。 目を閉じて集中する双子に、ラトフは強い心に出来ないことなどない、と言う。 出来ないとあきらめた時、すべての道が閉ざされるが、 出来ると信じた時、世界のすべてが力を貸してくれる。 こっそりラトフが手を離したのにも気付かず、ユーリィとチェリンカがナタを振り降ろすと見事に薪が割れた。 驚いている二人に、ラトフは今使ったナタをくれた。双子は早速そのナタを持って遊びに行くことにする。 そんな二人を遠くから見ながら、ラトフ達は密かに二人の能力に舌を巻いていた。 これではすぐに追い越されてしまう、とラトフは嬉しそうだ。 そして子供達の成長を実感しながら、あれからずいぶん経つのか、と何かを思い出しているラトフであった。 ユーリィの提案により、双子は「いつものところ」、裏山の洞窟に行くことにする。 洞窟の中は暗く、何も見えなかったが、ユーリィはチェリンカに「あれをやってよ」と催促する。 チェリンカがポケットからクリスタルを取り出すと、クリスタルは強い光を放って輝き出した。このクリスタルはチェリンカが触れたときだけ輝くらしい。 クリスタルの光で辺りがよく見えるようになり、二人は洞窟の奥へと進む。 内心は恐くてたまらないチェリンカは、そろそろ帰ろうと言い出した。 この洞窟は昔、死者を埋葬した場所であるらしい。しかしユーリィはそんなのただの抜け殻じゃん、と気にしない。 そしてお腹が減ったから帰る前に、あの特大の箱を開けようと言い出した。 それはどう見ても棺桶。慌てるチェリンカ。 しかもユーリィが何か仕掛けを踏んだような音がして、棺桶がふっ飛び、 いきなりサソリ型の巨大なモンスターが飛び出して来た。 サソリの針にあたる部分には、気持ち悪い紅い色のクリスタルが。 無事サソリを倒すと、ユーリィは「おもしろかった」とけろりとしている。 二人が帰ろうとした時、目の前に見知らぬ少女の幻影が現れた。 悲しげな表情で何か言いたげにユーリィ達を見つめる少女。 チェリンカは「でたぁぁ!」と絶叫。有無を言わさずユーリィの手を引っ張り、その場から逃げ帰るのであった。 幻影の少女も、人の気配を感じると消えてしまう。それは、あの仮面の男だった。 248 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/06(金) 20 42 48 ID guS84ymZ0 その日の晩、一旦はベッドに入ったユーリィとチェリンカだが、ユーリィは家の外へ出ていってしまったラトフを追って外へ出ることにした。 戸口にモーグリのスティルツキンを置いて、チェリンカを閉じ込めるユーリィ。 ラトフは丘に立って遠くを眺めている。 ユーリィがラトフに声をかけると、いつの間にかチェリンカが後に付いて来ていた。 ラトフが眺めていたのは、遠くに見えるシエラ湖の上を舞うたくさんの光だった。 あれは鬼火と呼ばれ、以前にあそこで死んだたくさんの人達の魂らしい。 あれだけ燃えても燃えつきない光だから、きっと心の強い人達だったんだろうと言うユーリィ。 ユーリィは死んだ母、アーチェスのことをラトフに聞く。 アーチェスは代々の巫女の家系に生まれ、その中でも希代の力を持っていたらしい。 家に戻る途中、ラトフは冬ごもりの準備のために明日は王都に行くと告げた。 そして、ユーリィとチェリンカも王都へ連れていってもらえることになった。 翌朝、ユーリィはチェリンカより寝坊したことを悔しがる。 戸口を塞いだまま眠っているスティルツキンを「強い心」でふっ飛ばすラトフ。 一方、チェリンカはアルとミースの家にいた。 チェリンカはアルに頼まれ、自分のクリスタルを貸す。チェリンカはこのクリスタルを握りしめて生まれて来たらしい。 アルは彼女のクリスタルをペンダントにしてくれた。 チェリンカにしか使えない最高のものだから、なくさないようにということらしい。 さらに、彼女に本格的に魔法を教えようとする。 ユーリィと二人なら力の生成も制御も思いのままなのに、一人だけだと何故か全く魔法が使えないらしい。 クリスタルの力を意志の力で制御し、意味付けをすることで初めて魔法が発動する。 教わった通りにやろうとするチェリンカだが、うまく出来ない。 ラトフとユーリィが待っているからと、アルの家を出て行くチェリンカ。 アルは、そのクリスタルはそう簡単には使えない、なぜならそれの魔力許容量は天体並みの…とつぶやく。 その時、チェリンカが出ていった扉の外からまぶしい光があふれて来た。 同時に、力を解放されたクリスタルが放つ澄んだ音が聞こえて来たのだった。 家の外で待つ父とユーリィに、チェリンカは嬉しそうにペンダントを見せる。 全員そろったところで、王都レベナ・テ・ラに出発する。 初めて見る大きな街にユーリィとチェリンカは興奮気味。 さらに、ラトフから神殿の鐘が3回鳴るまで自由に街を見て回ってもいい、買い物もおkと言われ大喜びする。 最後にラトフは、「神殿には決して近づいてはならない」と厳しく注意するのだった。 早速いろいろと街を見て回る。 広場にはこの国を治める王様の銅像があり、王様の名前はコルカというらしい。 名君として有名だったが、一人娘を亡くしてからはあまり人前に姿を現わさないそうだ。 街を見て回るうちに鐘が3回鳴ったので、集合場所の広場に行く。 しかし、時間が過ぎて夕方になってもラトフは姿を現わさない。その時、待ちくたびれた二人の視界に、ラトフと思しき姿が。 ラトフの後を追う二人。街の人達の様子も何だかおかしい。 父の姿は、レベナ・テ・ラの旧市街に入っていったので、二人もその後を追う。 249 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/06(金) 20 44 34 ID guS84ymZ0 レベナ・テ・ラの旧市街には住む人の姿もなく、魔物がうろついていた。 街のすぐ近くに魔物がいることに驚くユーリィとチェリンカ。 それでも父を探すために旧市街の奥へと進んで行く。 二人が一番奥までたどり着いたとき、神殿から鐘の音が聞こえて来た。 それを聞いて何故か気分が悪くなり、ユーリィはその場にうずくまってしまう。 そこへ牛のような姿のボス(ベヒーモス)登場。その身体には例の紅いクリスタルが。 鐘がやむとユーリィも頭痛から開放されたので、早速ボスを倒す。 敗北したボスは逃げ出す。ボスが広場に行けば大変なことになると、二人もその後を追う。 ボスを追いかける二人の前に、裏山の洞窟で出会った少女の幻影が現れる。 おびえるチェリンカ。しかし、少女は何も言わずに消えてしまう。 騒ぐ二人の前に、今度はラトフが現れた。彼も時間通りに広場に行ったはずなのだが、なぜ自分がここにいるのか記憶にないらしい。 ともかく親子3人無事に再会できたので、村に戻ることにした。 紅い月に照らされたテラスに、いかにも悪役面の人物が立っている。 その後ろには、仮面の男の姿が。 二人はよい素材が見つかった、アレがいくら優秀でもそろそろ…と思わせぶりな会話をする。 さらに仮面の男は主の命を受け、どこかへ行ってしまうのだった。 朝、ユーリィとチェリンカはアルとミースの家に遊びに行く。しかし、家にアルの姿はなかった。 巨大ポットでスティルツキンを煮込んでスープのだしにしようとしているミースに尋ねると、「ついさっき、ヴァール山に薬草を取りに出かけた」という。 アルは物陰に隠れて双子をやりすごしたのだが、結局あっさりと二人に見つかってしまった。 仕方なくアルはユーリィとチェリンカをヴァール山に連れて行くことにしたのだった。 雪の降り積もったヴァール山に到着した三人。この山はユーク族の修行の場でもあるそうだ。 この山にはモーグリそっくりの姿をしたモーグリ草という草が生えている。 この花は開花するとモーグリそっくりの姿になり、成分も変化して貴重な回復薬の原料になるらしい。 今回は、その中でもひときわ大きいデカモーグリ草が目的。この季節なら頂上近くに生えているだろうという話なので、三人は頂上を目指して山を登ることに。 頂上で目的のデカモーグリ草を回収した三人の前に、鳥型のボスが出現する。 ユーリィとチェリンカがボスの紅いクリスタルに見覚えがあることにアルは驚くが、ボスは問答無用で襲いかかって来る。 ボスを倒した後、アルはあの紅いクリスタルについて説明してくれた。 通常、クリスタルは淡い青色をしており、紅い色のものは存在しない。 しかし邪悪な意志によってねじ曲げられたクリスタルは、拒否反応によって紅くなるらしい。 こういったクリスタルに気をつけるように注意するアルだが、ユーリィは楽天的に考えているようだった。 三人が村に帰ると、旅に出るらしいスティルツキンをラトフとミースが見送りに出ているところだった。スティルツキンを見送った後、皆は食事を取りに家の中に帰っていく。 しかしアルだけが今にも降り出しそうな空を見上げて、「…イヤであるな」とつぶやくのだった。 (続く) 250 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/06(金) 20 47 26 ID guS84ymZ0 今回はとりあえずここまで。 ストーリーはこの後雰囲気が一変します…。 次からはもっと簡潔に書くつもり。 457 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/21(土) 18 06 20 ID u54AuVRq0 続き行きます。 全然簡潔になってないのはご勘弁を…orz 夜、村は予想通り大雨になった。ラトフ達親子三人がくつろいでいると、ドアをノックする音が聞こえてきた。 ユーリィがドアを開けに行くが、外には誰も見当たらない。 その時、アルの「ラトフ様、神殿の者である!」という叫び声が。 それを聞いてラトフはユーリィに戻るよう叫ぶが、次の瞬間ユーリィは何者かにふっ飛ばされ、家の中に転がりこんで来る。駆け寄るチェリンカ。 ゆっくりと家の中に入って来た仮面の男を、ラトフは「クー・チャスペル」と呼んだ。 アーチェスのみならず子供達までもと憤るラトフに、チャスペルは教皇は「予備」と望んでいると答える。 子供達を「予備」と呼ばれ激昂したラトフだが、逆にチャスペルから反撃を喰らう。 しかし、隙をついたユーリィの一撃で仮面を傷つけられたとチャスペルは逆上。 それを見たラトフはチャスペルに斬りかかるが、チャスペルはユーリィとチェリンカに向けて魔法を放つ。 子供達をかばって自ら魔法を受けるラトフ。 さらにチャスペルは、背後からラトフが落とした剣を彼自身の背中に突き立てるのだった。 チャスペルは笑いながらチェリンカを連れ去ろうとするが、倒れたはずのラトフの一撃で事なきを得る。 あなたは化け物ですかとうろたえるチャスペルに、この子達を守るためなら何にでもなろうと言い放つラトフ。 そしてラトフはユーリィとチェリンカに、辛い思いをさせてすまなかった、と謝るのだった。しかし、そこで彼は今度こそ力尽きてしまう。 崩れ落ちる父を呆然と見つめるユーリィとチェリンカ。 チャスペルは狂ったようにラトフを嘲笑う。 その時、強い光に気付いてチャスペルは笑うのをやめた。その光はユーリィとチェリンカからあふれていた。 ぼくはお前をゆるさない、とつぶやくユーリィ。 強烈な力にチャスペルはうろたえ、その姿は二人の放つ輝きに飲み込まれていった。 ユーリィが気が付いたとき、既にチャスペルの姿はなかった。 目の前に横たわっているもの言わぬ父の姿が、あれが夢でなかったことを示していた。 ユーリィは寒空の下、たった一人で家の近くに父を埋葬する。 家に帰って、チェリンカに食事を運ぶユーリィ。彼はチェリンカにいろいろと語りかけるが、彼女からの反応はない。 あの時以来、チェリンカは心を失い、人形のようになってしまったのだ…。 簡素な父の墓の前に立ち、ユーリィはラトフに語りかける。 どうしたらいいか分からないけど、ぼくは大切な人を…チェリンカを守りたい、と。 その時、ユーリィの脳裏にラトフの言葉がよみがえって来た。 「できないとあきらめたとき、すべての道が閉ざされるが、 できると信じたとき、世界の全てがお前に力を貸してくれる。 強い心にできないことなどない」 父の言葉に励まされたユーリィは、父が遺した剣を手に取り、 「生きて、生きて、生き抜いてやる!」と誓うのだった。 458 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/21(土) 18 09 50 ID u54AuVRq0 年月は流れ、ユーリィはたくましく成長していた。 ある日、いつものように彼が剣の稽古をしていると、脳裏に(ユーリィ…)と呼びかける声が聞こえて来た。 気のせいだろうと再び稽古に励むユーリィ。 しかし、再び自分に呼びかける声が聞こえ、後ろを振り返る。 そこには、やはり美しく成長したチェリンカの姿が。彼女は戻って来たのだ。 成長したユーリィを見て、少しとまどうチェリンカ。 しかし、彼女は声を失っていた。(ユーリィとは心の声?みたいなもので会話している) それでもチェリンカが戻って来たことを喜ぶユーリィ。 彼はチェリンカが戻って来た喜びと安堵で、ついに泣きくずれてしまうのだった。 夜、丘に立って鬼火を眺めているユーリィ。そこへチェリンカがやって来る。 チェリンカからこれからどうしたいのか問われ、ユーリィは戦うつもりだと答える。 あの時のアルの「神殿の者」という言葉から考えて、このまま彼らが自分達を見逃すとは考えられないというのだ。 チェリンカは言う。自分は力を使うことは出来るが、それに意味を込めることができない。 力に意味を込めるのはユーリィの役目だというチェリンカ。 ユーリィとチェリンカはどこまでも一緒にいることを誓うのだった。 翌朝、チェリンカはこれからどうするつもりなのか尋ねる。 ユーリィは村に墓がふたつ足りないことを指摘する。 あれからアルとミースをいくら探しても、どこにも見つからなかったのだ。 ユーリィには心当たりがあるらしく、二人は再びヴァール山に向かうことに。 久々に頂上に立った二人だが、辺りは猛吹雪で周囲がよく見えない。 ユーリィが精神を集中して剣を振るうと、吹雪を切り裂いて周りがよく見えるようになった。 すごい、と目を丸くするチェリンカに、ユーリィはこれくらいなら出来るようになったと言う。 そして、チェリンカほどではないものの、近くに誰がいるか感じられるようになったとも。 その視線の先には巨大な紅いクリスタルに囚われたアルの姿が。 ユーリィはこの事に以前から気付いていたものの、チェリンカのそばを離れられなかったのだ。 ユーリィはクリスタルが繰り出す魔法を避けながら、何とかクリスタルの破壊に成功。 解放されたアルがその場に倒れ込む。 目を覚ましたアルは、ユーリィとチェリンカから詳しい事情を聞き、 二人の成長に内心驚きながらも協力を申し出てくれた。 アルはレベナ・テ・ラの王様にこの異変を直接報告するつもりらしい。 というわけで、三人は一路レベナ・テ・ラへ。 459 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/21(土) 18 11 31 ID u54AuVRq0 王都に到着したところで、アルはようやくチェリンカの声が本当に出ないことに気付く。 今までは恥ずかしがって念語を使っていただけだと思い込んでいたらしい。 アルによると、大きな力を使うには、それなりの代償が必要となる。 チェリンカの場合、力の代償と衝撃的な出来事に遭遇したせいで声を失ったので、 時間が経てば必ず元に戻るだろうとのことだった。 さて、久々に訪れたレベナ・テ・ラだが、少々状況が変わっているようだった。 三人は街に入った途端、なんとクリスタルの持ち込みが禁止されていることを知った。 どのクリスタルもいつ紅く変質し、魔物を呼ぶか分からないからだというのだ。 チェリンカのクリスタルは見つかることなく、三人は城へ向かう。 王に会おうとするも、門番から阻まれどうしても通してもらえない三人。 その時アルが、思い切った様子で自らの昔の肩書きを名乗る。 「我が名はアルハナーレム、かつて宮廷魔術師として王宮に仕えていたものである」と。 アルの意外な過去に驚くユーリィとチェリンカ。 しかし、それを聞いた門番は意外なことを口にする。 アルハナーレムなら今でもコルカ王のそばに仕えているというのだ。 揚げ句の果てには目の前のアルは偽物扱いされ、三人は城から追い払われてしまった。 仕方なく城を離れるユーリィ達。 そこへ、広場で王からのお触れが読み上げられた。 深淵の森と呼ばれる森で、凶悪な魔物が多数徘徊するという異変が起きており、 近くコルカ王は討伐隊を出すつもりらしい。 そのために森の情報を必要としており、重要な情報を持っている者には王が直接会って話を聞くとのこと。 ただし、森は非常に危険なため、一般人は立入禁止、ということだった。 それを聞いてユーリィとチェリンカは当然のように森へ行こうとする。 慌ててアルが止めようとするが、王様に会うには情報を得るしかないと説得され、 渋々三人で森へ行くことを了承するのだった。 森と言うよりジャングルのような雰囲気に変わってしまった深淵の森。 ユーリィは久々に探検が出来るせいか、心なしか嬉しそうな様子。 森を進んで行くうちに、三人はセルキー族の少年が魔物に襲われているところに遭遇する。 魔物から毒を受けてピンチの少年。 三人は魔物を撃退し、少年の毒をアルの魔法で中和してやった。 ユーリィ達から名前を聞かれ、少年は自分の名前がナッシュであることを思い出す。 ナッシュの話によれば、森がヘンになったのはヘンな花が現れてかららしい。 さっそくそのヘンな花を倒しに行こうとするユーリィ達。 自分がいなければ花は倒せない、とユーリィ達にナッシュも加わることになった。 野生児ナッシュの驚異の跳躍力と、謎の物体「矢じろべ」(食べるとうまいらしい)のおかげで、ユーリィ達は例の花のところへたどり着いた。 超巨大な花弁の中央には、やはりあの紅いクリスタルが。 花型のボスを倒してナッシュが耳を澄ますと、少しずつ森の動物達が戻って来る声が聞こえて来た。 ユーリィ達は異変の情報を持ち帰るどころか、異変そのものを解決してしまったのだ。 さっそくコルカ王に謁見するため、レベナ・テ・ラに戻ろうとするユーリィ達。 するとナッシュも当然のようにユーリィ達について行こうとする。 命の恩人には、恩を返すまで絶対離れないつもりらしい。 こうして、改めて森の野生児ナッシュが仲間に加わったのだった。 460 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/21(土) 18 13 21 ID u54AuVRq0 レベナ・テ・ラでは、空の向こうに黒い雲が湧き起こり、今にも雨が降り出しそうな雰囲気。 四人となったユーリィ達が城に入ろうとすると、やはり門番達に止められる。 四人の、森の異変を解決したという主張を信じていない門番だったが、 アルの半ば脅しのような言葉で、慌てて城の中に入ることを許可してくれるのだった。 ようやく謁見かなったコルカ王だが、玉座に力なく座り、アルの言葉にも反応薄。 おまけにアルのことも覚えてないらしく、仕方なくアルはユーリィとチェリンカを王に紹介する。 この二人はラトフとアーチェスの忘れ形見である、と。 ラトフ、アーチェスという名前にコルカ王は反応を示す。 そして何かを思い出そうとするのだが、その直後頭痛に襲われ玉座に座り込んでしまう。 王の傍らに侍していたユーク族の人物は、王の体調不良を理由に、王に私室まで戻るように勧める。 それに答えて私室へ戻ってしまうコルカ王。 しかもそのユーク族を「アルハナーレム」と呼んだのだ。 それを聞いて驚くアル。「アルハナーレム」と呼ばれた人物は、自分こそアルハナーレムだと胸を張る。 「しかしお前は女ではないか!」と仰天するこちらのアル。 が、周囲には王のそばにいた人物が女性かどうかすら分かっておらず、 むしろアルの言葉に驚いた様子。 アルハナーレムを騙る人物は、魔術師を名乗る割には魔法の初歩すら分かっていない様子。 アルは自分こそアルハナーレムであることを証明するため、 「我が我である証」を持ってくると宣言。 そのためにアルの「置いて来た過去」があるというレラ・シエルに行くことになった。 かつてシエラ湖にあった都市、レラ・シエル。 しかし、今では往時の繁栄の見る影もなく、ところどころ水没して廃墟と化していた。 雨の降る中レラ・シエルにやってきたユーリィ達だが、施設の入口にはカギがかかっていた。 しかし、レラ・シエルのカギはアルが預かっているという。 アルはこの大雨ではさらなる崩壊が近いと考え、四人は先を急ぐのだった。 仕掛けでスイッチを調節しつつ、レラ・シエルの奥へ急ぐユーリィ達。 その途中、一行はまるで村のアルとミースの家のような雰囲気の部屋にたどり着いた。 すると、ユーリィ達が入って来たのとは反対側の入口から、ひょっこりミースが入って来る。 「ただいまなのですー」「おかえりなのですー」と哀しい一人芝居をしては、結局寂しさでうなだれてしまうミース。 そこへユーリィ達が驚いて声をかける。 最初は成長したユーリィとチェリンカが分からなかったミースだが、 本当に二人と再会できたことが分かって、嬉しさのあまり泣きだしてしまうのだった。 しかし、レラ・シエルの崩壊が近いため、先を急ぐしかないとアルが警告した途端、 ユーリィ達が入って来た方の入口が崩れ去ってしまった。 仕方なく、ミースがやって来た方の入口から出口を探すことに。 この先はミースしか通れないところがあるらしく、しばらくミースの単独行動になる。 この時、仲間との会話で次のようなことが分かる。 あの雨の日、ミースの前に仮面の男が現れ、彼女を錬金ポットに押し込めて、 村の崖から投げ落としてしまったらしい。 ポットに詰め込まれたまま転がり落ちて、彼女は気が付いたらレラ・シエルの貯水槽にいたらしい。 そして、出口が閉じられていたためあちこち出口を探し回るうちにすっかり迷ってしまったのだ。 さらに、アルはミースに我が持っていた杖を見たことはないか、と尋ねる。 それはかつてアルが王から賜ったものであるらしい。 しかしミースの答えは「あるけどない」。 なんとアルの錫杖は、ミースが燃料にするためにとっくの昔に燃やしてしまったらしい。 アルはその杖を「我が我である証」と考えていたらしく、 「杖より命の方が大事」というミースの言葉に納得しつつも落ち込んでしまうのだった。 461 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/21(土) 18 16 13 ID u54AuVRq0 さて、チュートリアルがてらミースが先に進むためのスイッチを押して、 改めてユーリィ達とミースが合流。出口を探しに先へ進むのだった。 しかし、あるところで目の前の扉が開かず、それ以上進めなくなってしまう。 その時アルとミースに、頭から水がぶっかけられる。 傍らの巨大水槽の中を泳いでいる、巨大な魚の仕業のようだ。 まるでアルやミースに恨みでもあるかのような攻撃だった。 一方ミースは「これもゆとり教育の弊害なのです、近頃の若者はすぐキレやがるのです」と自分がキレまくり。 ミースの宣戦布告でボスとの戦闘開始。 見事ユーリィ達が勝利すると、ボスはミースの復讐リストに名前を載せたまま逃げて行った。 ようやく開いた扉をくぐり、まっすぐに伸びた通路を急いで進むユーリィ達。 すでに多量の雨による崩壊が始まっており、周囲には不気味な轟音が。 途中で転んでしまったチェリンカをユーリィが助け起こした、まさにその時。 ついに水圧に耐え切れなくなった天井が崩落、大量の水とともに瓦礫が五人の頭上へ降り注いだ。 自分に向かって落ちて来る瓦礫を見つめながら、ユーリィは「こんなところで終わりたくない」と強く思う。 そしてチェリンカの制止を振り切って、チェリンカの介在なしに一人で魔法を発動させてしまう。 ユーリィの魔法によって時が止まったかのように瓦礫や水流がその場に静止する。 その隙に目の前の横穴に飛び込むユーリィ達。 横穴の先は円形の広間になっており、中央には光を失ってしまった巨大クリスタルがあった。 ここはまだ施設の機能が生きているらしく、ひとまず崩壊の危機からは逃れ得た。 しかし、今度はユーリィの様子がおかしい。 心配する仲間たちに大丈夫だと言いつつも、ついにその場に倒れ込んでしまうユーリィ。 その身体はどんどん冷えて行く。 どうやらチェリンカなしで魔法を使った結果らしい。 風前の灯のユーリィを前に、仲間たちには打つ手がない。 その時、チェリンカが「誰かユーリィを助けて!」と叫び、彼女に声が戻って来た。 そんなチェリンカの叫びに応えるように、クリスタルの前にあの少女の幻影が現れる。 もはや少女を恐がることなく、必死にユーリィを助けてほしいと懇願するチェリンカ。 チェリンカのクリスタルと呼応するように、広間のクリスタルも輝き始めた。 彼女はそばに落ちていた衣服を示すと、再び消え去ってしまった。 その、少女が着ていたものと同じ服をユーリィに着せかけてやるチェリンカ。 服の不思議な力によるものか、チェリンカの呼びかけにユーリィが答え、 彼は命の危機を脱することができた。 アルの話により、ここがクリスタルの間と呼ばれ、地上まで吹き抜けであること、 さらに地上のスイッチを押せばワープが開くことを聞いたナッシュは、足掛かりすらない縦穴をジャンプして見えなくなってしまう。 一方ミースはその服に見覚えがあるらしく、激しく動揺し始めた。 チェリンカとユーリィから、二人が子供の頃に何度か出会った少女の話を聞くミース。 チェリンカは、ユーリィを助けてくれたのは彼女だと話した。 二人の話す少女の特徴から、ミースはそれがテテオと呼ばれる少女だと理解したらしい。 テテオ様がおかわいそう、といきなり泣きだしてしまった。 詳しく話を聞くと、テテオはコルカ王の第一王女であり、優秀なクリスタル使いでもあったという。 クリスタル使いとは、特異なまでにクリスタルの力を使うことの出来る人間のことであり、チェリンカや双子の母・アーチェスもそうだったという。 特にアーチェスはレベナ・テ・ラ最強のクリスタル使いとされ、 未来をも見通すことから星詠みの巫女と呼ばれていたらしい。 そして、ミースはアーチェス付きの侍女兼テテオの教育係をしていたのだ。 ミースはあの日、テテオのクリスタル制御の勉強を兼ねてレラ・シエルにやって来たと語る。 462 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/21(土) 18 17 54 ID u54AuVRq0 話の続きを引き取るアル。 クリスタルを制御する技術により、いにしえから栄えて来た国、レベナ・テ・ラ。 そのレベナ・テ・ラがシエラ湖上に長い時間をかけて築き上げたのがレラ・シエルだった。 魔術師達はここのクリスタルを中心に複雑な魔法を張り巡らせ、シエラの水量を完全に制御することに成功。 レラ・シエルは王都を水難から守ることと、学術機関としての二つの顔を持っていた。 そしてラトフとアルはレラ・シエルの責任者だったらしい。 ある日、連日の大雨でシエラの水量が増え、大事を取ってラトフとアルは人々を避難させ始めた。 その時、クリスタルの間から真っ赤な光の柱が立ちのぼり、クリスタルは拒否反応を起こして暴走。 結果として多数の犠牲とともにレラ・シエルは崩壊したのだった。 アルによれば、巨大クリスタルを暴走させるにはクリスタル使いレベルの者が介入しないとダメらしい。 テテオが疑われていると誤解して、憤慨しながら話に割り込むミース。 しかし、アルによればそこが謎らしい。 クリスタル使いであることは、すなわち清浄な力に満たされているということ。 それならクリスタルが邪悪な意志で紅く変質することは考えられないというのだ。 アルは何かに思い当たったようにつぶやく。月…月…月の民、と。 「月の民」という言葉を聞いたミースは、はっとして現在の教皇の拝命式のことを思い出した。 テテオが教皇を見るなりひどくおびえ、月の民だと言ったというのだ。 もはや一連の黒幕が神殿と教皇であることが確定し、ミースは怒り心頭。 アーチェス様だけでなくテテオ様まで…とつぶやいてしまう。 すかさずチェリンカに突っ込まれ言葉を濁すアルとミースだったが、 チェリンカに叱られ、仕方なく真実を話す。 双子の母であるアーチェスは、二人が生まれてまもなく神殿にさらわれたというのだ。 しかし、二人に復讐に囚われて欲しくないという思いから、 ラトフとアーチェスが子供達にこの事実を秘密にしておいたものらしい。 両親の願い通りまっすぐ育ったユーリィとチェリンカを喜ぶアルとミース。 いつの間にか地上からナッシュが戻って来ており、 このことを王に報告するためにも、彼が起動してくれたワープを通って五人は地上へ戻るのだった。 (続く) 463 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/21(土) 18 22 16 ID u54AuVRq0 補足 ナッシュもミースもチェリンカの心の声は聞こえているらしい。 今後チェリンカは肉声で会話するのであんまり意味ないですが…。 203 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/09/04(木) 17 16 22 ID 1fKzPyrr0 レベナ・テ・ラに到着した頃には雨もやみ、すっかり夜も遅くなっていた。 今度は門番に阻まれることなく城の中へ入ることが出来たが、玉座の間には王はおらず、アルを騙る偽物がいるのみ。 コルカ王はすでに私室で休んでおり、偽アルはユーリィ達を追い返そうとする。 そんな偽アルにテテオの法衣を見せ、王に会わせろと迫るミース。 偽アルはテテオの法衣を見た途端顔色を変え、すぐに五人を叩き出そうとする。 そんな騒ぎを聞きつけ私室から降りて来るコルカ。 ミースの持っている愛娘の法衣を見ると、コルカも顔色を変えた。 同時にアルとミースのことも思い出したらしく、偽アルを退けてユーリィ達を私室へ招いたのだった。 ユーリィ達は王の私室で、自分達が目にしたことをコルカに語った。 コルカは愛娘に起こったことをすでに覚悟しているようだった。 この法衣は彼が娘の誕生日に作らせた特別なもの。 さらにこれがテテオのものである証拠として、法衣の中に仕舞ってあるカギを取り出した。 これは単なるカギだが、これの持つ意味は果てしなく重い、とつぶやくコルカ。 さらに、ユーリィ達になぜこの国がレベナ・テ・ラと呼ばれるか知っているかと問う。 それはこの国に世界の全てがあるからだ、と言う。そしてこのカギはそれを開くカギなのだと。 しかし、愛娘を失った悲しみからか、コルカはその重みに耐えられなくなったと嘆く。 その時、どこからか不気味な声が聞こえて来た。「安心してお逝きなされませ」と。 次の瞬間クー・チャスペルが現れ、すばやくコルカの背後から彼を刃物のようなもので突き刺した。 驚いて立ち上がるユーリィ達。 苦しい息の下、コルカはチャスペル達神殿のものを「月の民」と呼び、お前たちにクリスタルは使えないはず、と呻く。 しかし、チャスペルによればその方法は実証済みで、テテオはよい実験体だったという。 さらにコルカに駆け寄ったユーリィを見て、あの日自分は抱いてはならない「恐れ」に身を焦がしたと言うチャスペル。 城内は侵入者に気付いて騒然となり始めた。 ユーリィに向かって「置き土産」を差し上げましょう、というチャスペル。 彼は大声で「賊に王が刺された!」と叫び、カギを奪って不敵に笑いながら去っていってしまった。 そこへチャスペルの叫び声を聞いた兵士達が駆け込んで来る。 彼らが見たものは、声の言う通り何者かに刺されて倒れているコルカ王と、そのすぐそばにたたずんでいるユーリィ達だった。 かくしてユーリィ達はコルカ王暗殺の犯人として誤解され、為す術なく捕らえられてしまったのだった。 204 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/09/04(木) 17 20 56 ID 1fKzPyrr0 ユーリィ達が気が付いたのは、どことも知れぬ場所だった。 あれから船に乗せられ、目隠しされたままここへ放り出されたのだ。 灼熱の溶岩が流れる不気味な場所だったが、アルによればここはキランダ島というらしい。 火山性の孤島であり、またの名を…罪人島。 その名の通り、昔から海に囲まれた脱出不可能な罪人の牢獄として使われている島らしい。仕方なくユーリィ達は罪人島を探索することに。 あちこちに灼熱の溶岩が流れているかと思えば、その傍らを触れただけで凍り付いてしまう極寒の大地が広がるという、不思議な光景を進んで行くうちに、五人は火山の火口のようなところへたどり着いた。 そこへ不格好なドラゴンに乗った処刑人登場。 襲いかかって来た処刑人を退けたユーリィ達だったが、その時島が轟音とともに激しく揺れ始めた。 危険を察知して逃げようとする五人。しかし、気が付くと地面から吹き出した炎に取り囲まれ、逃げ場がなくなってしまった。 しかも足元の地面が突如崩れ落ち、ユーリィ達はなす術なく地の底に落下していくのだった。 気が付くと、そこは罪人島とは全く違う、何かの建物の中だった。 ナッシュにも生きているものの気配が感じられず、こんなところは始めてだと言う。 アルによると、ここはもしかしたら死者の国かもしれないと言う。 それを聞いて軽くパニックになるミース。しかしユーリィの頭なでなでで落ち着きを取り戻した。 とりあえずユーリィ達は死んでおらず、生きているようだ。もしここが死者の国なら、生者がいるべきところではない。 というわけで、なんとか地上に戻る道を探すことに。 生き物はいなくともちゃっかり魔物は多数存在している神殿のような雰囲気の場所を進んで行くうち、五人の前に、大きなフクロウのような見たこともない存在が現れた。 驚いて悲鳴を上げるミース。その声にフクロウ人間はユーリィ達に気が付いた。 (ゲーム中ではフクロウ人間の名前は出て来ませんが、攻略本によるとこいつがカーバンクルだそうです…) フクロウ人間…もといカーバンクルに地上に出る道を尋ねるユーリィ。 カーバンクルはうなずき、ユーリィ達を地上へ帰そうとする。 その時、どこからともなく大きな赤い球体がものすごいスピードですっ飛んで来て、ユーリィ達のそばの壁に激突。 それを見て、カーバンクルは「お前たちはクリスタルの加護を…やつめ、ここに気がつきおった」とつぶやく。 球体が激突した壁が崩れ落ち、その向こうから人影が姿を現わした。…その人影は、何と死んだはずのラトフ。 いきなりの父親登場に目を丸くするユーリィとチェリンカ。 カーバンクルによると、ここは戦場で傷付き倒れた魂がその傷を癒す場所。そしてラトフはあの赤い物体に魂を汚されてしまったらしい。 すぐにラトフを救うことを決心するユーリィとチェリンカ。 異様な眼光のラトフと戦ううち、ラトフに取り憑いていたものが正体を現わした。 それは「リッチ」と呼ばれる巨大なアンデッドの化け物。 しかし、リッチを倒してもラトフは倒れたまま何の反応も示さない。 この男の魂はあまりにも深く傷付いてしまった、と言うカーバンクル。 ユーリィとチェリンカは、自分達は父から多くのものを受け取った、だから自分達が受け取ったものでお父さんを癒せるなら、お父さんを癒したい、と答える。 双子の願いにこたえ、カーバンクルの頭上のクリスタルのようなものが輝きを放ち始めた。 これからお前たちが行くのはラトフにまつわる世界の記憶。 しかし、過去に起こったことは変えられない。どんな道をたどっても、必ずここにたどり着く。それでもいいなら行くがよい。 カーバンクルの言葉とともに、ユーリィ達は光に包まれた。 205 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/09/04(木) 17 24 22 ID 1fKzPyrr0 光がやむと、ユーリィ達は大雨の降る中にたたずんでいた。 彼らのすぐそばを大勢の人達が走ってどこかへ逃げて行く。 そう、ここは崩壊寸前のレラ・シエルだった。 過去のアルが避難している人々を誘導している横で、過去のミースが半泣きになりながらテテオ姫を探している。 そこへ若き日のラトフと、後に双子の母となる女性、アーチェスがやって来た。 避難中の人々が暴徒とならないよう、アルや兵士達に指示を送るラトフ。 一方、ミースはアーチェスにテテオが見当たらないことを訴える。 その時、レラ・シエルの中心部から真っ赤な光の柱が立ち上った。 どうやら光はクリスタルの間から発しているらしく、ラトフはクリスタルの間へ去っていった。 アーチェスも一度はアルに止められるが、ラトフの後を追ってクリスタルの間へ向かうのだった。 レラ・シエルのとある部屋では、兵士達が湖の水位を調節する制御棒を押し込む作業に追われていた。 しかし、どうしても一本の制御棒だけがびくともしない。兵士が諦めかけたその時、「諦めるな!」とラトフとアーチェス登場。 そして、ラトフはその怪力によるものか、それとも「強い心」の力によるものか、どうしても動かなかった制御棒を見事押し込むことに成功。 ラトフとアーチェスは兵士達を励まし、クリスタルの間へ向かうべく、さらにレラ・シエルの奥へ進んで行くのだった。 ユーリィ達もラトフ達の後を追ってレラ・シエルの中を進む。 途中、以前にミースが巨大魚から水をぶっかけられた水槽のそばへやって来た。 ラトフとアーチェスはその奥へと姿を消したのだが、扉が閉まって先へ進めない。 その時、水槽の中を見覚えのある巨大な影が…。 復讐すべき対象を見出したミースは、ここで会ったが百年目とばかり、さっそく超高速で魔石を錬成、片っ端から水槽の中へ放りこんで行く。 突然の大爆撃を受けた巨大魚は、当然怒り狂ってユーリィ達に襲いかかって来た。 ユーリィ達は再び巨大魚に勝利。念願の復讐を果たしたミースは高笑い。 しかし、ここは過去の世界。巨大魚はあの時ミースと出会う前なので、今回なぜ復讐を受けたのか身に覚えがないはず…。 こうして、巨大魚は後にミースと再会し復讐に水をぶっかけるまで、胸に恨みを抱いてレラ・シエルに潜んでいましたとさ。 (続く) 150 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/12/23(火) 19 32 48 ID BLBY9C5M0 クリスタルの間にたどり着いたラトフとアーチェスの目に飛び込んで来たのは、真っ赤に変質したクリスタルと、その中に囚われているテテオの姿だった。 ラトフはテテオを助けようとするが、そこへ「枢機卿」、つまりクー・チャスペルが現れた。 一目でチャスペルを月の民と見破るラトフ。チャスペル達月の民は、彼らの神のためにクリスタルを利用しているらしい。 そして、本来なら月の民はクリスタルを扱えないものの、クリスタル使いを介することでそれが可能になったのだと言う。 それを聞いて、ひどい、と声を上げるアーチェス。 力を使い果たしたクリスタル使いは、存在そのものが消えてしまうのだ。 さらにチャスペル達はテテオだけでは足りないらしく、今度はアーチェスの希代の力に目を付けている様子。 そして、怒りに震えるラトフを見て、チャスペルは笑い声を上げる。 その時、クリスタルの中のテテオがあれが落ちて来る…とつぶやいた。 次の瞬間クリスタルからすさまじい光がたちのぼり、ラトフもアーチェスもチャスペルも、その光の中に飲み込まれて行くのだった。 気が付いたとき、ラトフは雨の降る中に倒れていた。 そばにいたアーチェスは、「一般人の避難は済みました、でも…」と言い、顔を曇らせる。 立ち上がったラトフが目にしたものは、かつて水の都とうたわれたレラ・シエルの、見る影もなく崩壊した姿だった…。 場面は変わって、山間の小さな村。 夜、一人丘に立ってシエラ湖を眺めているラトフのそばに、アーチェスがやって来る。 ラトフが眺めていたのは、湖の上を舞うたくさんの鬼火だった。 それを眺めながら、自分を信じてついて来てくれた者達を守れなかったことを悔いるラトフ。 しかし、アーチェスは彼が自分を守ってくれたことを感謝し、微笑む。 ラトフはこれからもアーチェスを守ることを約束するのだった。 そんなラトフに、「ここに来てから本当に笑ったことがありませんね」とアーチェスが指摘する。 本当に笑いたい時に笑えばいい、そしてその笑顔を一番に見るのはたぶん私、とアーチェスが言う。そしてそれは予言ではなく、カンなのだとも。 アーチェスが一人つぶやく。「そしてそれはもうすぐ…」 月日は流れ、自宅の前でラトフが落ち着かずにうろうろと歩き回っている。 アルはそんなラトフをなだめ、落ち着くように言う。 その時、家の中から元気な赤ん坊の産声が聞こえて来た。 家の中から出て来たミースに、自分の方が慌てて生まれた赤ん坊やアーチェスのことを問い詰めるアル。 そんなアルにドリフの金だらいよろしく頭上から錬金ポットを落として黙らせると、ミースはラトフに生まれたのが女の子であることを告げる。 ミースは早速駆けつけようとするラトフを押しとどめる。生まれる子供は双子だったのだ。 そうしている間に家から二人目の産声が…。 それを聞いて矢も盾もたまらず、ラトフは早速家の中に駆け込むのだった。 家の中には、両腕に双子の赤ん坊を抱いたアーチェスの姿があった。 女の子の名前をアーチェスが、男の子の名前をラトフがつけることになった。 そして、ラトフは男の子を「ユーリィ」と、アーチェスは女の子を「チェリンカ」と名付けた。 アーチェスに勧められて、生まれて初めて我が子を抱いてみるラトフ。 我が子の生きている暖かさに心を打たれた彼は、「自分の全てをお前たちに捧げよう」と誓うのだった。 微笑むラトフを見て、アーチェスは自分のカンが当たったと笑う。 ラトフの抱き方が下手で泣きだしてしまった双子を受け取ったアーチェスは、チェリンカが輝く何かを握りしめているのに気付く。 「そう、あなた達は二人でそれを分けあったのね、それなら二人はいつまでも一緒ね…」とアーチェスはつぶやくのだった。 151 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/12/23(火) 19 35 08 ID BLBY9C5M0 大雨の夜、ラトフとアーチェスの前に、再びクー・チャスペルが姿を現わした。 ラトフとアーチェスが子供を見捨てて逃げなかったことを嘲笑うチャスペル。 しかしアーチェスは落ち着き払った様子で、自分の命で我が子が助かるなら、いくらでも命を差し出そうと答えた。 彼女は我が子の命と引き換えに、神殿へ連れて行かれることを了承したのだ。 そして双子を抱いてうずくまっているラトフに、 「すべての世界はこの子達のもの、いつか必ず親子で暮らせる日が来るから」と言うのだった。 巫女としての力さえ無くしたか、と笑うチャスペルに、「ただのカンです」と答えるアーチェス。 ラトフに「では、この子達の世界で、また」と意味深な事を言い残し、アーチェスは神殿の者たちに連れ去られて行くのだった…。 再び場面は現在へ。 ラトフの過去をたどってきたユーリィとチェリンカは、倒れたままの父に涙を流しながら呼びかける。 その時、ラトフが「泣くな、もう大人だろう」とその呼びかけに答えた。 そして彼は、子供達が立派に成長したこと、ユーリィに追い抜かされてしまったこと、そして二人が自分のために命をかけて戦ってくれたことを喜ぶのだった。 「神よ、例えこのまま自分が消え去ったとしても、私はあなたに感謝するだろう」 そんなラトフの言葉に、カーバンクルが答える。お前は消え去ることはないと。 ラトフの身体が輝き始め、ゆっくりと上空へ浮き上がって行く。 彼はユーリィとチェリンカの父親であったことを喜び、光を放って消えて行くのだった。 カーバンクルによると、ラトフの魂は癒され、再び輪廻の中へ戻っていったらしい。 おじいさんはもしかして…と何かを勘づいた様子のユーリィに、お前たちが分かるのは早すぎると微笑むカーバンクル。 そして、彼の頭上のクリスタルが再び輝き始め、カーバンクルはユーリィ達をもとの世界に送ってくれることになった。 五人が立っていたのは、巨大な洞窟の中のような場所だった。 眼下に広がるのは、見渡す限り、一面のクリスタル。 あまりの光景に驚いていると、チェリンカがこんな事を言い始めた。 「ここはレベナ・テ・ラ地下に広がる大空洞、ここを登って行けばレベナ・テ・ラに出られる」 なぜチェリンカがそんなことを知っているのかと問うユーリィ。 その声にチェリンカが我に返る。 彼女はなぜ自分がそんなことを言ったのか分からないようだ。 アルによれば、クリスタルの力が強すぎるために意識の中に逆流して来るのだろうという。 「ぼくだけを見て、世界を見ちゃだめだよ」とさらっとすごい事を言って、チェリンカを促すユーリィ。 ともあれ、五人は外へ出るために急いで坂を登って行くのだった。 152 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/12/23(火) 19 36 17 ID BLBY9C5M0 大空洞を出た先は、なんとレベナ・テ・ラ城内だった。 廊下で兵士が倒れていたので話しかけてみると、無事ではあるものの何者かに眠らされている様子。 彼の言葉によると、どうやらコルカ王が危ないらしい。 ちなみにこの時街へ出ることも出来るが、城内だけでなく街の住人もみな強制的に眠らされている。 王の私室へ駆けつけたユーリィ達。そこにはベッドに伏せっているコルカと、その枕元にたたずむアルの偽物の姿が。 ユーリィ達が生きているのを見た偽アルは笑い始めた。 そして、ベッドに伏せっていたコルカが起き上がり、ユーリィ達の方へと近付いて行く。 異様な眼光をたたえたコルカ王を見て、チェリンカが彼にゆっくりと歩み寄る。 コルカはチェリンカを見ると、おびえて後ずさりし始めた。 彼は娘であるテテオを守れなかったことをひどく後悔しているのだ。 チェリンカは、そんなコルカに呼びかける。 テテオはコルカのことを全く恨んでなどいないのだと。むしろ、今までずっとコルカの事を守って来たのだと。 そして、チェリンカの姿の中からテテオの姿が浮かんで来た。 テテオは父親であるコルカに話しかける。 自分は大きな後ろ姿の父親が好きだった、後ろばかり見ないで、これからは前を見て欲しい、と。 そんな愛娘の言葉にコルカも正気を取り戻し、先に行って待っていてくれと呼びかけるのだった。 本当の気持ちを父と理解しあえたことをチェリンカに感謝し、やがて行くべきところへと消えて行くテテオ。 娘に「その時は父親らしいことをさせてくれ」とつぶやくコルカだった。 その時、偽アルの笑い声が響きわたった。彼女はこれまでの事を茶番を呼び、嘲笑ったのだ。 コルカをはじめユーリィ達が身構えるのを見て、偽アルは自分は「死」で出来ているから「死」を与えられても何も変わらないと笑う。 それを聞いたチェリンカは、なら「生」を与えるとどうなるかしら?と凄んだ。 同時にチェリンカのクリスタルが輝き、偽アルが苦しみ始める。 そして、ついに偽アルがその正体を現わした。 それは、死者の国でも遭遇した巨大なアンデッド、リッチだった。 「あの子からもらった力、あなたで試してあげる」と凄むチェリンカ。 (ちなみにこの戦闘のみ、画面上に待機しているチェリンカと協力して「レラ・クリスタル」という強力な魔法が撃てる。チェリンカの言う「テテオからもらった力」とはたぶんこの事。) 見事リッチを倒したユーリィ達に、コルカは話があるという。 ソファに座った五人に、コルカはこんな話を始めるのだった。 まだこの星が生まれて間もない頃、すべては混沌としていた。 そこへ彼方から光る神が現れ、混沌の中の悪を空へ追放し、地と空を作った。 それはこの世界に伝わる創世神話だった。 コルカによれば光る神とはクリスタル、空へ追放された悪とは月の事だと言う。 クリスタルとは世界の根幹、そしてあらゆる可能性を模索し、その道筋を記録し続けるもの。 そしてクリスタルと月とは正反対の存在であり、クリスタルある限り月は地上に戻ることが出来ない。 そんな月に魅入られた人間のことを「月の民」と呼ぶのだと言う。 クリスタルを使うことの出来ない月の民は、クリスタル使いを贄とし、その力を使おうとする。 そもそもクリスタルを介せば魔法が使えるのも、その力によって(クリスタルに記録された)近い世界の出来事をこの世に引き起こすことが出来るからだと言う。 大きな魔法を使おうとすると、それだけ遠い世界のことを引きよせようとするために、より大きな力が必要となる。 しかし、クリスタルの膨大な記憶の前では、人の魂などあっという間に消し飛んでしまうだろうと言うのだ。 コルカはチェリンカに、決してクリスタルの記憶を覗こうなどとしてはならないと厳しく戒めた。 また、ユーリィには憎しみに染まってはならないと忠告する。憎しみこそ月の民の力の源なのだ。 コルカの話を考えると、どんな未来でも存在することに制限はない。月が地上へ戻って来るという未来でも…。 コルカとユーリィ達は、月の民である教皇・ガルデスの野望を打ち砕く決意をする。 ひとまずユーリィ達は城でゆっくり休むことにし、翌朝神殿へ向かうことになった。 153 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/12/23(火) 19 38 01 ID BLBY9C5M0 城で目を覚ましたユーリィ達が外へ出てみると…外は夕暮れだった。 すっかり寝過ごしてしまった五人だが、兵士によると朝に神殿討伐の命令が下されてから、ほとんど神殿は制圧されたらしい。 しかし、まだガルデスとチャスペルだけは抵抗を続けているため、コルカ王自ら出陣したばかりだと言う。 準備が整えば神殿まで来るように、との王からの伝言を受け、ユーリィ達は神殿へと向かう。 神殿の前には兵を率いたコルカ王が待っていた。 コルカを先頭に、神殿の中へ乗り込んで行くユーリィ達。 そこには教皇ガルデスとチャスペルが待ち構えていた。 テテオのみならず多くの人の命を奪ったガルデスの罪を弾劾するコルカ。彼は兵士に二人を捕らえるように命令するが、兵士達はあっけなく吹き飛ばされてしまう。 そしてガルデスは後をチャスペルに任せ、自分は神殿の奥へと姿を消してしまうのだった。 チャスペルと決着をつけるべく、前に進み出るユーリィとチェリンカ。 ついに双子とクー・チャスペルの、最後の因縁の対決が始まった。 戦いの末、ついにユーリィ達はついにチャスペルを打ち破る。 チャスペルは最期に、「明日の朝に教皇が世界を…」という言葉を残して爆発してしまった。 チャスペルの今際の言葉を聞いて何かに思い当たるコルカとアル。 明日は太陽祭、それも56年周期のもの。明日は早朝から皆既日蝕が起こる日らしい。 それは月が完全に太陽を覆い隠し、月の力がもっとも大きくなる時だった。 ユーリィ達は明日の日の出までにガルデスを捕らえるべく、神殿の中を進んで行く。 多くの魔物と仕掛けをかいくぐり、ユーリィ達は神殿の屋上へとたどり着いた。 そこには巨大な紅いクリスタルの前にたたずむガルデスがいた。 クリスタルを見たチェリンカは、「おかあさん…」とつぶやく。 その言葉通り、クリスタルの中にはアーチェスの姿が…。 ガルデスがアーチェスのクリスタルに向けて手をかざすと、そこから凄まじい光があふれ出し、上空の紅い月に向かって光が吸い込まれて行く。 その野望を阻止すべく、ガルデスと戦うユーリィ達。 戦いの末、ガルデスをやぶったユーリィは、倒れたガルデスを無視してアーチェスの元へ。 ユーリィの呼びかけに気付いたアーチェスは、我が子に再び会えたことを喜ぶが、「もう一度あなたたちを抱きしめてあげたかった…」と言い残し、光を放って消えてしまう。 後には光を失ったクリスタルが残るのみ。 せっかく会えたのに…と悲しみに沈むユーリィ。しかしチェリンカはいつかの時のように、何の反応も示さなくなっていた。 さらに彼らの背後で、倒されたはずのガルデスが起き上がり、笑い声を上げる。 その頭上で、ついに月が太陽を完全に覆い隠した。 これが魂を削られるということか、と笑うガルデス。 ユーリィは憎しみをつのらせ、ガルデスに向かって斬りかかる。その刃がガルデスの頭上に振り降ろされた…。 154 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/12/23(火) 19 40 53 ID BLBY9C5M0 幼いユーリィはそこで飛び起きた。 そこは家のベッドの上で、そばには幼いチェリンカが心配そうな顔をして彼を見ている。 驚くユーリィの元へ今度はラトフがやって来て、雨に打たれたから熱が出たのだろうと言う。 呆然とするユーリィ。そこへ、誰かがドアをノックする音が聞こえて来た。 ユーリィはチャスペルがやって来た日のことを思い出し、チェリンカがドアを開けようとするのをとっさに止めるが、彼女はドアを開けてしまった。 だが、ドアから入って来たのはミースだった。熱を出したユーリィのために薬を作って来てくれたらしい。 まるで何ごともなかったかのような平和な光景にユーリィは戸惑う。 今までのことはすべて夢だったのだろうか…? 翌日、薪割りをしているラトフに、ユーリィは自分が見た夢のことを話した。 それを聞いたラトフは、運命を信じるか?と聞いて来た。 人はあの時ああしておけばよかった、こうしておけばよかったと思うが、そういった選択は分かれ道として存在している。 しかし、どういった選択をしても必ずたどり着いてしまう道を運命と呼ぶ。 ユーリィの見た夢も、そういった道の一つかもしれないとラトフは言う。 何となく納得したユーリィに、ラトフは妙な事を言い出した。 「もし、道の全てが見渡せ、自由に選べるとしたらどうする?」と。 それは未来が自由に選べるということだ。 「でもそんなこと出来ないよ」と笑うユーリィ。 しかし、ラトフは自信たっぷりに「できるさ」と答えた。 その姿がラトフからガルデスへと変わって行く。 ユーリィの絶叫。 気が付くと、今度はレベナ・テ・ラの城の中にいた。 ソファに腰かけたテテオがユーリィとチェリンカに気付き、二人に親しげに話しかけて来る。 チェリンカが妙におとなしいのに気付いたテテオは、チェリンカの事を「元には戻らない」とさらっと言ってのけた。 その言葉にユーリィが驚いていると、今度は部屋の中にコルカが入って来てテテオと言葉を交わす。 「元には戻らない」という言葉の意味を二人に尋ねるユーリィ。 人が大きな力を使うには代償が必要、クリスタル使いが使う力はあまりに大きく、人の魂は削られていってしまう。当然のことだと答えるテテオ。 さらにコルカは、力の代償としてチェリンカは魂を、ユーリィは命の時間を削るのだ、と言う。 呆然としたユーリィをよそに、楽しげに会話するコルカとテテオ。 しかし、その内容がおかしい。明日は太陽祭、ガルデス様が力を得ることは幸せだとか言っている。 コルカの正体に気付いたユーリィは、「ぼくたちをいたぶってそんなに楽しいか!」と叫ぶ。 コルカの姿がガルデスへ変わっていき、これも数ある道の一つ、現実なのだとガルデスは答えるのだった。 155 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/12/23(火) 19 42 27 ID BLBY9C5M0 再び夕暮れのレベナ・テ・ラ。 ガルデスに翻弄され、すっかり混乱してしまったユーリィは、力なくベンチに座り込んでいた。 そこへチェリンカがやって来て、彼の隣に座った。 何を信じればいいか分からないとつぶやくユーリィに、チェリンカはそれはとても簡単なことだと答える。 どんな世界があろうとも、そこにいる全ての自分はユーリィの味方だ、と。 すべての世界を見て来た、そしてユーリィとチェリンカが同じでない世界はなかったと言い切るチェリンカ。 彼女に励まされ、ユーリィは再びチェリンカと神殿に向かうのだった。 一方、レベナ・テ・ラにいるアル、ミース、ナッシュ。 神殿の鐘の音でユーリィとチェリンカのことを思い出した彼らは、それぞれ再び神殿に向かうのだった。 今や月の神殿となった神殿を進むユーリィとチェリンカ。 そんな二人を、アルやミース、ナッシュが待っていた。 それを見て、「ほら、あなたは一人じゃないでしょ?」とチェリンカが微笑む。 仲間たちに励まされ、ユーリィはガルデスの待つ神殿の奥へと進んで行く。 ガルデスはチェリンカなしでは魔法すら使うことが出来ないユーリィを、彼一人だけの世界に飛ばそうとする。 しかし、五人には何の変化も現れない。うろたえるガルデスに、僕とチェリンカが同じでない世界は存在しない、と言い放つユーリィ。 思い通りに行かないことに恐れを感じるガルデスに、ユーリィは「お前は月に魅入られてしまったただの心の弱い人間だ、月に民など存在しない」と断言する。 怒りに震えるガルデスは、お前たちがいない世界がないのなら、そんな世界を作ればいいとユーリィ達に襲いかかるのだった。 ユーリィ達とガルデスの最後の決戦。ユーリィ達は、半ば化け物と化したガルデスに苦戦しつつも勝利することが出来た。 しかし、敗れてもなおガルデスはあきらめようとしない。 「コノ力ガアレバ、ナンドデモォ!」 気が付けば、ユーリィは不思議な空間の中に立っていた。 彼は、チェリンカが大きな力を使ったことに気付き慌てるが、チェリンカは時間を止めるなんてとても簡単なこと、と静かに言う。 そこはクリスタルの記憶の中だった。ここでならどんなことも出来る。 ガルデスが欲しがったのはこれだったのだ。 しかし、チェリンカはこんなものいらない、と言う。 そして、ユーリィに「あなたは何を望むの?」と尋ねるのだった。 ユーリィの答えは始めから分かっていたこと。しかし、彼はそれを叶えるのを迷う。 大きな力はチェリンカから魂を削っていってしまう。そして、もし失敗すればユーリィ一人になってしまうかもしれないのだ。 思い悩むユーリィに、チェリンカは優しく語りかける。 この世界の私がいなくなっても、過去の、未来の、すべての世界の私が一緒だよ、と。 だって、私たちは家族なんだから。 ユーリィは意を決して、力を使う。そんな彼に、チェリンカがささやいた。 大丈夫、すぐにまた逢えるよ…と。 156 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/12/23(火) 19 43 43 ID BLBY9C5M0 ユーリィに敗れてなお、「ナンドデモォ!」と力を使うガルデス。 しかし、ユーリィには何の変化もない。驚くガルデスに、「すべての道をここに繋げた」と言うユーリィ。 どんな世界でも滅びの瞬間に繋げられてしまったガルデスは、まさに「ナンドデモォ」同じ瞬間を繰り返すだけの存在になってしまったのだった…。 全てが終わり、ユーリィは神殿の屋上に横たわっていた。 傍らのチェリンカに声をかけるが、彼女は大きな力を使ったために何の反応も示さず、人形のようになってしまっていた。 そんなチェリンカを連れ、ユーリィは生まれ故郷に帰ることにするのだった。 神殿を出てレベナ・テ・ラの街に行くと、そこにはアルやミース、ナッシュがいた。しかし、話しかけても彼らはユーリィとチェリンカのことを覚えていなかった。 二人は誰とも接点を持たない世界に来てしまったのだ。 彼らは双子の姿を見て何かを思い出そうとするのだが、ユーリィ達はそんな彼らに別れを告げるのだった。 王城を尋ねてみたユーリィとチェリンカ。 門番はチェリンカのペンダントを見て何かに思い当たり、ユーリィ達を呼び止める。 驚くことに門番たちはユーリィとチェリンカの名をコルカ王から聞いており、二人が来たら城へ通すように言われているのだと言う。 ユーリィが城の中へ行くと、コルカが待っていた。 彼はチェリンカの様子を見て何が起こったのかを悟り、あれほど使うなと言ったのに…と後悔するのだった。 王が自分達を覚えていることに驚くユーリィ。 コルカにはレベナ・テ・ラ王家の持つ不思議な力があるのだという。 コルカの力とは、全ての世界に存在すること。 どんな世界でも同一のコルカが存在し、世界を傍観し続けることを強いられているのだ。 彼には世界を変える力はなく、どんな世界でも妻子とともに過ごすことは叶わない。 それがクリスタルに、世界に縛られているということだ、と話すコルカ王。 そして、自らの命を賭けて戦ったユーリィとチェリンカが、誰とも接点を持たない世界に来てしまったことを悲しむのだった。 妻子を失い、自らも孤独となったコルカは、ユーリィとチェリンカにここで一緒に暮らさないか、と申し出た。 しかし、ユーリィはその申し出を丁重に断り、故郷へ帰ることを選択するのだった。 157 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/12/23(火) 19 45 39 ID BLBY9C5M0 ようやく生まれ故郷に帰って来たユーリィとチェリンカ。 やっと穏やかに暮らせるとユーリィが喜んだのもつかの間、彼は激しくせき込み、その場に倒れてしまう。 ベッドに伏せったままのユーリィを、今度はチェリンカが世話をしている。 チェリンカが料理を作ってユーリィに差し出すが、 彼にはすでに食べ物の味も熱さも分からなくなってしまっていた。 ユーリィはチェリンカに外へ連れていってほしいと頼む。 外に横たわり、星空を見つめるユーリィ。シエラの光ばかりを見ていて、こんなに綺麗だとは知らなかった、とつぶやく。 そしてチェリンカに、最後まで一緒にいられず約束を破ってしまうことを謝るのだった。 苦しそうにユーリィが目を閉じたのを見て、力を使おうとするチェリンカ。 しかし、ユーリィがそれを押しとどめた。 残りはチェリンカが使って、と言うユーリィ。 そして、彼は自分達に残された道がこんな世界しかないことを嘆くのだった。 その時、再びチェリンカのクリスタルが輝き始めた。 驚いてそれを止めようとするユーリィ。 チェリンカの身体はゆっくり浮き上がり、何かをユーリィにささやくのだが、彼にはそれを聞き取ることができなかった。 次の瞬間、チェリンカはまぶしい輝きを放って、消滅してしまう。後に残されたのは、彼女のクリスタルのペンダントのみ。 チェリンカは残りの魂と引き換えにユーリィの命を救ったのだ。 残されたペンダントを握りしめ、ユーリィはチェリンカの名を絶叫するのだった…。 とうとう本当にひとりぼっちになってしまったユーリィは、力なく村の塀に座っていた。 その手からチェリンカのペンダントが滑り落ちる。 それを拾おうともせず、ユーリィは村を見渡し、自分がひとりぼっちになってしまったことをかみしめるのだった。 彼の目に、昔の光景がよみがえって来た。 目の前のアルとミースの家から、ペンダントを握りしめた子供の頃のチェリンカが元気よく飛び出して来る。 ラトフとユーリィに向かって走り出したチェリンカだが、すぐに転んでしまい、その手からペンダントが落ちてしまった。 その光景を目にしながら、一人チェリンカに語りかける現在のユーリィ。 子供のチェリンカは落としてしまったペンダントを拾おうと、ユーリィのそばへやって来た。その時、信じられないことが起きた。 彼女は自分が落としたペンダントだけでなく、ユーリィが落としたペンダントも拾い、ユーリィに差し出したのだ。 驚きながらもそれを受け取るユーリィ。すると、チェリンカでしか輝かないはずのペンダントが彼の手の中で輝き始めた。 さらに驚いているユーリィに、チェリンカが語りかける。 「私達が望めば、それが世界の真実となる。…私達は何を望むの?」 二人が望むのは…。 158 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/12/23(火) 19 46 41 ID BLBY9C5M0 ユーリィとチェリンカの家。幼いチェリンカが一人で騒いでいる。 どうやら自分が水汲みに行かされるのが不満らしい。 そこへ、ドアが開いてユーリィが入って来る。ユーリィが帰って来た!と喜ぶチェリンカ。 と、いきなりユーリィに顔を近づけたかと思えば、今度はユーリィが臭い!と騒ぎだした。 そこへ、ユーリィの背後からラトフが入って来た。父親の姿を見て驚くユーリィ。 ユーリィ臭い!とチェリンカが騒いでいると、家の奥から誰かがこちらへやって来た。 それはユーリィとチェリンカの母、アーチェスだった。 母の姿を見て、思わず抱きつき大声で泣き出すユーリィ。 そんな我が子をアーチェスは優しく抱きしめ、「辛いことがあったのね、もう大丈夫よ」と語りかける。 いきなり泣きだしたユーリィを不思議そうに見つめるチェリンカ。 すると、アーチェスはそんなチェリンカも一緒に抱きしめるのだった。 そんな我が子と妻を見てもじもじしているラトフ。 彼も子どもたちを同じように抱きしめたいと思っていたのだ。 それを聞いて「おとーさんかわいい!」と言うチェリンカ。照れたように笑うラトフ。 一家の笑い声が明るく家の中に響くのだった。 (ここだけ何故かアニメ調) 母の腕の中で、そっとチェリンカがユーリィにささやく。 「ね、またすぐに逢えるって言ったでしょ?…おかえり、ユーリィ」 「…ただいま」 -お わ り- 159 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/12/23(火) 19 54 15 ID BLBY9C5M0 おまけ このゲームにはマルチプレイモードがあるのですが、 マルチプレイではシングルモードの後日談が見れます。 ユーリィとチェリンカ、アルやミースがいるのはもちろん、影の薄いナッシュも名前だけ登場します。 ユーリィが臭いのは身体を洗うのがいい加減だかららしい…。
https://w.atwiki.jp/kokke/pages/28.html
本展示では……単なるラクガキを置いています(汗) 使用する道具は絵によって異なりますが、 おもに、色鉛筆、水彩色鉛筆、ボールペンです。 ※画像によっては、スキャナで取り込んだ後にガンマ補正をかけて、 色を濃くしているものもあります。 ヤマメとサクラマス ヤマメとサクラマスは、元々同じ生き物です。 というわけで、どういう違いがあるのかを調べるために、 とりあえず描いてみました(笑) ルトリス(水彩) 初めて水彩色鉛筆というものを購入して、 どんなものかな~と思って試し描きしたものです。 カマイルカ 水彩色鉛筆その2。 イルカさんの尾のひねり具合って、難しいですよね(泣) 花ふくろう 「オリジナルモンスターを描いてみよう」 というコンセプトで描いてみたものです。 植物とフクロウという二重の構造を持つ生き物。 森がちゃんと安全かどうか、見回りしている。 でも稀に、虫さんたちが蜜を集めようとして目を突っついてしまうことがあり、 その時はちょっと痛いらしい。 ツバメ 休憩時間中にちょっと時間が余ったので、 googleの画像検索だったかで引っかかったツバメさんを、 ボールペンで描いてみました。 道化 「ちょっと影を持っているキャラを描いてみよう」 というテーマで描いてみた、道化師さん。 笑った仮面をつけて現れたと思ったら、 いつの間にか消えてゆく。 樹の家 確か『ファイナルファンタジー11』の設定資料集を友人から借りたときに、 「こういう家っておもしろいなぁ」なんて言いながら、 ぼんやり描いていたもの……だった気がします(笑) カービィとぷよ カービィとぷよぷよ。 お二人とも、ぷよんぷよんでまるっこく☆ クロノア 『風のクロノア』の主人公。 このゲームの世界観がものすごく好きで、 フィールドを散歩しているだけでも和みます。 ユーク 『ファイナルファンタジークリスタルクロニクル』 に登場するユークという種族。 このゲームもまた、曲や世界観が良いんですよね~♪ フライゴン 『ポケットモンスター ルビー&サファイア』 に出てくるポケモン……だったようなそうじゃなかったような(汗) ナックラー → ビブラーバ → フライゴン と進化するドラゴンポケモン。 魚は森に鳥は水に ラクガキに使ったツールは……MSN(メッセンジャー)です(笑) ちょっと友人がチャットから席を外したときに、 暇だったので描いてみたものです。 2009/08/05
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1120.html
ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト part39-246~250,457~463、part41-203~206、part43-150~159 246 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/06(金) 20 37 27 ID guS84ymZ0 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト、 とりあえず今書けている分だけ行きます。 まずはプレイヤーキャラの紹介から。 ■ ユーリィ :クラヴァット族♂ 双子の弟の方。姉のチェリンカと対照的に恐いもの知らず。 クリスタルから引き出された力を制御する能力を持つが、チェリンカと一緒でないと魔法を使うことが出来ない。 ■ チェリンカ :クラヴァット族♀ 双子の姉。ユーリィに対して姉らしく振る舞おうとするが、実はとても恐がり。 魔法の第一段階としてクリスタルの力を引き出すことが出来るが、ユーリィがいないと魔法として意味をなさない。 彼女は実際の戦闘には一切参加しない。 ■ アルハナーレム :ユーク族♂ 双子が幼い頃から家族同然に暮らして来た人物で、薬草学と魔法学に精通している。 通称アル。ユーク族はヘルメットのような仮面を身に付けているため素顔は不明。 一人称は「我」、語尾は「~である」。 ■ ミース :リルティ族♀ アルとともに双子の師匠のような存在。リルティ族は成人しても子供のような外見。 錬金術を得意とし、元素をポットに溶かすことで魔石(魔法を使うために必要なアイテム)を錬成することが出来る。 外見の印象とはかけ離れたエキセントリックな発言が多い。語尾は「~なのです」。 ■ ナッシュ :セルキー族♂ 森で生まれ育った野生児。鋭い勘と、敏捷なセルキーの中でもずば抜けた身体能力を持つ。 犬や猫とも会話できるらしい。正直陰が薄い。 ちなみにこの世界では月は真っ赤で、まがまがしい星だとされています。 247 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/06(金) 20 39 25 ID guS84ymZ0 大雨の降る、山間の小さな村。 不気味な仮面をつけた人物が、高台から村をじっと見下ろしている…。 冒頭とはうって変わって快晴の空。 幼い双子の姉弟、ユーリィとチェリンカは父ラトフの薪割りの様子をじっと眺めている。 双子の無言の催促に押されて、ラトフは薪割りを子供達にやらせてみることにした。 どちらが先にやるかで言い合いをするユーリィとチェリンカ。 チェリンカは自分が先に生まれたのだから自分が先だと主張し、ユーリィは双子に姉も弟もないと言い張る。 結局二人で協力して薪割りをすることに。 しかし、薪割り用のナタは二人がかりでも持ちあがらない。 そこへ双子の師でもあるアルハナーレム(以下、アル)とミースがやって来た。 アルへタックルして抱き付くチェリンカと、ミースの頭をなでなでするユーリィ。 「子供扱いするなですー」と言いつつもミースはうっとりした表情をする。 力に頼りすぎだ、とアルとミースは魔法の原理を教えるが、双子の子供にはまだ理解できない。 実践するのが一番だと、今度はラトフに支えてもらい、再び薪割りに挑戦する。 目を閉じて集中する双子に、ラトフは強い心に出来ないことなどない、と言う。 出来ないとあきらめた時、すべての道が閉ざされるが、 出来ると信じた時、世界のすべてが力を貸してくれる。 こっそりラトフが手を離したのにも気付かず、ユーリィとチェリンカがナタを振り降ろすと見事に薪が割れた。 驚いている二人に、ラトフは今使ったナタをくれた。双子は早速そのナタを持って遊びに行くことにする。 そんな二人を遠くから見ながら、ラトフ達は密かに二人の能力に舌を巻いていた。 これではすぐに追い越されてしまう、とラトフは嬉しそうだ。 そして子供達の成長を実感しながら、あれからずいぶん経つのか、と何かを思い出しているラトフであった。 ユーリィの提案により、双子は「いつものところ」、裏山の洞窟に行くことにする。 洞窟の中は暗く、何も見えなかったが、ユーリィはチェリンカに「あれをやってよ」と催促する。 チェリンカがポケットからクリスタルを取り出すと、クリスタルは強い光を放って輝き出した。このクリスタルはチェリンカが触れたときだけ輝くらしい。 クリスタルの光で辺りがよく見えるようになり、二人は洞窟の奥へと進む。 内心は恐くてたまらないチェリンカは、そろそろ帰ろうと言い出した。 この洞窟は昔、死者を埋葬した場所であるらしい。しかしユーリィはそんなのただの抜け殻じゃん、と気にしない。 そしてお腹が減ったから帰る前に、あの特大の箱を開けようと言い出した。 それはどう見ても棺桶。慌てるチェリンカ。 しかもユーリィが何か仕掛けを踏んだような音がして、棺桶がふっ飛び、 いきなりサソリ型の巨大なモンスターが飛び出して来た。 サソリの針にあたる部分には、気持ち悪い紅い色のクリスタルが。 無事サソリを倒すと、ユーリィは「おもしろかった」とけろりとしている。 二人が帰ろうとした時、目の前に見知らぬ少女の幻影が現れた。 悲しげな表情で何か言いたげにユーリィ達を見つめる少女。 チェリンカは「でたぁぁ!」と絶叫。有無を言わさずユーリィの手を引っ張り、その場から逃げ帰るのであった。 幻影の少女も、人の気配を感じると消えてしまう。それは、あの仮面の男だった。 248 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/06(金) 20 42 48 ID guS84ymZ0 その日の晩、一旦はベッドに入ったユーリィとチェリンカだが、ユーリィは家の外へ出ていってしまったラトフを追って外へ出ることにした。 戸口にモーグリのスティルツキンを置いて、チェリンカを閉じ込めるユーリィ。 ラトフは丘に立って遠くを眺めている。 ユーリィがラトフに声をかけると、いつの間にかチェリンカが後に付いて来ていた。 ラトフが眺めていたのは、遠くに見えるシエラ湖の上を舞うたくさんの光だった。 あれは鬼火と呼ばれ、以前にあそこで死んだたくさんの人達の魂らしい。 あれだけ燃えても燃えつきない光だから、きっと心の強い人達だったんだろうと言うユーリィ。 ユーリィは死んだ母、アーチェスのことをラトフに聞く。 アーチェスは代々の巫女の家系に生まれ、その中でも希代の力を持っていたらしい。 家に戻る途中、ラトフは冬ごもりの準備のために明日は王都に行くと告げた。 そして、ユーリィとチェリンカも王都へ連れていってもらえることになった。 翌朝、ユーリィはチェリンカより寝坊したことを悔しがる。 戸口を塞いだまま眠っているスティルツキンを「強い心」でふっ飛ばすラトフ。 一方、チェリンカはアルとミースの家にいた。 チェリンカはアルに頼まれ、自分のクリスタルを貸す。チェリンカはこのクリスタルを握りしめて生まれて来たらしい。 アルは彼女のクリスタルをペンダントにしてくれた。 チェリンカにしか使えない最高のものだから、なくさないようにということらしい。 さらに、彼女に本格的に魔法を教えようとする。 ユーリィと二人なら力の生成も制御も思いのままなのに、一人だけだと何故か全く魔法が使えないらしい。 クリスタルの力を意志の力で制御し、意味付けをすることで初めて魔法が発動する。 教わった通りにやろうとするチェリンカだが、うまく出来ない。 ラトフとユーリィが待っているからと、アルの家を出て行くチェリンカ。 アルは、そのクリスタルはそう簡単には使えない、なぜならそれの魔力許容量は天体並みの…とつぶやく。 その時、チェリンカが出ていった扉の外からまぶしい光があふれて来た。 同時に、力を解放されたクリスタルが放つ澄んだ音が聞こえて来たのだった。 家の外で待つ父とユーリィに、チェリンカは嬉しそうにペンダントを見せる。 全員そろったところで、王都レベナ・テ・ラに出発する。 初めて見る大きな街にユーリィとチェリンカは興奮気味。 さらに、ラトフから神殿の鐘が3回鳴るまで自由に街を見て回ってもいい、買い物もおkと言われ大喜びする。 最後にラトフは、「神殿には決して近づいてはならない」と厳しく注意するのだった。 早速いろいろと街を見て回る。 広場にはこの国を治める王様の銅像があり、王様の名前はコルカというらしい。 名君として有名だったが、一人娘を亡くしてからはあまり人前に姿を現わさないそうだ。 街を見て回るうちに鐘が3回鳴ったので、集合場所の広場に行く。 しかし、時間が過ぎて夕方になってもラトフは姿を現わさない。その時、待ちくたびれた二人の視界に、ラトフと思しき姿が。 ラトフの後を追う二人。街の人達の様子も何だかおかしい。 父の姿は、レベナ・テ・ラの旧市街に入っていったので、二人もその後を追う。 249 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/06(金) 20 44 34 ID guS84ymZ0 レベナ・テ・ラの旧市街には住む人の姿もなく、魔物がうろついていた。 街のすぐ近くに魔物がいることに驚くユーリィとチェリンカ。 それでも父を探すために旧市街の奥へと進んで行く。 二人が一番奥までたどり着いたとき、神殿から鐘の音が聞こえて来た。 それを聞いて何故か気分が悪くなり、ユーリィはその場にうずくまってしまう。 そこへ牛のような姿のボス(ベヒーモス)登場。その身体には例の紅いクリスタルが。 鐘がやむとユーリィも頭痛から開放されたので、早速ボスを倒す。 敗北したボスは逃げ出す。ボスが広場に行けば大変なことになると、二人もその後を追う。 ボスを追いかける二人の前に、裏山の洞窟で出会った少女の幻影が現れる。 おびえるチェリンカ。しかし、少女は何も言わずに消えてしまう。 騒ぐ二人の前に、今度はラトフが現れた。彼も時間通りに広場に行ったはずなのだが、なぜ自分がここにいるのか記憶にないらしい。 ともかく親子3人無事に再会できたので、村に戻ることにした。 紅い月に照らされたテラスに、いかにも悪役面の人物が立っている。 その後ろには、仮面の男の姿が。 二人はよい素材が見つかった、アレがいくら優秀でもそろそろ…と思わせぶりな会話をする。 さらに仮面の男は主の命を受け、どこかへ行ってしまうのだった。 朝、ユーリィとチェリンカはアルとミースの家に遊びに行く。しかし、家にアルの姿はなかった。 巨大ポットでスティルツキンを煮込んでスープのだしにしようとしているミースに尋ねると、「ついさっき、ヴァール山に薬草を取りに出かけた」という。 アルは物陰に隠れて双子をやりすごしたのだが、結局あっさりと二人に見つかってしまった。 仕方なくアルはユーリィとチェリンカをヴァール山に連れて行くことにしたのだった。 雪の降り積もったヴァール山に到着した三人。この山はユーク族の修行の場でもあるそうだ。 この山にはモーグリそっくりの姿をしたモーグリ草という草が生えている。 この花は開花するとモーグリそっくりの姿になり、成分も変化して貴重な回復薬の原料になるらしい。 今回は、その中でもひときわ大きいデカモーグリ草が目的。この季節なら頂上近くに生えているだろうという話なので、三人は頂上を目指して山を登ることに。 頂上で目的のデカモーグリ草を回収した三人の前に、鳥型のボスが出現する。 ユーリィとチェリンカがボスの紅いクリスタルに見覚えがあることにアルは驚くが、ボスは問答無用で襲いかかって来る。 ボスを倒した後、アルはあの紅いクリスタルについて説明してくれた。 通常、クリスタルは淡い青色をしており、紅い色のものは存在しない。 しかし邪悪な意志によってねじ曲げられたクリスタルは、拒否反応によって紅くなるらしい。 こういったクリスタルに気をつけるように注意するアルだが、ユーリィは楽天的に考えているようだった。 三人が村に帰ると、旅に出るらしいスティルツキンをラトフとミースが見送りに出ているところだった。スティルツキンを見送った後、皆は食事を取りに家の中に帰っていく。 しかしアルだけが今にも降り出しそうな空を見上げて、「…イヤであるな」とつぶやくのだった。 (続く) 250 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/06(金) 20 47 26 ID guS84ymZ0 今回はとりあえずここまで。 ストーリーはこの後雰囲気が一変します…。 次からはもっと簡潔に書くつもり。 457 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/21(土) 18 06 20 ID u54AuVRq0 続き行きます。 全然簡潔になってないのはご勘弁を…orz 夜、村は予想通り大雨になった。ラトフ達親子三人がくつろいでいると、ドアをノックする音が聞こえてきた。 ユーリィがドアを開けに行くが、外には誰も見当たらない。 その時、アルの「ラトフ様、神殿の者である!」という叫び声が。 それを聞いてラトフはユーリィに戻るよう叫ぶが、次の瞬間ユーリィは何者かにふっ飛ばされ、家の中に転がりこんで来る。駆け寄るチェリンカ。 ゆっくりと家の中に入って来た仮面の男を、ラトフは「クー・チャスペル」と呼んだ。 アーチェスのみならず子供達までもと憤るラトフに、チャスペルは教皇は「予備」と望んでいると答える。 子供達を「予備」と呼ばれ激昂したラトフだが、逆にチャスペルから反撃を喰らう。 しかし、隙をついたユーリィの一撃で仮面を傷つけられたとチャスペルは逆上。 それを見たラトフはチャスペルに斬りかかるが、チャスペルはユーリィとチェリンカに向けて魔法を放つ。 子供達をかばって自ら魔法を受けるラトフ。 さらにチャスペルは、背後からラトフが落とした剣を彼自身の背中に突き立てるのだった。 チャスペルは笑いながらチェリンカを連れ去ろうとするが、倒れたはずのラトフの一撃で事なきを得る。 あなたは化け物ですかとうろたえるチャスペルに、この子達を守るためなら何にでもなろうと言い放つラトフ。 そしてラトフはユーリィとチェリンカに、辛い思いをさせてすまなかった、と謝るのだった。しかし、そこで彼は今度こそ力尽きてしまう。 崩れ落ちる父を呆然と見つめるユーリィとチェリンカ。 チャスペルは狂ったようにラトフを嘲笑う。 その時、強い光に気付いてチャスペルは笑うのをやめた。その光はユーリィとチェリンカからあふれていた。 ぼくはお前をゆるさない、とつぶやくユーリィ。 強烈な力にチャスペルはうろたえ、その姿は二人の放つ輝きに飲み込まれていった。 ユーリィが気が付いたとき、既にチャスペルの姿はなかった。 目の前に横たわっているもの言わぬ父の姿が、あれが夢でなかったことを示していた。 ユーリィは寒空の下、たった一人で家の近くに父を埋葬する。 家に帰って、チェリンカに食事を運ぶユーリィ。彼はチェリンカにいろいろと語りかけるが、彼女からの反応はない。 あの時以来、チェリンカは心を失い、人形のようになってしまったのだ…。 簡素な父の墓の前に立ち、ユーリィはラトフに語りかける。 どうしたらいいか分からないけど、ぼくは大切な人を…チェリンカを守りたい、と。 その時、ユーリィの脳裏にラトフの言葉がよみがえって来た。 「できないとあきらめたとき、すべての道が閉ざされるが、 できると信じたとき、世界の全てがお前に力を貸してくれる。 強い心にできないことなどない」 父の言葉に励まされたユーリィは、父が遺した剣を手に取り、 「生きて、生きて、生き抜いてやる!」と誓うのだった。 458 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/21(土) 18 09 50 ID u54AuVRq0 年月は流れ、ユーリィはたくましく成長していた。 ある日、いつものように彼が剣の稽古をしていると、脳裏に(ユーリィ…)と呼びかける声が聞こえて来た。 気のせいだろうと再び稽古に励むユーリィ。 しかし、再び自分に呼びかける声が聞こえ、後ろを振り返る。 そこには、やはり美しく成長したチェリンカの姿が。彼女は戻って来たのだ。 成長したユーリィを見て、少しとまどうチェリンカ。 しかし、彼女は声を失っていた。(ユーリィとは心の声?みたいなもので会話している) それでもチェリンカが戻って来たことを喜ぶユーリィ。 彼はチェリンカが戻って来た喜びと安堵で、ついに泣きくずれてしまうのだった。 夜、丘に立って鬼火を眺めているユーリィ。そこへチェリンカがやって来る。 チェリンカからこれからどうしたいのか問われ、ユーリィは戦うつもりだと答える。 あの時のアルの「神殿の者」という言葉から考えて、このまま彼らが自分達を見逃すとは考えられないというのだ。 チェリンカは言う。自分は力を使うことは出来るが、それに意味を込めることができない。 力に意味を込めるのはユーリィの役目だというチェリンカ。 ユーリィとチェリンカはどこまでも一緒にいることを誓うのだった。 翌朝、チェリンカはこれからどうするつもりなのか尋ねる。 ユーリィは村に墓がふたつ足りないことを指摘する。 あれからアルとミースをいくら探しても、どこにも見つからなかったのだ。 ユーリィには心当たりがあるらしく、二人は再びヴァール山に向かうことに。 久々に頂上に立った二人だが、辺りは猛吹雪で周囲がよく見えない。 ユーリィが精神を集中して剣を振るうと、吹雪を切り裂いて周りがよく見えるようになった。 すごい、と目を丸くするチェリンカに、ユーリィはこれくらいなら出来るようになったと言う。 そして、チェリンカほどではないものの、近くに誰がいるか感じられるようになったとも。 その視線の先には巨大な紅いクリスタルに囚われたアルの姿が。 ユーリィはこの事に以前から気付いていたものの、チェリンカのそばを離れられなかったのだ。 ユーリィはクリスタルが繰り出す魔法を避けながら、何とかクリスタルの破壊に成功。 解放されたアルがその場に倒れ込む。 目を覚ましたアルは、ユーリィとチェリンカから詳しい事情を聞き、 二人の成長に内心驚きながらも協力を申し出てくれた。 アルはレベナ・テ・ラの王様にこの異変を直接報告するつもりらしい。 というわけで、三人は一路レベナ・テ・ラへ。 459 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/21(土) 18 11 31 ID u54AuVRq0 王都に到着したところで、アルはようやくチェリンカの声が本当に出ないことに気付く。 今までは恥ずかしがって念語を使っていただけだと思い込んでいたらしい。 アルによると、大きな力を使うには、それなりの代償が必要となる。 チェリンカの場合、力の代償と衝撃的な出来事に遭遇したせいで声を失ったので、 時間が経てば必ず元に戻るだろうとのことだった。 さて、久々に訪れたレベナ・テ・ラだが、少々状況が変わっているようだった。 三人は街に入った途端、なんとクリスタルの持ち込みが禁止されていることを知った。 どのクリスタルもいつ紅く変質し、魔物を呼ぶか分からないからだというのだ。 チェリンカのクリスタルは見つかることなく、三人は城へ向かう。 王に会おうとするも、門番から阻まれどうしても通してもらえない三人。 その時アルが、思い切った様子で自らの昔の肩書きを名乗る。 「我が名はアルハナーレム、かつて宮廷魔術師として王宮に仕えていたものである」と。 アルの意外な過去に驚くユーリィとチェリンカ。 しかし、それを聞いた門番は意外なことを口にする。 アルハナーレムなら今でもコルカ王のそばに仕えているというのだ。 揚げ句の果てには目の前のアルは偽物扱いされ、三人は城から追い払われてしまった。 仕方なく城を離れるユーリィ達。 そこへ、広場で王からのお触れが読み上げられた。 深淵の森と呼ばれる森で、凶悪な魔物が多数徘徊するという異変が起きており、 近くコルカ王は討伐隊を出すつもりらしい。 そのために森の情報を必要としており、重要な情報を持っている者には王が直接会って話を聞くとのこと。 ただし、森は非常に危険なため、一般人は立入禁止、ということだった。 それを聞いてユーリィとチェリンカは当然のように森へ行こうとする。 慌ててアルが止めようとするが、王様に会うには情報を得るしかないと説得され、 渋々三人で森へ行くことを了承するのだった。 森と言うよりジャングルのような雰囲気に変わってしまった深淵の森。 ユーリィは久々に探検が出来るせいか、心なしか嬉しそうな様子。 森を進んで行くうちに、三人はセルキー族の少年が魔物に襲われているところに遭遇する。 魔物から毒を受けてピンチの少年。 三人は魔物を撃退し、少年の毒をアルの魔法で中和してやった。 ユーリィ達から名前を聞かれ、少年は自分の名前がナッシュであることを思い出す。 ナッシュの話によれば、森がヘンになったのはヘンな花が現れてかららしい。 さっそくそのヘンな花を倒しに行こうとするユーリィ達。 自分がいなければ花は倒せない、とユーリィ達にナッシュも加わることになった。 野生児ナッシュの驚異の跳躍力と、謎の物体「矢じろべ」(食べるとうまいらしい)のおかげで、ユーリィ達は例の花のところへたどり着いた。 超巨大な花弁の中央には、やはりあの紅いクリスタルが。 花型のボスを倒してナッシュが耳を澄ますと、少しずつ森の動物達が戻って来る声が聞こえて来た。 ユーリィ達は異変の情報を持ち帰るどころか、異変そのものを解決してしまったのだ。 さっそくコルカ王に謁見するため、レベナ・テ・ラに戻ろうとするユーリィ達。 するとナッシュも当然のようにユーリィ達について行こうとする。 命の恩人には、恩を返すまで絶対離れないつもりらしい。 こうして、改めて森の野生児ナッシュが仲間に加わったのだった。 460 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/21(土) 18 13 21 ID u54AuVRq0 レベナ・テ・ラでは、空の向こうに黒い雲が湧き起こり、今にも雨が降り出しそうな雰囲気。 四人となったユーリィ達が城に入ろうとすると、やはり門番達に止められる。 四人の、森の異変を解決したという主張を信じていない門番だったが、 アルの半ば脅しのような言葉で、慌てて城の中に入ることを許可してくれるのだった。 ようやく謁見かなったコルカ王だが、玉座に力なく座り、アルの言葉にも反応薄。 おまけにアルのことも覚えてないらしく、仕方なくアルはユーリィとチェリンカを王に紹介する。 この二人はラトフとアーチェスの忘れ形見である、と。 ラトフ、アーチェスという名前にコルカ王は反応を示す。 そして何かを思い出そうとするのだが、その直後頭痛に襲われ玉座に座り込んでしまう。 王の傍らに侍していたユーク族の人物は、王の体調不良を理由に、王に私室まで戻るように勧める。 それに答えて私室へ戻ってしまうコルカ王。 しかもそのユーク族を「アルハナーレム」と呼んだのだ。 それを聞いて驚くアル。「アルハナーレム」と呼ばれた人物は、自分こそアルハナーレムだと胸を張る。 「しかしお前は女ではないか!」と仰天するこちらのアル。 が、周囲には王のそばにいた人物が女性かどうかすら分かっておらず、 むしろアルの言葉に驚いた様子。 アルハナーレムを騙る人物は、魔術師を名乗る割には魔法の初歩すら分かっていない様子。 アルは自分こそアルハナーレムであることを証明するため、 「我が我である証」を持ってくると宣言。 そのためにアルの「置いて来た過去」があるというレラ・シエルに行くことになった。 かつてシエラ湖にあった都市、レラ・シエル。 しかし、今では往時の繁栄の見る影もなく、ところどころ水没して廃墟と化していた。 雨の降る中レラ・シエルにやってきたユーリィ達だが、施設の入口にはカギがかかっていた。 しかし、レラ・シエルのカギはアルが預かっているという。 アルはこの大雨ではさらなる崩壊が近いと考え、四人は先を急ぐのだった。 仕掛けでスイッチを調節しつつ、レラ・シエルの奥へ急ぐユーリィ達。 その途中、一行はまるで村のアルとミースの家のような雰囲気の部屋にたどり着いた。 すると、ユーリィ達が入って来たのとは反対側の入口から、ひょっこりミースが入って来る。 「ただいまなのですー」「おかえりなのですー」と哀しい一人芝居をしては、結局寂しさでうなだれてしまうミース。 そこへユーリィ達が驚いて声をかける。 最初は成長したユーリィとチェリンカが分からなかったミースだが、 本当に二人と再会できたことが分かって、嬉しさのあまり泣きだしてしまうのだった。 しかし、レラ・シエルの崩壊が近いため、先を急ぐしかないとアルが警告した途端、 ユーリィ達が入って来た方の入口が崩れ去ってしまった。 仕方なく、ミースがやって来た方の入口から出口を探すことに。 この先はミースしか通れないところがあるらしく、しばらくミースの単独行動になる。 この時、仲間との会話で次のようなことが分かる。 あの雨の日、ミースの前に仮面の男が現れ、彼女を錬金ポットに押し込めて、 村の崖から投げ落としてしまったらしい。 ポットに詰め込まれたまま転がり落ちて、彼女は気が付いたらレラ・シエルの貯水槽にいたらしい。 そして、出口が閉じられていたためあちこち出口を探し回るうちにすっかり迷ってしまったのだ。 さらに、アルはミースに我が持っていた杖を見たことはないか、と尋ねる。 それはかつてアルが王から賜ったものであるらしい。 しかしミースの答えは「あるけどない」。 なんとアルの錫杖は、ミースが燃料にするためにとっくの昔に燃やしてしまったらしい。 アルはその杖を「我が我である証」と考えていたらしく、 「杖より命の方が大事」というミースの言葉に納得しつつも落ち込んでしまうのだった。 461 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/21(土) 18 16 13 ID u54AuVRq0 さて、チュートリアルがてらミースが先に進むためのスイッチを押して、 改めてユーリィ達とミースが合流。出口を探しに先へ進むのだった。 しかし、あるところで目の前の扉が開かず、それ以上進めなくなってしまう。 その時アルとミースに、頭から水がぶっかけられる。 傍らの巨大水槽の中を泳いでいる、巨大な魚の仕業のようだ。 まるでアルやミースに恨みでもあるかのような攻撃だった。 一方ミースは「これもゆとり教育の弊害なのです、近頃の若者はすぐキレやがるのです」と自分がキレまくり。 ミースの宣戦布告でボスとの戦闘開始。 見事ユーリィ達が勝利すると、ボスはミースの復讐リストに名前を載せたまま逃げて行った。 ようやく開いた扉をくぐり、まっすぐに伸びた通路を急いで進むユーリィ達。 すでに多量の雨による崩壊が始まっており、周囲には不気味な轟音が。 途中で転んでしまったチェリンカをユーリィが助け起こした、まさにその時。 ついに水圧に耐え切れなくなった天井が崩落、大量の水とともに瓦礫が五人の頭上へ降り注いだ。 自分に向かって落ちて来る瓦礫を見つめながら、ユーリィは「こんなところで終わりたくない」と強く思う。 そしてチェリンカの制止を振り切って、チェリンカの介在なしに一人で魔法を発動させてしまう。 ユーリィの魔法によって時が止まったかのように瓦礫や水流がその場に静止する。 その隙に目の前の横穴に飛び込むユーリィ達。 横穴の先は円形の広間になっており、中央には光を失ってしまった巨大クリスタルがあった。 ここはまだ施設の機能が生きているらしく、ひとまず崩壊の危機からは逃れ得た。 しかし、今度はユーリィの様子がおかしい。 心配する仲間たちに大丈夫だと言いつつも、ついにその場に倒れ込んでしまうユーリィ。 その身体はどんどん冷えて行く。 どうやらチェリンカなしで魔法を使った結果らしい。 風前の灯のユーリィを前に、仲間たちには打つ手がない。 その時、チェリンカが「誰かユーリィを助けて!」と叫び、彼女に声が戻って来た。 そんなチェリンカの叫びに応えるように、クリスタルの前にあの少女の幻影が現れる。 もはや少女を恐がることなく、必死にユーリィを助けてほしいと懇願するチェリンカ。 チェリンカのクリスタルと呼応するように、広間のクリスタルも輝き始めた。 彼女はそばに落ちていた衣服を示すと、再び消え去ってしまった。 その、少女が着ていたものと同じ服をユーリィに着せかけてやるチェリンカ。 服の不思議な力によるものか、チェリンカの呼びかけにユーリィが答え、 彼は命の危機を脱することができた。 アルの話により、ここがクリスタルの間と呼ばれ、地上まで吹き抜けであること、 さらに地上のスイッチを押せばワープが開くことを聞いたナッシュは、足掛かりすらない縦穴をジャンプして見えなくなってしまう。 一方ミースはその服に見覚えがあるらしく、激しく動揺し始めた。 チェリンカとユーリィから、二人が子供の頃に何度か出会った少女の話を聞くミース。 チェリンカは、ユーリィを助けてくれたのは彼女だと話した。 二人の話す少女の特徴から、ミースはそれがテテオと呼ばれる少女だと理解したらしい。 テテオ様がおかわいそう、といきなり泣きだしてしまった。 詳しく話を聞くと、テテオはコルカ王の第一王女であり、優秀なクリスタル使いでもあったという。 クリスタル使いとは、特異なまでにクリスタルの力を使うことの出来る人間のことであり、チェリンカや双子の母・アーチェスもそうだったという。 特にアーチェスはレベナ・テ・ラ最強のクリスタル使いとされ、 未来をも見通すことから星詠みの巫女と呼ばれていたらしい。 そして、ミースはアーチェス付きの侍女兼テテオの教育係をしていたのだ。 ミースはあの日、テテオのクリスタル制御の勉強を兼ねてレラ・シエルにやって来たと語る。 462 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/21(土) 18 17 54 ID u54AuVRq0 話の続きを引き取るアル。 クリスタルを制御する技術により、いにしえから栄えて来た国、レベナ・テ・ラ。 そのレベナ・テ・ラがシエラ湖上に長い時間をかけて築き上げたのがレラ・シエルだった。 魔術師達はここのクリスタルを中心に複雑な魔法を張り巡らせ、シエラの水量を完全に制御することに成功。 レラ・シエルは王都を水難から守ることと、学術機関としての二つの顔を持っていた。 そしてラトフとアルはレラ・シエルの責任者だったらしい。 ある日、連日の大雨でシエラの水量が増え、大事を取ってラトフとアルは人々を避難させ始めた。 その時、クリスタルの間から真っ赤な光の柱が立ちのぼり、クリスタルは拒否反応を起こして暴走。 結果として多数の犠牲とともにレラ・シエルは崩壊したのだった。 アルによれば、巨大クリスタルを暴走させるにはクリスタル使いレベルの者が介入しないとダメらしい。 テテオが疑われていると誤解して、憤慨しながら話に割り込むミース。 しかし、アルによればそこが謎らしい。 クリスタル使いであることは、すなわち清浄な力に満たされているということ。 それならクリスタルが邪悪な意志で紅く変質することは考えられないというのだ。 アルは何かに思い当たったようにつぶやく。月…月…月の民、と。 「月の民」という言葉を聞いたミースは、はっとして現在の教皇の拝命式のことを思い出した。 テテオが教皇を見るなりひどくおびえ、月の民だと言ったというのだ。 もはや一連の黒幕が神殿と教皇であることが確定し、ミースは怒り心頭。 アーチェス様だけでなくテテオ様まで…とつぶやいてしまう。 すかさずチェリンカに突っ込まれ言葉を濁すアルとミースだったが、 チェリンカに叱られ、仕方なく真実を話す。 双子の母であるアーチェスは、二人が生まれてまもなく神殿にさらわれたというのだ。 しかし、二人に復讐に囚われて欲しくないという思いから、 ラトフとアーチェスが子供達にこの事実を秘密にしておいたものらしい。 両親の願い通りまっすぐ育ったユーリィとチェリンカを喜ぶアルとミース。 いつの間にか地上からナッシュが戻って来ており、 このことを王に報告するためにも、彼が起動してくれたワープを通って五人は地上へ戻るのだった。 (続く) 463 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/06/21(土) 18 22 16 ID u54AuVRq0 補足 ナッシュもミースもチェリンカの心の声は聞こえているらしい。 今後チェリンカは肉声で会話するのであんまり意味ないですが…。 203 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/09/04(木) 17 16 22 ID 1fKzPyrr0 レベナ・テ・ラに到着した頃には雨もやみ、すっかり夜も遅くなっていた。 今度は門番に阻まれることなく城の中へ入ることが出来たが、玉座の間には王はおらず、アルを騙る偽物がいるのみ。 コルカ王はすでに私室で休んでおり、偽アルはユーリィ達を追い返そうとする。 そんな偽アルにテテオの法衣を見せ、王に会わせろと迫るミース。 偽アルはテテオの法衣を見た途端顔色を変え、すぐに五人を叩き出そうとする。 そんな騒ぎを聞きつけ私室から降りて来るコルカ。 ミースの持っている愛娘の法衣を見ると、コルカも顔色を変えた。 同時にアルとミースのことも思い出したらしく、偽アルを退けてユーリィ達を私室へ招いたのだった。 ユーリィ達は王の私室で、自分達が目にしたことをコルカに語った。 コルカは愛娘に起こったことをすでに覚悟しているようだった。 この法衣は彼が娘の誕生日に作らせた特別なもの。 さらにこれがテテオのものである証拠として、法衣の中に仕舞ってあるカギを取り出した。 これは単なるカギだが、これの持つ意味は果てしなく重い、とつぶやくコルカ。 さらに、ユーリィ達になぜこの国がレベナ・テ・ラと呼ばれるか知っているかと問う。 それはこの国に世界の全てがあるからだ、と言う。そしてこのカギはそれを開くカギなのだと。 しかし、愛娘を失った悲しみからか、コルカはその重みに耐えられなくなったと嘆く。 その時、どこからか不気味な声が聞こえて来た。「安心してお逝きなされませ」と。 次の瞬間クー・チャスペルが現れ、すばやくコルカの背後から彼を刃物のようなもので突き刺した。 驚いて立ち上がるユーリィ達。 苦しい息の下、コルカはチャスペル達神殿のものを「月の民」と呼び、お前たちにクリスタルは使えないはず、と呻く。 しかし、チャスペルによればその方法は実証済みで、テテオはよい実験体だったという。 さらにコルカに駆け寄ったユーリィを見て、あの日自分は抱いてはならない「恐れ」に身を焦がしたと言うチャスペル。 城内は侵入者に気付いて騒然となり始めた。 ユーリィに向かって「置き土産」を差し上げましょう、というチャスペル。 彼は大声で「賊に王が刺された!」と叫び、カギを奪って不敵に笑いながら去っていってしまった。 そこへチャスペルの叫び声を聞いた兵士達が駆け込んで来る。 彼らが見たものは、声の言う通り何者かに刺されて倒れているコルカ王と、そのすぐそばにたたずんでいるユーリィ達だった。 かくしてユーリィ達はコルカ王暗殺の犯人として誤解され、為す術なく捕らえられてしまったのだった。 204 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/09/04(木) 17 20 56 ID 1fKzPyrr0 ユーリィ達が気が付いたのは、どことも知れぬ場所だった。 あれから船に乗せられ、目隠しされたままここへ放り出されたのだ。 灼熱の溶岩が流れる不気味な場所だったが、アルによればここはキランダ島というらしい。 火山性の孤島であり、またの名を…罪人島。 その名の通り、昔から海に囲まれた脱出不可能な罪人の牢獄として使われている島らしい。仕方なくユーリィ達は罪人島を探索することに。 あちこちに灼熱の溶岩が流れているかと思えば、その傍らを触れただけで凍り付いてしまう極寒の大地が広がるという、不思議な光景を進んで行くうちに、五人は火山の火口のようなところへたどり着いた。 そこへ不格好なドラゴンに乗った処刑人登場。 襲いかかって来た処刑人を退けたユーリィ達だったが、その時島が轟音とともに激しく揺れ始めた。 危険を察知して逃げようとする五人。しかし、気が付くと地面から吹き出した炎に取り囲まれ、逃げ場がなくなってしまった。 しかも足元の地面が突如崩れ落ち、ユーリィ達はなす術なく地の底に落下していくのだった。 気が付くと、そこは罪人島とは全く違う、何かの建物の中だった。 ナッシュにも生きているものの気配が感じられず、こんなところは始めてだと言う。 アルによると、ここはもしかしたら死者の国かもしれないと言う。 それを聞いて軽くパニックになるミース。しかしユーリィの頭なでなでで落ち着きを取り戻した。 とりあえずユーリィ達は死んでおらず、生きているようだ。もしここが死者の国なら、生者がいるべきところではない。 というわけで、なんとか地上に戻る道を探すことに。 生き物はいなくともちゃっかり魔物は多数存在している神殿のような雰囲気の場所を進んで行くうち、五人の前に、大きなフクロウのような見たこともない存在が現れた。 驚いて悲鳴を上げるミース。その声にフクロウ人間はユーリィ達に気が付いた。 (ゲーム中ではフクロウ人間の名前は出て来ませんが、攻略本によるとこいつがカーバンクルだそうです…) フクロウ人間…もといカーバンクルに地上に出る道を尋ねるユーリィ。 カーバンクルはうなずき、ユーリィ達を地上へ帰そうとする。 その時、どこからともなく大きな赤い球体がものすごいスピードですっ飛んで来て、ユーリィ達のそばの壁に激突。 それを見て、カーバンクルは「お前たちはクリスタルの加護を…やつめ、ここに気がつきおった」とつぶやく。 球体が激突した壁が崩れ落ち、その向こうから人影が姿を現わした。…その人影は、何と死んだはずのラトフ。 いきなりの父親登場に目を丸くするユーリィとチェリンカ。 カーバンクルによると、ここは戦場で傷付き倒れた魂がその傷を癒す場所。そしてラトフはあの赤い物体に魂を汚されてしまったらしい。 すぐにラトフを救うことを決心するユーリィとチェリンカ。 異様な眼光のラトフと戦ううち、ラトフに取り憑いていたものが正体を現わした。 それは「リッチ」と呼ばれる巨大なアンデッドの化け物。 しかし、リッチを倒してもラトフは倒れたまま何の反応も示さない。 この男の魂はあまりにも深く傷付いてしまった、と言うカーバンクル。 ユーリィとチェリンカは、自分達は父から多くのものを受け取った、だから自分達が受け取ったものでお父さんを癒せるなら、お父さんを癒したい、と答える。 双子の願いにこたえ、カーバンクルの頭上のクリスタルのようなものが輝きを放ち始めた。 これからお前たちが行くのはラトフにまつわる世界の記憶。 しかし、過去に起こったことは変えられない。どんな道をたどっても、必ずここにたどり着く。それでもいいなら行くがよい。 カーバンクルの言葉とともに、ユーリィ達は光に包まれた。 205 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/09/04(木) 17 24 22 ID 1fKzPyrr0 光がやむと、ユーリィ達は大雨の降る中にたたずんでいた。 彼らのすぐそばを大勢の人達が走ってどこかへ逃げて行く。 そう、ここは崩壊寸前のレラ・シエルだった。 過去のアルが避難している人々を誘導している横で、過去のミースが半泣きになりながらテテオ姫を探している。 そこへ若き日のラトフと、後に双子の母となる女性、アーチェスがやって来た。 避難中の人々が暴徒とならないよう、アルや兵士達に指示を送るラトフ。 一方、ミースはアーチェスにテテオが見当たらないことを訴える。 その時、レラ・シエルの中心部から真っ赤な光の柱が立ち上った。 どうやら光はクリスタルの間から発しているらしく、ラトフはクリスタルの間へ去っていった。 アーチェスも一度はアルに止められるが、ラトフの後を追ってクリスタルの間へ向かうのだった。 レラ・シエルのとある部屋では、兵士達が湖の水位を調節する制御棒を押し込む作業に追われていた。 しかし、どうしても一本の制御棒だけがびくともしない。兵士が諦めかけたその時、「諦めるな!」とラトフとアーチェス登場。 そして、ラトフはその怪力によるものか、それとも「強い心」の力によるものか、どうしても動かなかった制御棒を見事押し込むことに成功。 ラトフとアーチェスは兵士達を励まし、クリスタルの間へ向かうべく、さらにレラ・シエルの奥へ進んで行くのだった。 ユーリィ達もラトフ達の後を追ってレラ・シエルの中を進む。 途中、以前にミースが巨大魚から水をぶっかけられた水槽のそばへやって来た。 ラトフとアーチェスはその奥へと姿を消したのだが、扉が閉まって先へ進めない。 その時、水槽の中を見覚えのある巨大な影が…。 復讐すべき対象を見出したミースは、ここで会ったが百年目とばかり、さっそく超高速で魔石を錬成、片っ端から水槽の中へ放りこんで行く。 突然の大爆撃を受けた巨大魚は、当然怒り狂ってユーリィ達に襲いかかって来た。 ユーリィ達は再び巨大魚に勝利。念願の復讐を果たしたミースは高笑い。 しかし、ここは過去の世界。巨大魚はあの時ミースと出会う前なので、今回なぜ復讐を受けたのか身に覚えがないはず…。 こうして、巨大魚は後にミースと再会し復讐に水をぶっかけるまで、胸に恨みを抱いてレラ・シエルに潜んでいましたとさ。 (続く) 150 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/12/23(火) 19 32 48 ID BLBY9C5M0 クリスタルの間にたどり着いたラトフとアーチェスの目に飛び込んで来たのは、真っ赤に変質したクリスタルと、その中に囚われているテテオの姿だった。 ラトフはテテオを助けようとするが、そこへ「枢機卿」、つまりクー・チャスペルが現れた。 一目でチャスペルを月の民と見破るラトフ。チャスペル達月の民は、彼らの神のためにクリスタルを利用しているらしい。 そして、本来なら月の民はクリスタルを扱えないものの、クリスタル使いを介することでそれが可能になったのだと言う。 それを聞いて、ひどい、と声を上げるアーチェス。 力を使い果たしたクリスタル使いは、存在そのものが消えてしまうのだ。 さらにチャスペル達はテテオだけでは足りないらしく、今度はアーチェスの希代の力に目を付けている様子。 そして、怒りに震えるラトフを見て、チャスペルは笑い声を上げる。 その時、クリスタルの中のテテオがあれが落ちて来る…とつぶやいた。 次の瞬間クリスタルからすさまじい光がたちのぼり、ラトフもアーチェスもチャスペルも、その光の中に飲み込まれて行くのだった。 気が付いたとき、ラトフは雨の降る中に倒れていた。 そばにいたアーチェスは、「一般人の避難は済みました、でも…」と言い、顔を曇らせる。 立ち上がったラトフが目にしたものは、かつて水の都とうたわれたレラ・シエルの、見る影もなく崩壊した姿だった…。 場面は変わって、山間の小さな村。 夜、一人丘に立ってシエラ湖を眺めているラトフのそばに、アーチェスがやって来る。 ラトフが眺めていたのは、湖の上を舞うたくさんの鬼火だった。 それを眺めながら、自分を信じてついて来てくれた者達を守れなかったことを悔いるラトフ。 しかし、アーチェスは彼が自分を守ってくれたことを感謝し、微笑む。 ラトフはこれからもアーチェスを守ることを約束するのだった。 そんなラトフに、「ここに来てから本当に笑ったことがありませんね」とアーチェスが指摘する。 本当に笑いたい時に笑えばいい、そしてその笑顔を一番に見るのはたぶん私、とアーチェスが言う。そしてそれは予言ではなく、カンなのだとも。 アーチェスが一人つぶやく。「そしてそれはもうすぐ…」 月日は流れ、自宅の前でラトフが落ち着かずにうろうろと歩き回っている。 アルはそんなラトフをなだめ、落ち着くように言う。 その時、家の中から元気な赤ん坊の産声が聞こえて来た。 家の中から出て来たミースに、自分の方が慌てて生まれた赤ん坊やアーチェスのことを問い詰めるアル。 そんなアルにドリフの金だらいよろしく頭上から錬金ポットを落として黙らせると、ミースはラトフに生まれたのが女の子であることを告げる。 ミースは早速駆けつけようとするラトフを押しとどめる。生まれる子供は双子だったのだ。 そうしている間に家から二人目の産声が…。 それを聞いて矢も盾もたまらず、ラトフは早速家の中に駆け込むのだった。 家の中には、両腕に双子の赤ん坊を抱いたアーチェスの姿があった。 女の子の名前をアーチェスが、男の子の名前をラトフがつけることになった。 そして、ラトフは男の子を「ユーリィ」と、アーチェスは女の子を「チェリンカ」と名付けた。 アーチェスに勧められて、生まれて初めて我が子を抱いてみるラトフ。 我が子の生きている暖かさに心を打たれた彼は、「自分の全てをお前たちに捧げよう」と誓うのだった。 微笑むラトフを見て、アーチェスは自分のカンが当たったと笑う。 ラトフの抱き方が下手で泣きだしてしまった双子を受け取ったアーチェスは、チェリンカが輝く何かを握りしめているのに気付く。 「そう、あなた達は二人でそれを分けあったのね、それなら二人はいつまでも一緒ね…」とアーチェスはつぶやくのだった。 151 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/12/23(火) 19 35 08 ID BLBY9C5M0 大雨の夜、ラトフとアーチェスの前に、再びクー・チャスペルが姿を現わした。 ラトフとアーチェスが子供を見捨てて逃げなかったことを嘲笑うチャスペル。 しかしアーチェスは落ち着き払った様子で、自分の命で我が子が助かるなら、いくらでも命を差し出そうと答えた。 彼女は我が子の命と引き換えに、神殿へ連れて行かれることを了承したのだ。 そして双子を抱いてうずくまっているラトフに、 「すべての世界はこの子達のもの、いつか必ず親子で暮らせる日が来るから」と言うのだった。 巫女としての力さえ無くしたか、と笑うチャスペルに、「ただのカンです」と答えるアーチェス。 ラトフに「では、この子達の世界で、また」と意味深な事を言い残し、アーチェスは神殿の者たちに連れ去られて行くのだった…。 再び場面は現在へ。 ラトフの過去をたどってきたユーリィとチェリンカは、倒れたままの父に涙を流しながら呼びかける。 その時、ラトフが「泣くな、もう大人だろう」とその呼びかけに答えた。 そして彼は、子供達が立派に成長したこと、ユーリィに追い抜かされてしまったこと、そして二人が自分のために命をかけて戦ってくれたことを喜ぶのだった。 「神よ、例えこのまま自分が消え去ったとしても、私はあなたに感謝するだろう」 そんなラトフの言葉に、カーバンクルが答える。お前は消え去ることはないと。 ラトフの身体が輝き始め、ゆっくりと上空へ浮き上がって行く。 彼はユーリィとチェリンカの父親であったことを喜び、光を放って消えて行くのだった。 カーバンクルによると、ラトフの魂は癒され、再び輪廻の中へ戻っていったらしい。 おじいさんはもしかして…と何かを勘づいた様子のユーリィに、お前たちが分かるのは早すぎると微笑むカーバンクル。 そして、彼の頭上のクリスタルが再び輝き始め、カーバンクルはユーリィ達をもとの世界に送ってくれることになった。 五人が立っていたのは、巨大な洞窟の中のような場所だった。 眼下に広がるのは、見渡す限り、一面のクリスタル。 あまりの光景に驚いていると、チェリンカがこんな事を言い始めた。 「ここはレベナ・テ・ラ地下に広がる大空洞、ここを登って行けばレベナ・テ・ラに出られる」 なぜチェリンカがそんなことを知っているのかと問うユーリィ。 その声にチェリンカが我に返る。 彼女はなぜ自分がそんなことを言ったのか分からないようだ。 アルによれば、クリスタルの力が強すぎるために意識の中に逆流して来るのだろうという。 「ぼくだけを見て、世界を見ちゃだめだよ」とさらっとすごい事を言って、チェリンカを促すユーリィ。 ともあれ、五人は外へ出るために急いで坂を登って行くのだった。 152 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/12/23(火) 19 36 17 ID BLBY9C5M0 大空洞を出た先は、なんとレベナ・テ・ラ城内だった。 廊下で兵士が倒れていたので話しかけてみると、無事ではあるものの何者かに眠らされている様子。 彼の言葉によると、どうやらコルカ王が危ないらしい。 ちなみにこの時街へ出ることも出来るが、城内だけでなく街の住人もみな強制的に眠らされている。 王の私室へ駆けつけたユーリィ達。そこにはベッドに伏せっているコルカと、その枕元にたたずむアルの偽物の姿が。 ユーリィ達が生きているのを見た偽アルは笑い始めた。 そして、ベッドに伏せっていたコルカが起き上がり、ユーリィ達の方へと近付いて行く。 異様な眼光をたたえたコルカ王を見て、チェリンカが彼にゆっくりと歩み寄る。 コルカはチェリンカを見ると、おびえて後ずさりし始めた。 彼は娘であるテテオを守れなかったことをひどく後悔しているのだ。 チェリンカは、そんなコルカに呼びかける。 テテオはコルカのことを全く恨んでなどいないのだと。むしろ、今までずっとコルカの事を守って来たのだと。 そして、チェリンカの姿の中からテテオの姿が浮かんで来た。 テテオは父親であるコルカに話しかける。 自分は大きな後ろ姿の父親が好きだった、後ろばかり見ないで、これからは前を見て欲しい、と。 そんな愛娘の言葉にコルカも正気を取り戻し、先に行って待っていてくれと呼びかけるのだった。 本当の気持ちを父と理解しあえたことをチェリンカに感謝し、やがて行くべきところへと消えて行くテテオ。 娘に「その時は父親らしいことをさせてくれ」とつぶやくコルカだった。 その時、偽アルの笑い声が響きわたった。彼女はこれまでの事を茶番を呼び、嘲笑ったのだ。 コルカをはじめユーリィ達が身構えるのを見て、偽アルは自分は「死」で出来ているから「死」を与えられても何も変わらないと笑う。 それを聞いたチェリンカは、なら「生」を与えるとどうなるかしら?と凄んだ。 同時にチェリンカのクリスタルが輝き、偽アルが苦しみ始める。 そして、ついに偽アルがその正体を現わした。 それは、死者の国でも遭遇した巨大なアンデッド、リッチだった。 「あの子からもらった力、あなたで試してあげる」と凄むチェリンカ。 (ちなみにこの戦闘のみ、画面上に待機しているチェリンカと協力して「レラ・クリスタル」という強力な魔法が撃てる。チェリンカの言う「テテオからもらった力」とはたぶんこの事。) 見事リッチを倒したユーリィ達に、コルカは話があるという。 ソファに座った五人に、コルカはこんな話を始めるのだった。 まだこの星が生まれて間もない頃、すべては混沌としていた。 そこへ彼方から光る神が現れ、混沌の中の悪を空へ追放し、地と空を作った。 それはこの世界に伝わる創世神話だった。 コルカによれば光る神とはクリスタル、空へ追放された悪とは月の事だと言う。 クリスタルとは世界の根幹、そしてあらゆる可能性を模索し、その道筋を記録し続けるもの。 そしてクリスタルと月とは正反対の存在であり、クリスタルある限り月は地上に戻ることが出来ない。 そんな月に魅入られた人間のことを「月の民」と呼ぶのだと言う。 クリスタルを使うことの出来ない月の民は、クリスタル使いを贄とし、その力を使おうとする。 そもそもクリスタルを介せば魔法が使えるのも、その力によって(クリスタルに記録された)近い世界の出来事をこの世に引き起こすことが出来るからだと言う。 大きな魔法を使おうとすると、それだけ遠い世界のことを引きよせようとするために、より大きな力が必要となる。 しかし、クリスタルの膨大な記憶の前では、人の魂などあっという間に消し飛んでしまうだろうと言うのだ。 コルカはチェリンカに、決してクリスタルの記憶を覗こうなどとしてはならないと厳しく戒めた。 また、ユーリィには憎しみに染まってはならないと忠告する。憎しみこそ月の民の力の源なのだ。 コルカの話を考えると、どんな未来でも存在することに制限はない。月が地上へ戻って来るという未来でも…。 コルカとユーリィ達は、月の民である教皇・ガルデスの野望を打ち砕く決意をする。 ひとまずユーリィ達は城でゆっくり休むことにし、翌朝神殿へ向かうことになった。 153 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/12/23(火) 19 38 01 ID BLBY9C5M0 城で目を覚ましたユーリィ達が外へ出てみると…外は夕暮れだった。 すっかり寝過ごしてしまった五人だが、兵士によると朝に神殿討伐の命令が下されてから、ほとんど神殿は制圧されたらしい。 しかし、まだガルデスとチャスペルだけは抵抗を続けているため、コルカ王自ら出陣したばかりだと言う。 準備が整えば神殿まで来るように、との王からの伝言を受け、ユーリィ達は神殿へと向かう。 神殿の前には兵を率いたコルカ王が待っていた。 コルカを先頭に、神殿の中へ乗り込んで行くユーリィ達。 そこには教皇ガルデスとチャスペルが待ち構えていた。 テテオのみならず多くの人の命を奪ったガルデスの罪を弾劾するコルカ。彼は兵士に二人を捕らえるように命令するが、兵士達はあっけなく吹き飛ばされてしまう。 そしてガルデスは後をチャスペルに任せ、自分は神殿の奥へと姿を消してしまうのだった。 チャスペルと決着をつけるべく、前に進み出るユーリィとチェリンカ。 ついに双子とクー・チャスペルの、最後の因縁の対決が始まった。 戦いの末、ついにユーリィ達はついにチャスペルを打ち破る。 チャスペルは最期に、「明日の朝に教皇が世界を…」という言葉を残して爆発してしまった。 チャスペルの今際の言葉を聞いて何かに思い当たるコルカとアル。 明日は太陽祭、それも56年周期のもの。明日は早朝から皆既日蝕が起こる日らしい。 それは月が完全に太陽を覆い隠し、月の力がもっとも大きくなる時だった。 ユーリィ達は明日の日の出までにガルデスを捕らえるべく、神殿の中を進んで行く。 多くの魔物と仕掛けをかいくぐり、ユーリィ達は神殿の屋上へとたどり着いた。 そこには巨大な紅いクリスタルの前にたたずむガルデスがいた。 クリスタルを見たチェリンカは、「おかあさん…」とつぶやく。 その言葉通り、クリスタルの中にはアーチェスの姿が…。 ガルデスがアーチェスのクリスタルに向けて手をかざすと、そこから凄まじい光があふれ出し、上空の紅い月に向かって光が吸い込まれて行く。 その野望を阻止すべく、ガルデスと戦うユーリィ達。 戦いの末、ガルデスをやぶったユーリィは、倒れたガルデスを無視してアーチェスの元へ。 ユーリィの呼びかけに気付いたアーチェスは、我が子に再び会えたことを喜ぶが、「もう一度あなたたちを抱きしめてあげたかった…」と言い残し、光を放って消えてしまう。 後には光を失ったクリスタルが残るのみ。 せっかく会えたのに…と悲しみに沈むユーリィ。しかしチェリンカはいつかの時のように、何の反応も示さなくなっていた。 さらに彼らの背後で、倒されたはずのガルデスが起き上がり、笑い声を上げる。 その頭上で、ついに月が太陽を完全に覆い隠した。 これが魂を削られるということか、と笑うガルデス。 ユーリィは憎しみをつのらせ、ガルデスに向かって斬りかかる。その刃がガルデスの頭上に振り降ろされた…。 154 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/12/23(火) 19 40 53 ID BLBY9C5M0 幼いユーリィはそこで飛び起きた。 そこは家のベッドの上で、そばには幼いチェリンカが心配そうな顔をして彼を見ている。 驚くユーリィの元へ今度はラトフがやって来て、雨に打たれたから熱が出たのだろうと言う。 呆然とするユーリィ。そこへ、誰かがドアをノックする音が聞こえて来た。 ユーリィはチャスペルがやって来た日のことを思い出し、チェリンカがドアを開けようとするのをとっさに止めるが、彼女はドアを開けてしまった。 だが、ドアから入って来たのはミースだった。熱を出したユーリィのために薬を作って来てくれたらしい。 まるで何ごともなかったかのような平和な光景にユーリィは戸惑う。 今までのことはすべて夢だったのだろうか…? 翌日、薪割りをしているラトフに、ユーリィは自分が見た夢のことを話した。 それを聞いたラトフは、運命を信じるか?と聞いて来た。 人はあの時ああしておけばよかった、こうしておけばよかったと思うが、そういった選択は分かれ道として存在している。 しかし、どういった選択をしても必ずたどり着いてしまう道を運命と呼ぶ。 ユーリィの見た夢も、そういった道の一つかもしれないとラトフは言う。 何となく納得したユーリィに、ラトフは妙な事を言い出した。 「もし、道の全てが見渡せ、自由に選べるとしたらどうする?」と。 それは未来が自由に選べるということだ。 「でもそんなこと出来ないよ」と笑うユーリィ。 しかし、ラトフは自信たっぷりに「できるさ」と答えた。 その姿がラトフからガルデスへと変わって行く。 ユーリィの絶叫。 気が付くと、今度はレベナ・テ・ラの城の中にいた。 ソファに腰かけたテテオがユーリィとチェリンカに気付き、二人に親しげに話しかけて来る。 チェリンカが妙におとなしいのに気付いたテテオは、チェリンカの事を「元には戻らない」とさらっと言ってのけた。 その言葉にユーリィが驚いていると、今度は部屋の中にコルカが入って来てテテオと言葉を交わす。 「元には戻らない」という言葉の意味を二人に尋ねるユーリィ。 人が大きな力を使うには代償が必要、クリスタル使いが使う力はあまりに大きく、人の魂は削られていってしまう。当然のことだと答えるテテオ。 さらにコルカは、力の代償としてチェリンカは魂を、ユーリィは命の時間を削るのだ、と言う。 呆然としたユーリィをよそに、楽しげに会話するコルカとテテオ。 しかし、その内容がおかしい。明日は太陽祭、ガルデス様が力を得ることは幸せだとか言っている。 コルカの正体に気付いたユーリィは、「ぼくたちをいたぶってそんなに楽しいか!」と叫ぶ。 コルカの姿がガルデスへ変わっていき、これも数ある道の一つ、現実なのだとガルデスは答えるのだった。 155 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/12/23(火) 19 42 27 ID BLBY9C5M0 再び夕暮れのレベナ・テ・ラ。 ガルデスに翻弄され、すっかり混乱してしまったユーリィは、力なくベンチに座り込んでいた。 そこへチェリンカがやって来て、彼の隣に座った。 何を信じればいいか分からないとつぶやくユーリィに、チェリンカはそれはとても簡単なことだと答える。 どんな世界があろうとも、そこにいる全ての自分はユーリィの味方だ、と。 すべての世界を見て来た、そしてユーリィとチェリンカが同じでない世界はなかったと言い切るチェリンカ。 彼女に励まされ、ユーリィは再びチェリンカと神殿に向かうのだった。 一方、レベナ・テ・ラにいるアル、ミース、ナッシュ。 神殿の鐘の音でユーリィとチェリンカのことを思い出した彼らは、それぞれ再び神殿に向かうのだった。 今や月の神殿となった神殿を進むユーリィとチェリンカ。 そんな二人を、アルやミース、ナッシュが待っていた。 それを見て、「ほら、あなたは一人じゃないでしょ?」とチェリンカが微笑む。 仲間たちに励まされ、ユーリィはガルデスの待つ神殿の奥へと進んで行く。 ガルデスはチェリンカなしでは魔法すら使うことが出来ないユーリィを、彼一人だけの世界に飛ばそうとする。 しかし、五人には何の変化も現れない。うろたえるガルデスに、僕とチェリンカが同じでない世界は存在しない、と言い放つユーリィ。 思い通りに行かないことに恐れを感じるガルデスに、ユーリィは「お前は月に魅入られてしまったただの心の弱い人間だ、月に民など存在しない」と断言する。 怒りに震えるガルデスは、お前たちがいない世界がないのなら、そんな世界を作ればいいとユーリィ達に襲いかかるのだった。 ユーリィ達とガルデスの最後の決戦。ユーリィ達は、半ば化け物と化したガルデスに苦戦しつつも勝利することが出来た。 しかし、敗れてもなおガルデスはあきらめようとしない。 「コノ力ガアレバ、ナンドデモォ!」 気が付けば、ユーリィは不思議な空間の中に立っていた。 彼は、チェリンカが大きな力を使ったことに気付き慌てるが、チェリンカは時間を止めるなんてとても簡単なこと、と静かに言う。 そこはクリスタルの記憶の中だった。ここでならどんなことも出来る。 ガルデスが欲しがったのはこれだったのだ。 しかし、チェリンカはこんなものいらない、と言う。 そして、ユーリィに「あなたは何を望むの?」と尋ねるのだった。 ユーリィの答えは始めから分かっていたこと。しかし、彼はそれを叶えるのを迷う。 大きな力はチェリンカから魂を削っていってしまう。そして、もし失敗すればユーリィ一人になってしまうかもしれないのだ。 思い悩むユーリィに、チェリンカは優しく語りかける。 この世界の私がいなくなっても、過去の、未来の、すべての世界の私が一緒だよ、と。 だって、私たちは家族なんだから。 ユーリィは意を決して、力を使う。そんな彼に、チェリンカがささやいた。 大丈夫、すぐにまた逢えるよ…と。 156 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/12/23(火) 19 43 43 ID BLBY9C5M0 ユーリィに敗れてなお、「ナンドデモォ!」と力を使うガルデス。 しかし、ユーリィには何の変化もない。驚くガルデスに、「すべての道をここに繋げた」と言うユーリィ。 どんな世界でも滅びの瞬間に繋げられてしまったガルデスは、まさに「ナンドデモォ」同じ瞬間を繰り返すだけの存在になってしまったのだった…。 全てが終わり、ユーリィは神殿の屋上に横たわっていた。 傍らのチェリンカに声をかけるが、彼女は大きな力を使ったために何の反応も示さず、人形のようになってしまっていた。 そんなチェリンカを連れ、ユーリィは生まれ故郷に帰ることにするのだった。 神殿を出てレベナ・テ・ラの街に行くと、そこにはアルやミース、ナッシュがいた。しかし、話しかけても彼らはユーリィとチェリンカのことを覚えていなかった。 二人は誰とも接点を持たない世界に来てしまったのだ。 彼らは双子の姿を見て何かを思い出そうとするのだが、ユーリィ達はそんな彼らに別れを告げるのだった。 王城を尋ねてみたユーリィとチェリンカ。 門番はチェリンカのペンダントを見て何かに思い当たり、ユーリィ達を呼び止める。 驚くことに門番たちはユーリィとチェリンカの名をコルカ王から聞いており、二人が来たら城へ通すように言われているのだと言う。 ユーリィが城の中へ行くと、コルカが待っていた。 彼はチェリンカの様子を見て何が起こったのかを悟り、あれほど使うなと言ったのに…と後悔するのだった。 王が自分達を覚えていることに驚くユーリィ。 コルカにはレベナ・テ・ラ王家の持つ不思議な力があるのだという。 コルカの力とは、全ての世界に存在すること。 どんな世界でも同一のコルカが存在し、世界を傍観し続けることを強いられているのだ。 彼には世界を変える力はなく、どんな世界でも妻子とともに過ごすことは叶わない。 それがクリスタルに、世界に縛られているということだ、と話すコルカ王。 そして、自らの命を賭けて戦ったユーリィとチェリンカが、誰とも接点を持たない世界に来てしまったことを悲しむのだった。 妻子を失い、自らも孤独となったコルカは、ユーリィとチェリンカにここで一緒に暮らさないか、と申し出た。 しかし、ユーリィはその申し出を丁重に断り、故郷へ帰ることを選択するのだった。 157 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/12/23(火) 19 45 39 ID BLBY9C5M0 ようやく生まれ故郷に帰って来たユーリィとチェリンカ。 やっと穏やかに暮らせるとユーリィが喜んだのもつかの間、彼は激しくせき込み、その場に倒れてしまう。 ベッドに伏せったままのユーリィを、今度はチェリンカが世話をしている。 チェリンカが料理を作ってユーリィに差し出すが、 彼にはすでに食べ物の味も熱さも分からなくなってしまっていた。 ユーリィはチェリンカに外へ連れていってほしいと頼む。 外に横たわり、星空を見つめるユーリィ。シエラの光ばかりを見ていて、こんなに綺麗だとは知らなかった、とつぶやく。 そしてチェリンカに、最後まで一緒にいられず約束を破ってしまうことを謝るのだった。 苦しそうにユーリィが目を閉じたのを見て、力を使おうとするチェリンカ。 しかし、ユーリィがそれを押しとどめた。 残りはチェリンカが使って、と言うユーリィ。 そして、彼は自分達に残された道がこんな世界しかないことを嘆くのだった。 その時、再びチェリンカのクリスタルが輝き始めた。 驚いてそれを止めようとするユーリィ。 チェリンカの身体はゆっくり浮き上がり、何かをユーリィにささやくのだが、彼にはそれを聞き取ることができなかった。 次の瞬間、チェリンカはまぶしい輝きを放って、消滅してしまう。後に残されたのは、彼女のクリスタルのペンダントのみ。 チェリンカは残りの魂と引き換えにユーリィの命を救ったのだ。 残されたペンダントを握りしめ、ユーリィはチェリンカの名を絶叫するのだった…。 とうとう本当にひとりぼっちになってしまったユーリィは、力なく村の塀に座っていた。 その手からチェリンカのペンダントが滑り落ちる。 それを拾おうともせず、ユーリィは村を見渡し、自分がひとりぼっちになってしまったことをかみしめるのだった。 彼の目に、昔の光景がよみがえって来た。 目の前のアルとミースの家から、ペンダントを握りしめた子供の頃のチェリンカが元気よく飛び出して来る。 ラトフとユーリィに向かって走り出したチェリンカだが、すぐに転んでしまい、その手からペンダントが落ちてしまった。 その光景を目にしながら、一人チェリンカに語りかける現在のユーリィ。 子供のチェリンカは落としてしまったペンダントを拾おうと、ユーリィのそばへやって来た。その時、信じられないことが起きた。 彼女は自分が落としたペンダントだけでなく、ユーリィが落としたペンダントも拾い、ユーリィに差し出したのだ。 驚きながらもそれを受け取るユーリィ。すると、チェリンカでしか輝かないはずのペンダントが彼の手の中で輝き始めた。 さらに驚いているユーリィに、チェリンカが語りかける。 「私達が望めば、それが世界の真実となる。…私達は何を望むの?」 二人が望むのは…。 158 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/12/23(火) 19 46 41 ID BLBY9C5M0 ユーリィとチェリンカの家。幼いチェリンカが一人で騒いでいる。 どうやら自分が水汲みに行かされるのが不満らしい。 そこへ、ドアが開いてユーリィが入って来る。ユーリィが帰って来た!と喜ぶチェリンカ。 と、いきなりユーリィに顔を近づけたかと思えば、今度はユーリィが臭い!と騒ぎだした。 そこへ、ユーリィの背後からラトフが入って来た。父親の姿を見て驚くユーリィ。 ユーリィ臭い!とチェリンカが騒いでいると、家の奥から誰かがこちらへやって来た。 それはユーリィとチェリンカの母、アーチェスだった。 母の姿を見て、思わず抱きつき大声で泣き出すユーリィ。 そんな我が子をアーチェスは優しく抱きしめ、「辛いことがあったのね、もう大丈夫よ」と語りかける。 いきなり泣きだしたユーリィを不思議そうに見つめるチェリンカ。 すると、アーチェスはそんなチェリンカも一緒に抱きしめるのだった。 そんな我が子と妻を見てもじもじしているラトフ。 彼も子どもたちを同じように抱きしめたいと思っていたのだ。 それを聞いて「おとーさんかわいい!」と言うチェリンカ。照れたように笑うラトフ。 一家の笑い声が明るく家の中に響くのだった。 (ここだけ何故かアニメ調) 母の腕の中で、そっとチェリンカがユーリィにささやく。 「ね、またすぐに逢えるって言ったでしょ?…おかえり、ユーリィ」 「…ただいま」 -お わ り- 159 :FFCC リング・オブ・フェイト:2008/12/23(火) 19 54 15 ID BLBY9C5M0 おまけ このゲームにはマルチプレイモードがあるのですが、 マルチプレイではシングルモードの後日談が見れます。 ユーリィとチェリンカ、アルやミースがいるのはもちろん、影の薄いナッシュも名前だけ登場します。 ユーリィが臭いのは身体を洗うのがいい加減だかららしい…。
https://w.atwiki.jp/kusataro/pages/181.html
ファイナルファンタジーⅩⅢ クリア(・∀・) 2012/03/24 今年に入ってコツコツとプレイしていましたが ついにプラチナトロフィーをゲットしましたヽ(゚∀゚ )ノ 2011/03/15 現在トロフィー集めでプレイ中。 各ロールのトロフィーをゲットしましたが、 今後装備品収集にかなり苦戦しそうです>< 2011/02/25 ようやくクリアしました。 結局ストーリーの「?」な部分は「?」で終了。 まったくわけわかめでした( ・ω・) 2011/02/19 コツコツやって本日第11章を終了。 でもこれミッションを介した一本道でしょ( ・ω・) 何か無駄に長かったしあまり評価できませんね。 そして勢い余って第12章も終了。 今月中にはクリアできそうですね。 2011/02/04 第10章まで終了。 第11章からやっと一本道から解放されるという噂ですが 物語の流れからしてみて一本道は納得。 2011/01/30 第9章まで終了。 この章はそこそこ長かったかと思います。 2011/01/26 第8章があっさり終了。 まぁいいけど( ・ω・) 2011/01/25 第7章を終えて第8章に入ったばかりです。 2011/01/23 第6章を終えて第7章に入ったばかり。 サクサク進みますね( ・ω・) 2011/01/22 第5章を終えて第6章に突入中。 イベントと戦闘ポコポコの繰り返しでうんざり。 2011/01/21 第4章を終えて第5章に突入中。 今のところは順調といったところでしょうか。 2011/01/20 第3章を終えて第4章に突入中。 特にコメントなしですね。 2011/01/19 第2章を終え、第3章の序盤といったところ。 ようやく戦闘シーンでいろいろできるようになりましたが、 一気に増えすぎて何が何やら( ・ω・) 2011/01/18 遅まきながら遊ぶことにしました。 よく「一本道ゲー」と揶揄されるわけですが、 それはまだ第1章を終えたばかりなので特に感じません。 ですがチュートリアルとはいえ戦闘シーンが全然面白くないんですよ。 当然これから追加要素があるのはわかるんですが、 もう少しなんとかならなかったんですかねぇ( ・ω・)
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/2955.html
シアトリズム ファイナルファンタジー 機種:3DS,iOS,And 編曲者:丸山裕之、成田勤、菅野優一 開発元:インディーズゼロ 発売元:スクウェア・エニックス 発売年:2012、2013 概要 FF史上初の音ゲー。 ここでは譜面として遊べる曲ではなくアレンジされた曲を記す。 2013年スマートフォン版の発売後にコンピレーションアルバムが発売。 2014年には完全版とも呼ぶべき『シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール』が発売された。 2016年にはアーケード版の『シアトリズム ファイナルファンタジー オールスターカーニバル』が稼動しており、本作のアレンジ曲が一部曲名を変えて収録されている。 2015年にはドラゴンクエストシリーズ版の『シアトリズム ドラゴンクエスト』が発売している。 収録曲(サウンドトラック順) 曲名 順位 1 プレリュード (FINAL FANTASY Series) ≪タイトルBGM≫ 2 空駆けるハイウインド (FINAL FANTASY Ⅶ) ≪メインメニューBGM≫ 2012年394位 3 雷平原 (FINAL FANTASY Ⅹ) ≪初回説明表示BGM≫ 4 プレリュード (FINAL FANTASY Series) ≪初回デモ画面用BGM≫ 5 ハンターチャンス (FINAL FANTASY Ⅸ) ≪ミュージックゲームメニューBGM≫ 2012年377位 6 本命穴チョコボ (FINAL FANTASY Ⅶ) ≪すれちがい通信メニューBGM≫ 7 本命穴チョコボ (FINAL FANTASY Ⅶ) ≪プロフィカ確認BGM≫ 8 バロン王国 (FINAL FANTASY Ⅳ) ≪ミュージアムメニューBGM≫ 9 ローズ・オブ・メイ (FINAL FANTASY Ⅸ) ≪コレクション画面BGM≫ 2012年377位 10 オープニング・テーマ (FINAL FANTASY Series) ≪オートデモ中BGM≫ 11 プレリュード(FINAL FANTASY Series) ≪コンフィグ画面BGM≫ 12 オープニング・テーマ (FINAL FANTASY Series) ≪スタッフクレジットBGM≫ 13 セッツァーのテーマ (FINAL FANTASY Ⅵ) ≪パーティ編成画面BGM≫ 2012年451位 14 コーネリア城 (FINAL FANTASY) ≪シリーズ内BGM≫ 15 パロム・ポロムのテーマ (FINAL FANTASY Ⅳ) ≪チュートリアル説明中BGM≫ 16 閃光 (FINAL FANTASY ⅩⅢ) ≪チャレンジ内BGM≫ 2012年328位 17 カオスの神殿 (FINAL FANTASY) ≪カオス神殿BGM≫ 18 王都ラバナスタ/市街地上層 (FINAL FANTASY ⅩⅡ) ≪DLC UI 中 BGM≫ 19 勝利のファンファーレ (FINAL FANTASY Series) ≪リザルト画面(クリア)≫ 20 勝利のファンファーレ (FINAL FANTASY Series) ≪リザルト画面BGM≫ 21 勇者の帰還 (FINAL FANTASY Ⅲ) ≪総合リザルト画面BGM≫ 22 ビッグブリッヂの死闘 (FINAL FANTASY Ⅴ) ≪ミュージックセレクト内BGM≫ 23 サンレス水郷 (FINAL FANTASY ⅩⅢ) ≪クエストメドレーBGM≫ 24 勝利のファンファーレ (FINAL FANTASY Series) ≪クエストメドレーリザルト画面BGM≫ 25 オープニング・テーマ (FINAL FANTASY Series) ≪エディット画面BGM≫ サウンドトラック THEATRHYTHM FINAL FANTASY Compilation album PV
https://w.atwiki.jp/rpgtalk/pages/107.html
35 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 22 00 00 ID PRIDuuaO0 ファイナルファンタジー 36 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 22 01 39 ID oxhLNqDa0 あれ 37 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 22 03 01 ID oxhLNqDa0 タイトル書き込んだのが一人だけでしかもその一人がジャストタイミングか すごい無駄運 38 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 22 04 35 ID 15c/Au6S0 あああ また忘れてた 22時なんで眠すぎるんだよorx 39 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 22 08 39 ID MFd6v6Bb0 『ファイナルファンタジー』は1987年12月18日にスクウェア (現スクウェア・エニックス)から発売されたファミリーコンピュータ用ゲームソフト。 ジャンル種別はRPG。ファイナルファンタジーシリーズの第1作。 ファイナルファンタジーシリーズはドラゴンクエストシリーズに比べ グラフィック面を特に強化しているところが特長として見受けられる。 ファミリーコンピュータ向けに製作された第1作目である本作より、既にその傾向が見られる。 内容は、現在の目で見れば確かに荒削りで乱雑な面も目立つが 第1作目にして既に「ジョブの概念」「クラスチェンジシステム」「サイドビューの戦闘画面」 「攻撃回数の概念」など、当時の家庭用RPGとしては珍しい要素が取り入れられており 世界観も含め、後のシリーズの基礎を築く作品となっている。 また同時に、スクウェアRPG全ての原点でもあり、坂口博信をはじめ 『サガ』の河津秋敏、『聖剣伝説』の石井浩一らが総力戦で作り上げた 「以降のRPGのひな形」としても非常に重要な意味を持っている。 40 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 22 11 04 ID oxhLNqDa0 そのwikiの説明後半部分無知ぶりが酷いな 41 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 22 18 56 ID PRIDuuaO0 37 無駄なんて思ってねえよ 誰も競ってきてないのにはちょっと驚いたが で、誰か知らんがwiki貼り付けてくれてるしwww 42 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 22 22 03 ID 2hQOc1xS0 自分のケツを他人に拭いてもらって恥ずかしくないのか? 43 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 22 28 51 ID CowXMP9o0 FFか リアルタイムじゃなくてリメイクで初めて触れたんだが、何であんなに宿屋とかの メッセージのテンションが高いんだw しかもフレンドリーw 44 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 22 33 20 ID 2pkiH0+r0 FF4にも似たようなのがあったけどOPの演出が格好良い 45 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 22 37 40 ID Vh2P0rvg0 メタルサーガだと数分遅れで貼り逃げで FFだと自動で貼ってもらえるのか やっぱFFは偉大だな あのOPはこれから冒険が始まるっていう期待感が溢れてて良いよね 46 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 22 37 52 ID /9z1fW230 4とか5を小学生の時にやってて、 大人になってからFC版の1をやったら、戦闘のシビアさにびびった。 最初の町から次の町行くまでに、何回全滅寸前まで追い込まれた事か。 テキトーに進めてれば適正レベルになるゲームばっかやってたんだな、と思い知った。 47 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 22 50 20 ID asSqCiffO きちんと(今の感覚でいえば、過剰なほどに)レベル上げないと死ぬよね 大陸一個、橋ひとつ進むだけで敵の強さが跳ね上がる。 48 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 22 56 45 ID sJV1t5+60 47 序盤にマミーとヒルギガースで稼ぎ続けたのは覚えてる 49 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 22 57 59 ID Y9GfN2SD0 FCのを2作やったな。ブラッドソードは情報なしで便利さに気付いて、ボス戦がもの凄い楽だった。 随分経ってから、8だっけ? リノアの出てくる奴を始めて、CGの綺麗さと女の子の太腿に 感動したんだけど、最初のダンジョンの入り口でクリア時間選べとか言われて、ンなもん 情報なしで分かるかと白けて投げて、FFはそれっきりだわ。 50 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 23 03 30 ID QwJd9V940 だまされたと思って戦士を2人(以上)入れてみると嘘みたいに簡単になるゲーム。 3や5の経験者はうっかり戦シ白黒で開始してエルフの町あたりでしんどくなるという罠。 防具が4部位存在するのに、1人あたり合計4つしか持てない(パーティ共有は回復アイテムだけ!)のも凄い。 例えば鎧と盾だけに簡略化するとかいう発想はなかったのかな。 51 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 23 09 51 ID aqGh6R7w0 1はポーションの効力が非常に弱いので、まずダメージを受けないで敵を倒す戦術が基本となる。 今時の回復アイテム使い放題のゲームになれてると厳しいだろうな。 52 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 23 15 30 ID PRIDuuaO0 42 別に。本当にケツを他人に拭いてもらったわけではないので。 自分が取ったお題で語ってくれたらそれでいいんだよ。 53 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 23 18 34 ID a7zfKsDb0 行動順が完全ランダムだから ダメージを受けずに倒す戦術なんてまずムリ 逃げられる敵パーティは全部無視して、逃げられない敵パーティだけ戦う 回復は癒しグッズを複数で使う どんなパーティ構成でもこのスタイルが基本 54 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 23 19 48 ID QwJd9V940 ところで、シリーズものの1作目の場合は便宜上「1」をつけるべきかな? 55 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 23 22 32 ID aqGh6R7w0 このゲームで一般的なパーティ構成といえば、戦士・モンク・白魔術師・黒魔術師だろうが、 実は黒魔術師の代わりに赤魔術師を入れた方が強くなる。 序盤での強さは言うに及ばず、終盤でもマサムネを持たせれば、黒魔道師にフレアーを使わせておくよりよっぽど役に立つ。 ただし、FC版限定。 56 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 23 33 28 ID QwJd9V940 何が一般的か知らないが、デフォルトは戦シモ赤(FC版)か戦シ白黒(WSC版以降)。 そもそも黒が赤より役に立つ状況って、GBA版やPSP版でレベルが低いうちくらいじゃないか? 57 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 23 34 20 ID y78GXvr10 俺は戦赤赤白でやったな。良い感じに堅くて楽しすぎるw 58 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 23 35 10 ID 2hQOc1xS0 なるほど思考が幼稚すぎると「恥」という概念も持たないものなんだな 59 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 23 39 50 ID oxhLNqDa0 FC版は戦シモ赤で十分だな 白黒は打たれ弱いしダメージソースにもなりにくいしでピンポイントな場面以外役に立たない それも大体は赤で代用出来るし FFの黒系魔法使いはずっと差別され続けてるな 2ではさらに極限まで苛められて存在価値なくしてるし、3でも召喚魔法に全体攻撃のイニシアティブ持って行かれて4でもそれ継承されたし 60 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 23 52 38 ID E06goGi20 58 必死やね/// 61 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 00 00 02 ID PRIDuuaO0 必死すぎw 62 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 00 01 56 ID AKn4up340 なんだっけ?氷の洞窟だっけか FF難関ダンジョンでよく上がるやつ 63 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 00 03 25 ID 4jhP3XP70 FC版はバンパイアで何時も消えていたからWSCでクリアーしたな。 FC時代ではモンクよえーと思っていたのは素手で攻撃力があがるというのを知らなかったからか。 64 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 00 39 41 ID FH72acTV0 ドラクエで少々物足りないところに ファンタジーっぽいRPGが来て良かった。 65 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 00 40 37 ID FH72acTV0 フィールドの音楽がかなり好き。 移植でちょっと変わって悲しい。 66 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 00 53 54 ID ABIHJ37n0 WSCというゲーム機はこのリメイクのためにあったと思っている オリジナルのテイストの維持と、操作系のユーザーフレンドリーな調整との、 両者が絶妙なバランスとれてる良リメイク PS以降はBGMの雰囲気が違ったり 根本的なシステムまで改変されて原形留めてなかったり 追加ダンジョンが廃仕様というか徒労作業だったりして微妙 67 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 00 55 31 ID T3Qq58g20 WSCとGBAの移植は別もん? GBAは魔法のシステムとか変わってたけど 68 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 00 58 50 ID /wawAVf80 43 どれを買うんだい!? どれだい!? みたいな感じだったっけ? 69 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 01 02 00 ID SbkG80+T0 テンション高っ!w 70 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 01 03 19 ID bH+V9Ju+0 洋ゲーのノリを意識したのかもなw 71 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 01 12 49 ID FH72acTV0 GBA版の職業は戦シ白赤にしたが、二人目のシーフは失敗だった。 「戦闘以外で何か役立つ特技」を期待したが、1では何もなかったw 72 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 01 15 26 ID ABIHJ37n0 71 実はGBA版のシーフは、前に比べてヒット数上がってダメージが劇的に増加したという アレでもかなり強化されてるジョブなんだ・・・ 73 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 01 15 35 ID 4jhP3XP70 あのメッセージはWizの* おおっと! *的なノリなんだろうな。 74 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 01 23 43 ID 3gmE0JRi0 いどです。なにかありそうでなにもない いどです。 とかな 75 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 01 25 18 ID NRAaiqgo0 何か今ジョブを漢字一文字で書かれると どうしてもFF11のことが頭に浮かぶ ネ実民でサーセンwww 76 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 01 37 44 ID qtHsj2dt0 すんだ みずに かおを うつしてみましょう・・・・ まあ!きたない! さあ このみずで かおを あらって! あらって! が好きだったな 77 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 02 31 31 ID vSQXedSa0 マトーヤだかの洞窟での、箒のノリが面白かった。 っていうか初代だけで何機種で出てるの?携帯でもでてなかったっけ? 78 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 02 48 52 ID oJnplxFf0 77 FC、MSX2、WSC、PS、携帯、GBA、PSP、Wii(VC) これで全部のはず 面白いセリフは左2機種(VC)のみ GBA、PSPに至っては当時関わってないやつが なぜかテキストを書き直ししたりシステムを変えてる その結果 古くからのファンからは敬遠され 新規からは半端に古臭いゲーム扱いされることになった 79 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 05 37 04 ID ILMGOGQ80 初めてやった時はドラクエ2と比べてシステムが不親切で、途中で止めちゃったな。 世界観は好きだったが、難度が高かった。 まさかここまで続くシリーズだとは思わなかった。 FF2も世界観は一番好きだったが、システムに慣れなかった。 だから、FFはFFTとか含めて、PSからのヤツが好きだな。 80 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 06 19 23 ID hrf0WCjO0 逆にDQが親切すぎただけで当時のRPGとしてはふっつーの出来だったんだけどなあ レベル上げるか戦略練るかすればクリア出来るだけまともなゲームだったよ 81 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 06 56 43 ID ZryLHLIJ0 携帯版をやったことがある 当時RPGはポケモンしかやったことは無かったが、 携帯アプリならいいか超ビッグタイトルだから外れないだろうし安いしと思ってやってみた 戦闘も話も面白かった 途中火の洞窟でボス戦後HPもアイテムも使い果たして、途中の川のモンスターに捕まり続けて帰れなくなった時は泣きそうになったけど 一番最初に出てくる雑魚敵が強くて、雑魚がこんなに強いならボスはどんだけだと思って 鍛えまくったら以降のボス戦あっさりしすぎで拍子抜けした記憶がある ボスよりもラスダンに出てくるグリーンドラゴン×複数のウザさが印象深い あと安く回復するためにいちいち最初の城の宿屋に戻ってたな 82 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 07 19 22 ID NLDq5HP00 宿屋 「いらっしゃい! ここにとまると 30ギルだよ。 いいかな? どうかな?」 「おやすみなさい!」 FC版のは分かんないけど、PSP版だと宿屋のテンションはこんな感じだな 83 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 07 40 14 ID z+1rueuG0 39 ひでぇ文章だな 主観入りまくりで百科事典の価値無い 84 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 09 28 48 ID A3V34MkmO 80 「難しければ良いというのは危険な思い込みだ」 なんてのが某ゲームのキャッチコピーにされるほど、 RPGが誰にでもクリアできるゲームじゃなかった時代だもんな。 当時としてはむしろ簡単な方じゃなかっただろうか。 どさくさ紛れに他社のゲームを語るなって? いや、MSX2版FFの移植を担当した会社だから全く無関係でもないかなとか(無茶 85 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 10 18 03 ID 3egvNx9p0 FF1で1番ムズいのはWSC版じゃないかなと思う。ダークウィザードの凶悪さ的な意味で。 86 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 10 20 30 ID bH+V9Ju+0 リメイク版にもリンクの墓はあるのだろうか。。。 87 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 10 31 10 ID NLDq5HP00 86 PSPにはあったよ 88 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 11 13 01 ID oJnplxFf0 82 宿屋はほとんど変わってない 消えたメッセージは主にアイテムや魔法の説明 こんなところでは ねむれませんよっ!とか そんなに かたくなっちゃって‥!? いまもとに もどしてあげますよ だれかなー? なんて説明はFCとMSX2にしかない 89 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 11 27 04 ID 2icEJ0fO0 なにげにFFシリーズで最大複数ハード展開タイトルなんだよな、同一タイトルだと 90 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 11 55 55 ID /FoWwAwJO 76 それ好きだったな 86 WSC版にもあった 91 名前:ゲーム好き名無しさん[] 投稿日:2009/08/22(土) 12 38 48 ID 86R0ZFajO とくれせんたぼーび! 92 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 13 14 20 ID ABIHJ37n0 オリジナルがVCで遊べるようになった今、 そろそろGBAやPSPのような中途半端に改変した移植でなく DS版FF3のような抜本的リメイクも見たいな 93 名前:ゲーム好き名無しさん [sage] 投稿日:2009/08/22(土) 17 44 26 ID KYlyPZU/0 グラフィックもそうだけど、インターフェイスがなにより衝撃的だった。 ウィンドウの開き方とか、カーソルの動き自体がカッコよかった。 94 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 18 09 51 ID WoCWK7FXO DSの光の戦士って1? 95 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 20 57 09 ID 86R0ZFajO あれはほぼ完全新作 魔法名やアビリティなどの要素が同じことからかFF外伝とされてるけどね 96 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 21 19 53 ID Lm7CTMcg0 FCのRPGでは跳びぬけてクールな印象だったな 他のはどれもどこか親しみやすい、というか垢抜けない部分を感じるけど FFのセンスは切れ味がある。 ナーシャのプログラム×天野絵を前面に押し出した世界観イメージ というのが初期FFは大きかったと思う 97 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 21 37 43 ID EMOd9H0P0 やっぱりあのオープニングテーマが最高 今でも聞くたびに何だかドキドキする 98 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 21 50 38 ID uwCx4rWfO オープニングテーマっつーとプレリュードか? 99 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2009/08/22(土) 21 55 24 ID vSQXedSa0 96 冷たいと言われるラインギリギリの所だったなw 最初さえ超えてしまえば、町の人から話を聞いて~っていう流れだったから、 そういう意味ではRPG!という所なのかも。
https://w.atwiki.jp/gameplayer/pages/137.html
お気に入りに追加する 実況者一覧へ戻る 実況者名 実況チャンネル等 実況者の概要・特徴等 実況者の人物像 実況ゲームの主なジャンル これまでに実況したゲーム おすすめ動画 コメント このページのタグ 選択肢 投票 応援してます! (8) 実況者名 [部分編集] ゆん 実況チャンネル等 [部分編集] 【YouTube】https //www.youtube.com/@Game_yuntube 【twitter】https //twitter.com/yun_player 【Instagram】 【Facebook】 【tiktok】https //www.tiktok.com/@yun_player 実況者の概要・特徴等 [部分編集] ゲーム実況者でありイラストも描く たまにお絵描き配信や描いてみた動画、shortなどを投稿している 基本は動画投稿で活動していて、ときおり配信している 実況者の人物像 [部分編集] 眠そうな声に定評がある 実況ゲームの主なジャンル [部分編集] アクション RPG 対戦ゲーム フリーゲーム等 これまでに実況したゲーム [部分編集] トイストーリー3[PSP版、Steam版] テイルズオブジアビス 北米版 テイルズオブアライズ テイルズオブデスティニー2 テイルズオブレジェンディア 大神 ロックマン7 ロックマン8 ロックマンx ロックマンゼロ クラッシュ・バンディクー4 さくれつ!魔人パワー クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース クラッシュ・バンディクー アドバンス クラッシュ・バンディクーレーシング ぶっとびニトロ! 風のクロノア ヨッシーアイランドDS ヨッシーNEWアイランド モンスターハンターワールド体験版 FLARE nuinui quest ラブライブ スクールアイドルフェスティバル2 機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストON 機動戦士ガンダム EXTREME VS. フルブースト SUPER SMASH LAND スーパーマリオブラザーズx 私は魔王になる サモンナイト2 サモンナイト6 夜廻 深夜廻 MUSE DASH コールオブデューティ ブラックオプス コールドウォー 初音ミク Project DIVA future tone マリオカート8 DX 大乱闘スマッシュブラザーズSP 大乱闘スマッシュブラザーズDX UnfinisheD SWAN ハートフル彼氏 グランブルーファンタジー(ガチャ実況) 鋼の錬金術師 mobile カスタムロボ Revolution ポケットモンスターソード ポケットモンスターシャイニングパール ポケットモンスタースカーレット castle of illusion SUPER Bunny MAN イナズマイレブン ファイナルファンタジークリスタルクロニクル ディシディアファイナルファンタジーNT カードキャプターさくら スーパーマリオメーカー2 スーパーマリオ3Dワールド かわいいは壊せる ヒューマンフォールフラット OUTLAST スパイロ スーパードンキーコング スーパードンキーコング2 リトルナイトメア リトルナイトメア2 おすすめ動画 [部分編集] アナログの描き方 アケコンで遊んでみた 不知火フレアが主人公のアクションゲーム コメント 実況者様へ応援メッセージなどを送ろう! 名前 フルマラソン… - 名無しさん (2023-08-22 22 55 59) 5000はいかないと伸びたとはいわん - 名無しさん (2023-08-16 09 56 39) 平均は超えてないと伸びたとは中々言い難いからやっぱ800位はいってほしいな~ - 名無しさん (2023-08-15 16 10 09) 3桁そこそこはやっぱ行けた方がいいんだろうなぁとは思う - 名無しさん (2023-08-15 08 40 09) 何再生で伸びたことになるんやろか。やっぱ1万再生とかかな - 名無しさん (2023-08-14 18 21 40) このページのタグ YouTube twitterでの絡みあり ゲーム実況 ゲーム配信 ラジオ感覚 レトロゲーム 実況者のページ 配信者 実況者一覧へ戻る このページを編集
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3969.html
ファイナルファンタジーIX 【ふぁいなるふぁんたじーないん】 ジャンル RPG 対応機種 プレイステーションWindows 7~10 (Steam)プレイステーション4Nintendo SwitchXbox OneWindows 10 (Microsoft Store) メディア 【PS】CD-ROM 4枚組【Win/PS4/Switch/One】ダウンロード専売 発売・開発元 【PS】スクウェア【Win/PS4/Switch/One】スクウェア・エニックス 発売日 【PS】2000年7月7日【Steam】2016年4月14日【PS4】2017年9月19日【MS Store/Switch】2019年2月14日 定価 【PS】7,800円(税抜)【Win/PS4/Switch/One】2,547円(税10%込) プレイ人数 1人 レーティング CERO A(全年齢対象)(*1) 廉価版 アルティメットヒッツ 2006年7月20日/2,625円 配信 ゲームアーカイブス 2010年5月20日/1,500円 判定 良作 ポイント 世界観は良くも悪くも原点回帰ただし戦闘面の調整は大味明快で爽快なストーリーデフォルメされた温かみある世界観 ファイナルファンタジーシリーズ 概要 ゲームシステム 評価点 賛否両論点 問題点 ゲームシステム カードゲーム その他 総評 余談 移植 概要 『ファイナルファンタジー』シリーズの第9作。「原点回帰」と「生命讃歌」をテーマとしている。 機械文明や階級社会といった近現代的要素が『VI』~『VIII』にかけて次第に強まっていたのに対し、今作では再び『V』までのような中世ヨーロッパ的なファンタジー路線の世界観に回帰した。 ゲームシステムも、大胆な革新路線をとった前作とは逆にきわめて保守的な王道路線に戻っている。 3頭身の「ちびキャラ」風のポリゴンモデルが登場し、世界観やキャラクターデザイン含め、デフォルメの効いた可愛らしいデザインワークで統一されている また、原点回帰の名の通り、本作ではイメージイラストを『VI』以来となる天野喜孝氏が全面的に担当しており、旧作に登場した地名やキャラクター名が登場する、旧作の音楽がアレンジされて使われるなど、旧作プレイ者へのファンサービス的要素も多い。 メインキャラクターデザインは「ストリートファイターII MOVIE」「新機動戦記ガンダムW」で有名になったアニメーター、村瀬修功氏が務めた。 村瀬氏は単純なデザイン作業のみならず、サブのデザイナーが描き上げたデザイン原案を微調整したり、更にはキャラクターの性格等の突っ込んだ設定を構築した。 音楽は前作までに引き続き植松伸夫氏が担当。氏が単独で全曲作曲を担当した最後のタイトルである。 ゲームシステム 『VIII』がそのゲームシステムの複雑さにより賛否を招いた反動からか、今作のシステムは全体的にシンプルで分かりやすくなっている。 装備品からアビリティを習得するシステムは、「装備したまま戦闘に勝利し、アビリティポイントを溜めて習得」という、『VI』の「魔石」のシステムに近いきわめてシンプルなもの。 本作のアビリティは黒魔法や剣技など戦闘中に発動できるアクションアビリティと、キャラクターごとに定められた魔石力を消費して個別に着脱するサポートアビリティの二つに分かれている。 ヘルプ機能 メニュー画面でセレクトボタンを押すと、現在カーソルを合わせている項目の解説が表示され、モーグリが解説してくれる。 解説だけでなく小ネタが混じっていることも多い。 フィールアイコン 落ちているアイテムや看板や宝箱などに近づくと、操作キャラクターの頭上にアイコンが出現、その状態で○ボタンか□ボタンを押すとアイテムの取得や看板の閲覧などの行動をとることができるというシステム。 合成 2つの装備品を各地の専門店「合成屋」で合成することで、新たな装備品を入手できる新システム。 特定のアイテムとギルさえあればすぐに作ってもらうことが出来る。ただし値段は少しお高め。 素材となるアイテムには終盤では手に入らなかったり一点もののアイテムもあるため、無計画に合成していると後で泣きを見ることもある。ネタバレ防止のために詳細は伏せるが、最終盤の合成屋のラインナップは特に注意が必要。 戦闘システム 従来通りATBを採用している。そこに新要素としてトランスシステムが搭載された。 バトルメンバー数 『VII』や『VIII』では、一度の戦闘に参加できるキャラは最大3名までだったが、本作では『VI』以前の作品と同様、4名まで同時に戦闘に参加できる。 トランス キャラごとに存在するトランスゲージが満タンになると、自動的にそのキャラが強化された「トランス状態」になる。 トランスゲージは敵の攻撃を食らうと蓄積される。被ダメージ0でもゲージは増加し、特定のアビリティをセットすれば増加量を固定出来るので調整も利く。 トランス状態のときはキャラの外見が変化し、パラメーターが大幅にアップ。他にも上位の技に変化したり、コマンド自体が独自の物になるなどキャラによって異なる強化がされ、全体的に演出がド派手になる。 トランス中は行動する(コマンドを実行する)ごとに減少していき、ゲージが無くなると通常状態に戻る。トランス中に戦闘が終了しても、トランスゲージはゼロになる。 原点回帰ということからか、V以降の作品に比べてコマンドの性能などは控えめで地味。 『V』~『VII』の「みだれうち」などのように一度に連続攻撃できるものはない(強いて言えば「W白魔法」や「W黒魔法」が該当する)。 上記に加えて『VIII』のように5桁を越えるダメージを叩き出せる攻撃方法もなく、1ターンに与えられる最大ダメージは基本的に9999ダメージまでとなっている。敵のHPも隠しボスですらあまり多くないなど全体的に数値がデフレしており、過去作と比べると爽快感に欠けるとの声も。 行動の際に、スロットなどの何らかのミニゲームや特殊な操作が要求されるコマンドもない。 大味な要素をなくしてゲームバランスを丸くした、と好意的に捉えることもできる。 やり込み要素 ミニゲーム 前作に引き続きカードゲームがある。本作独自の内容になっており、前作のようにカードを有用なアイテムに変えるなどの要素はなく対戦と収集に特化した、よりミニゲームとしてのカラーが強くなったものとなっている。 後にプレイオンラインでも全く同じルールのゲームが実装され、好評を博したことからも完成度の高さが窺われる(*2)。 そのほかにも「なわとび」「かけっこ」のようなおまけミニゲームや、「チャンバラ」「だるまさんがころんだ」などの必須ミニゲームなど多岐にわたる。 ラストダンジョンのある場所にプレイ時間12時間以内に着くと、最強の剣「エクスカリバーII」が手に入る要素がある。 普通にプレイしていては間に合うわけがない。さりとて、意識してプレイすれば特に厳しすぎるタイムというわけでもない。「最強の剣が欲しい」と思った非やりこみプレイヤーにタイムアタックを強いる程度の難易度。 操作キャラ以外のキャラ等の様子を見ることのできる「ATE(アクティブタイムイベント)」も数多く用意されている。中にはプレイヤーの行動により展開が変わるものも。 評価点 ストーリー・キャラクター 親しみやすいキャラクターが織りなす、笑いあり涙ありの明快なストーリーは多くのファンを獲得した。 ビビやジタンなどほのぼのとしていながら悲劇的な運命を背負ったキャラから、スタイナーやフライヤなど自身の境遇や生き様に悩む大人まで、多彩なキャラクターが登場する。 キャラクター達のビジュアルはバラエティ豊かで、パーティーメンバーにもいわゆる「亜人」型が半数。バトルでの実用性にも左右はされるが、どのキャラも「使ってみたい」と思わせる魅力がある。 前2作のリアル頭身でシリアスな内面描写を伴うキャラづくりとは大きく異なる方向性だが、各キャラがとても丁寧に描かれており、本作の人気を支える一因になっている。 ストーリーは、「命」や「仲間」を正面から描いている。過去のFFで取りざたされてきた「自己犠牲」というテーマとは方向性の異なる重厚なテーマで、哲学的な問いかけも豊富に内包しているが、難解な表現は用いられず明快なものとなっている。 重厚なテーマを扱う一方、軽妙で肩の力を抜いて楽しめる部分も多く、全体として重すぎず軽すぎずの絶妙なバランスになっている。 ハッピーエンドと悲哀とが絶妙に同居したエンディングは、流れるテーマソング『Melodies of Life』とともに高い評価を受けている。 先述の「ATE」により登場人物の様々な面を見ることができるが多くの場合必須ではなく、本筋ストーリー以外でのキャラクターとしての奥行きを適度に持たせることに成功している。 世界観 3Dとなった『VII』以降のナンバリング作品で唯一の、絵本のような柔らかみを帯びたファンタジー的世界観は作り込みが濃密で、今なお根強いファンを有し愛され続けている。 本作の登場キャラクターは、メインキャラやサブキャラなどシナリオに関わるキャラのみならず、街を歩くモブに至るまでほぼ全員に固有名が設定され、その個性が細かく設定されており、本作の特筆点。 会話内容や行動がシナリオ進行に伴って頻繁に変わるため生活感がよく醸しだされており、またマップを歩くだけでもパーティキャラとモブキャラが相互に反応を見せる演出が豊富に盛り込まれている(*3)。 本作の世界には、動物を擬人化したようないわゆる「亜人」も、差別などなく普通に暮らしている。 亜人はゲーム中のポリゴンモデルの頭身が低いこともあり一歩間違えれば「幼稚」とされかねないデザインだが、その生活と行動が細やかに描かれ、また冒頭から一貫して描かれ続けることで世界全体との調和がとられている。 世界にも調べられる場所が非常に多く、細かい部分にまでフィールアイコンによる反応がみられ、ここでも世界とキャラとの相互反応による世界観構築に成功している。 豊かな世界には、思わず笑ってしまうような小ネタもふんだんに盛り込まれている。 例えば領土同士を結ぶゲートの空がとある期間だけ虹がかかったりするというファンタジー演出や、泉にギルを投げ込み続けるとそこでしかとれないアイテムが手に入り、さらに投げ込みつづけると街の貧民が「金を拾ってためた」といいカードゲームで使用するカードが強力になったりする…など妙にリアルな描写まで、世界をくまなく探索したいと思わせる設計。 グラフィック PS2ソフトに匹敵するともいわれた、美麗なグラフィック・ムービーもまた本作を語る上で欠かせない要素である。 「絵自体は写真のように綺麗だが、どこからどこまでが通路で自分がどこにいるかわかりにくい」という『VII』以降で指摘されていた問題も、通路と背景でスクロールスピードを変える、セレクトボタンで操作キャラの位置を示すアイコンを表示出来る等で改善された。 フィールアイコンシステムの導入により、前作・前々作の「どこを調べられるかがわかりづらい」という欠点も解消されている。 音楽 植松伸夫氏によるBGM群は本作においても名曲が多く、「この刃にかけて」「あの丘を越えて」「独りじゃない」などといったシリーズ中でも高い人気を誇る曲を数多く輩出している。 通常の戦闘BGMには『VI』までのイントロが復活する、過去作の複数の楽曲がアレンジされて登場するなど、過去作品のファンを喜ばせるサービスも見られる。 やり込み要素 「ここほれ!チョコボ」やチョコグラフの宝箱探しなどのミニゲームも豊富。 本編や育成へのメリットを享受するのにひと手間必要だった前作のカードゲームと違い、ゲーム自体で景品がもらえるという明確なメリットがあるため、プレイの意義が大きい。 1回60ギルと有料だが、発掘アイテムで頻繁に200ギルが出てくるので実質掘り放題に近い。 前述のATE等、一周だけで全てのイベントを見ることは不可能な、ちょっとした周回前提の要素もある。 ただし、寄り道要素におけるやりこみ要素は豊富であるが、育成面におけるやり込み要素は非常に少ない(後述)。 その他 前2作でシステムが難解だったとする声に呼応してか、今作の育成の基本システムは「装備品を装備し、勝利することでポイントをため、その装備品ごとのアビリティを習得する」という、非常にシンプルなものとなっている。 といっても、「最強装備だけつけていれば良い」というほど単純ではなく、お古となった装備や本流ではない特殊な装備をアビリティ習得のために使用できる、属性の耐性や強化の要素があるなど、装備の選択や育成にある程度の戦略性は担保されている。 典型的な装備品がビビの「八角棒」。パワーは中盤までの武器だが、装備するだけで相手の水属性と風属性のダメージを回復効果に変換するコンバート効果を発揮する。終盤戦で相手の放つ全体魔法を回復に逆用できるのは大きい。 また装備することで常時効果を発揮するアビリティに必要な『魔導石』の限界により装備可能アビリティ数の制約があり、アビリティ選択にもある程度の工夫が求められる。 賛否両論点 ATBの大味な仕様 アクティブタイムバトルのキモである時間経過の設定が極端である。 魔法や技のモーション中にもバトル時間が経過する仕様で、なおかつ今作の行動には長い演出を伴うものが多い。この仕様は戦略の要素の一つとして組み込める一方、あまり考えずにバトルをするとATBが形骸化しやすい。 バトル時間経過中に補助魔法の効果が常に発揮される点は、特に賛否を招いている。 戦闘中に一定周期でHPを自動回復する魔法「リジェネ」やその効果を常時発動するアビリティ「いつでもリジェネ」を使った状態で演出の長い行動をとると、パラメータ次第ではかなりのHPをノーリスクで回復できてしまう。 逆に、物理防御力を一時的に上げる「プロテス」のような時間制限のある補助魔法は、演出の間に効果が切れやすく、やや使いづらくなっている。 この仕様を理解したうえで、かつウィンドウの開閉によって時間経過の停止を操れる設定にすれば、「単体出現した敵の行動時はウインドウを閉じてこちらのATBゲージを貯め、かつ味方の行動時はウィンドウを開いておき敵のゲージ貯めを抑える」という戦略として行使できる。 ただし、特に考えないでプレイする人の場合「誰か1人でも演出の長い行動をとると、それが終了するまでに他の敵味方全員のATBゲージが満タンになり、全員が順番待ちで行動する」ことになり、ATBが形骸化し実質ターン性になってしまう。 ただ、ボスに「瞬時にゲージが満タンになる」という内部設定の相手が多い点を見る限り、開発側はこの仕様を認識し、それを前提として制作している節がある。 このタイプのボスとバトルモードをアクティブにして戦うと、相手のエフェクトが終わった瞬間に相手の次の行動が入力されるため相手のエフェクトが終わるまでに入力が終わっていない味方は行動が割り込まれるという、アクティブタイムバトルの名前通りの非常に忙しい戦闘となる。 これはこれでウェイトゲージの意味は無いが…。 難易度の低さ 『VIII』での複雑さへの賛否ゆえか、今作はシステムの内容的にも平たく作られており、それに呼応してか難易度的にも物足りないと言われることが多い。 先述のATBの仕様により、回復手段が充実していることがその一因ともされている。 先述の「いつでもリジェネ」に、個人の時間経過を速める「いつでもヘイスト」を装備するコンボは、あまりに強すぎるとしてよく批判される。 また被ダメージ時のカウンターとして回復アイテムを使用する「オートポーション」はそれ自体も使いこなせば強力だが、 その発動モーション中に時間が経過することでリジェネの効果で更に回復がされる というコンボも可能で、きわめて効果的な回復手段となる。 また、後半のボス戦は大味でそこまで強くなく、仮にそれらなしでも苦戦しづらいとの指摘もよくされる。 抑えめなゲームバランスには、当時メーカー側が攻略情報を規制していた事情(後述)も関係しているとみられる。 多くの敵は対策を講じれば力押しせず低レベルでも倒すことのできるバランスである。 後述のように今作は「育成」より「戦略」が重視された設計とも言え、幅広いやり込みプレイや縛りプレイが開拓可能な土壌となっている(*4)。 『V』のように、低レベルやりこみやキャラ縛りやりこみの研究を熱心に行うファンが複数いる。 またバトルの難易度はシリーズでも低い部類に入るものの、前3作で注目されたバランス崩壊級の連続攻撃手段はなく、安直で極端なバランスブレイカーは存在しない。 その一方、対策を講じづらい運要素も散見される。 例えばラスボスの「グランドクロス(全員に各種ステータス異常を1/8の確率で発動。しかも即死・瀕死・ゾンビなどアビリティでカットしきれない凶悪なステータス異常も含まれており、運が悪いと一撃でパーティが壊滅することも)」や隠しボスの「メテオ(ダメージの乱数が大きく9999に達することも)」など。 前作、前々作のような無敵化がないうえに、相手が素早く行動してリレイズなどの対策が打てないことがあるため、確実な対策手段はない。 特に隠しボスのメテオは乱数によりダメージが大きく異なり、防ぎようのない凶悪魔法として多くのプレイヤーから恐れられた。 アビリティ関連 「装備品を身につけたままAPを稼いでアビリティを習得する」のが今回の成長システムである。 少し前に手に入れた弱い武器防具であっても、アビリティを習得しきるまでは存在意義があるため、一つ一つの装備に価値がある。 終盤の強力な装備に序盤の弱い装備と同じアビリティがセットされているケースが散見される。 序盤に弱い装備でAPを稼ぎきれず未習得のままとなったアビリティを終盤に覚える救済措置となっており、親切な仕様といえる。弱い装備を使い続けてアビリティを早期に習得するか、パラメータが強い装備にすぐ乗り換えてアビリティの習得は後回しにするかの選択の自由度が高まっている。 その一方、序盤のアビリティ習得にはそこまで労力を要さず、序盤から育成に励んだプレイヤーにとっては「終盤の武器に習得済みのしょぼいアビリティの使い回しが目立つ」と映ってしまう。 また本作は『弱武器:アビリティA・B、中間武器:C・D、強武器:B・E』のように覚えられるアビリティがバラバラになっている事が多く、『弱武器:A、中間武器:A・B、強武器:A・B・C』のように新武器がアビリティ面で「上位互換」なっているケースがほとんどない。そのため装備品の取捨選択は面白くもあるが、古い武器の売却タイミングをはかりづらく、煩雑ともいえる。 ただし、上述したように本作の難易度はシリーズでも低めで単純明快なシステムのため、効率の良い進め方ができなかったとしても前作のように攻略困難になる事はまれである。 アビリティの性能が、習得できる時期と見合ってないなど調整不足な面も目立つ。スタイナーの「剣技」などが特に顕著(*5)。 「リフレク倍返し」「魔法無属性化」など使用法によっては予想外の大きな効果をもたらす独特なアビリティもあるが、それに限って必要な魔石力が多く、他のアビリティとのコンボを組みづらい。 ただし、一般的に使われないような意外なアビリティが、低レベル攻略や縛りプレイなどで大いに活用される場合もある。 コマンドアビリティは各キャラ固有で、サポートアビリティも習得可能なものがキャラごとに決まっており、全メンバーを好きに育成できた前作に比して育成自由度は低い。与えられた戦力をどう活用するかに重点を置くという、『FF4』や『FF6』に近いスタイルとも言える。 しかしこの点は「複雑すぎる」と評されやすかった前作の反動とみれば一概に難点とは言いきれない。またキャラごとの個性を尊重し世界観構築にも寄与しているといえる。 また自由度の高い前作は突き詰めれば「全キャラ同パラメータ、最後に差を分けるのは固有コマンドの違い」という状態になり、今作のようなシステムと本質は大差ないともいえる。 トランスはゲージが溜まると自動で発動するため狙って有効活用することが難しい。 初出の『VI』や、似たシステムの『VII』のリミットは条件を満たしていれば任意で発動可能だっただけに不便に感じる点である。 また、やはりキャラクター間で性能差がある。 「原点回帰」というキーワード FF6以前のファンに向けた小ネタ(地名や人名など)が目立つ。 これをファンサービスと評価する声もある一方、本作で登場する必然性が不明な要素も多く、旧作の固有名詞をそのまま持ってきただけで新鮮味が無いという意見もある。 『V』までのシリーズの象徴であり本作のロゴにまでなっている「クリスタル」の作中での扱いは、その最たる例とも言われる。 「クリスタル、再び」という販促キャッチコピーまで与えられていたが、なんとラストダンジョンまで一度も姿を見せない。 原点回帰を標榜していたことから、「FF=クリスタルの物語」という大々的な扱いの復活に期待した古参プレイヤーは拍子抜けすることになった。 もっとも設定的には物語の根底にある重要なもので、ある意味過去作以上に重要なポジションを担っているとも言える。後述の説明不足の影響を否定できない。製作陣は最終盤に満を辞して登場させたわけだが、どうも満を辞すぎた感がある。 膨大な探索要素 下記のようにアイテムや技の効果を自力で発見させる 他者との情報交換によって攻略させるという作り手の目論見自体はよいが、「説明不足」「面倒」と受け取られやすいスタイルでもあり、やはり賛否両論である。 調べられる場所や落ちているアイテムが多い フィールアイコンがシステムとして導入されたためか、様々な場所を調べられるため隅々まで調べようとするとなかなかに時間がかかる。 特に、敵とエンカウントするダンジョンでは前述の通り戦闘のテンポの悪さも相まってしんどいとする声は少なからずある。 中には有用なアイテムや時期限定品、数量限定品などが落ちていることもあるため完全に無視もできず、時間がないプレイヤーにはつらいところ。 宝箱のようなわかりやすい目印がない場所が多く、アイテムの取り逃しが多くなりやすい。 草むらや建物の影などならともかく、明らかに何もない場所に透明なアイテムが落ちている形式は少々不親切である。特に最後のダンジョンでは本当に初見で気づかない置き方をされているので超強力なザコ敵に応戦しつつ回収に望む必要がある。 説明不足なヘルプ機能 ヘルプメッセージ自体は小ネタなどが仕込まれており中々面白いのだが、肝心の解説としてはあまり機能していないものがある。 たとえば、ローブ系の装備はほぼ全て「装備すると火属性弱点になる」という重要な注意点があるが、ヘルプでもライブラでも触れられず、プレイヤーが作中で知る機会がなく不親切。そもそも気づかない人も多かったと思われる。 一応ゲーム中のあるシーンで「ファイアの魔法でローブが勢いよく燃える」という描写があるにはあるが、ここから仕様を読み取るのは無理がある。 技やアビリティの説明にも雑な物が散見される。 例えば、「盗賊のあかし」「竜の紋章」など過去の戦闘の実績により効果値が変動する技や、クイナの青魔法「リミットグローヴ」(*6)など、かなり特殊な効果であるにもかかわらず「単体に無属性のダメージを与える」としか説明されておらず、作中だけでは効果を把握できない。このようなアビリティが他にも複数ある。 同様の問題は『V』でもあったが、効果説明の場自体がなかった同作と違い、今作はせっかく説明機能が用意されているのに活かされていない。 ストーリー 一部仲間キャラの描写の格差 全員に見せ場は用意されているが、その中でも活躍するキャラとそうでないキャラの扱いの差は否定できない。 特にエーコは、ストーリー的にもキャラ性能的にも恵まれており、一部のファンからは優遇が過ぎるとの批判もある。 一方、エーコとほぼ同時期に加入するサラマンダーは、バトル性能は全キャラ屈指の強さで、設定的にも多彩なエピソードを掘り下げる余地のある人物だったが、ストーリー上は影が薄く、クローズアップされたイベントでも噛ませ犬に近い描写がされるなど、演出に恵まれなかった。 フライヤは設定的に恋人(フラットレイ)との関係が本人の人間性を構築する重要な要素のはずだが、この恋人はDisc1終盤に現れDisc2序盤にフェードアウトした後、いきなりエンディングで再登場するなど、描写不足が否めない。 終盤はそれまでのわかりやすさと打って変わり、黒幕の言葉などに説明不足感がみられる。 またDisc3あたりより急にSF要素(超文明の存在)が出てくるため、一部プレイヤーは困惑した。 もっとも「超技術を持つ異なる文明の存在」は『FF』シリーズでは定番であり、本作の世界観そのものにも関係する重要な要素であるため、後述する説明不足の影響も否定できない。 終盤の説明不足の極めつけが、ラスボスとされる。 本作の最後の最後にて唐突に現れる。具体的には、因縁の相手と相討ちのような形で戦闘が終わったと思ったらいきなり「人間は心の底では滅びを望んでいる」「世界を滅ぼすのが私の使命」といった趣旨の語りと共に現れ、そのまま戦闘に突入するが、その過程でも詳しい素性について一切触れられない。 今では本作の印象が薄れている当時のプレイヤーでも、難点としてこの「唐突なラスボス」を挙げる人は少なくなく、FFどころか「RPG全体でも屈指の超展開ボス」と揶揄する向きも強い。 ラスボスは連戦だが、前述のとおり1戦目は因縁の相手だったため「あいつをラスボスにしてほしかった」「あいつと決着をつけたかった」等という声もよく聞かれる。 ただし本作のストーリーの根底には「キャラクター一人一人が『生』と『死』に向き合う」というテーマが敷かれている。詳細は伏せるがこれは因縁の敵とて例外ではなく、「因縁の敵を死なせておしまい」ではこのコンセプトと乖離し作品のテーマが崩壊しかねないのも事実であり、本作のラスボスが「死の具現」たる存在であること自体はストーリー上むしろ必然と言え、その存在概念自体は理解できるとする意見も存在する。 問題はとにもかくにも深刻な「説明不足」にある。上記のように本作を貫くテーマは重いが、全体としてわかりやすく説明されていた。しかしラスボスと因縁の敵との関係性については、非常に漠然とした抽象的な表現でしか語られなかった。このような表現は、テーマを踏まえれば制作側の意図的な演出であるとも考えられるが、結果的に多くの人に受け入れられなかったことは疑いようがない。本作のラスボスのわかりやすいオマージュ元である『III』では、ラスボスの存在と黒幕がラスボスを呼び出そうとしていること、その理由などは事前にストーリー上で示唆されていた。このように、具体的な登場理由がほんの少し述べられるだけでも理解の一助となり、プレイヤーからの評価は違っていただろう。 情報そのものが全く皆無なわけではなく、とある場所の壁の文字や会話などから推測は可能。 問題点 ゲームシステム ロードの長さ・戦闘突入までの時間の長さ エンカウント処理後、戦闘が始まり操作可能となるまでのロードが長い。 画面暗転後、視点が回転する演出があるが、この間に敵も味方もいない背景を映しているだけのため、長く感じやすい。 その上、エンカウント率自体は高くはないが、エンカウントを軽減するアビリティがないため、体感的には実際以上にエンカウント率が高く感じられてしまう。 なおダンジョンではエンカウント率は上記の通りそこまでではないが、フィールドでのエンカウント率はやたら高い。数秒歩いたらエンカウントしてその度に待たされるため、大変ストレスがたまる。チョコボなしで探索するのは苦行でしかない。 PSの過去作である『VII』や『VIII』と比較して、バトルメンバー数が3名→4名に増えたことの弊害もあると思われる。 ただし、マップ移動時のロードに関しては『VII』より僅かに遅い程度で『VIII』より速くなっており、そこそこ快適になっている。 PS2の高速ロードに対応しており、ゲームアーカイブス版もロード時間の短縮が確認されているため、依然気になるレベルではあるもののいくらか快適になっている。 リマスター版では戦闘開始演出をカットできる機能がついた。しかしオンにしてもカットされないことも珍しくなく、またカットされていても数秒暗転状態で待たされることが多々あるなど、あまり役に立っていない。 戦闘のテンポの悪さ 上述のロードの遅さもあるが、全体的に技や魔法や召喚獣、トランスなどの演出が長い上、コマンド選択後行動に移るまでの時間が長く、全体的にテンポがもっさりしているため一回あたりの戦闘に時間が掛かる。 『VII』や『VIII』と比較して時間のかかる技を使ってくる雑魚も多いため、ロードの長さと合わせ『VII』『VIII』よりテンポが悪化したとの声も多い。 一部の特技を使う際に魔法の詠唱に似たモーションが入るようになったこともテンポの悪さに繋がっている。「水鉄砲」のようなどうということのない特技ですら、「特技モーション」→「攻撃エフェクト」→「ダメージ」という風に演出されるので、連発されると鬱陶しいことこの上ない。 前作までの欠点を解消しようとした努力が随所にうかがえる本作では珍しく、『VII』や『VIII』で散々叩かれたにもかかわらず改善されなかった点。 先述のATB使用に関連して、敵味方キャラ全員が行動を選択しているのにもかかわらず誰一人動かず内部処理の都合でバトル自体が数秒静止してしまうという、俗にいう「ATB渋滞」が多発する。 こうなってしまえば、ATBの特徴のはずのリアルタイム感はもはやゼロであり、ドラクエのようなターン制とATBの悪いところだけを合わせた状態になってしまう。 回復行動を選択したもののなかなか行動に移ってくれず、待っている間に攻撃されて戦闘不能、というのもザラである。 この点は『X-2』で行動開始までの時間が「ウェイトゲージ」として可視化されたことで改善された。 プレイヤー側の使える状態異常、割合ダメージ系の命中率 今作の状態異常や割合ダメージ系の攻撃には「基本命中率」が設定されているのだが、プレイヤー側の使える物は(青魔法「夜」などの一部例外を除き)軒並み命中率が異常に低く、中には基本命中率0%という「当てること自体が無理ゲー」レベルの代物まで存在する(*7)。 当たるかどうかも分からない状態異常攻撃を使うくらいなら、その手番を使って普通に攻撃した方が明らかに速い. ここまででも十分酷いが、よりによって今作の味方用の状態異常魔法は「全体化すると命中率が半減する」仕様がある。 ただしジタンの武器に秘められた状態異常を敵へ付与する「刀魂放気」やテント使用時に50%の確率で発生する「暗闇沈黙毒へび」は必中。またビビは「ためる」で簡単に魔力を上げられるため命中率も底上げされ、状態異常の魔法もボス戦などでは十分活用できる。旧作同様いくらかの状態異常はボスにも効くため状態異常そのものが弱いわけではない。 召喚魔法の仕様 『VIII』で演出が長かったという批判に対する反省か、今回の召喚魔法は「演出と威力を抑えたショートバージョン」「演出は長いけれど威力の高いロングバージョン」の2種類が用意されている。 しかし、初期段階ではこの2種類の演出を任意に選ぶことができず、どちらが出るかはランダムで決定されてしまう。ショートVerのほうが圧倒的に出やすい(*8)ので「短くしてくれ」という声にはある程度答えてはいるが、ロングが不必要に出て演出がかったるくなったり威力が欲しいのにショートになったりする可能性は捨てきれない。 また、確実にロングに出来てついでに威力を更に上げられる『おうえん』というアビリティを習得可能だが、アビリティなので魔石力を使ってセットしなければならず、また「威力は低くて良いので確実に演出を短くしたい」という需要は根本的に満たせない。 「宝石」の仕様に関する説明不足 「宝石」はアクセサリであると同時に、戦闘中に使用すると味方単体のHPを回復させる消費アイテムでもある。 「宝石」はアイテム使用時の回復量が種類ごとに異なり、さらに種類ごとの所持数が増えるほど使用時の回復力が増すという性質があり、隠れた特性として「所持数によって対応する召喚魔法の攻撃力が変化する」という仕様がある。 これらの仕様はゲーム中に一切説明されず、特に召喚の威力と連動する仕様を知らないプレイヤーは召喚魔法に「演出ばかり長く威力が弱い」印象を抱きやすく、召喚での攻撃がメインであるガーネットがヒロインにもかかわらず弱キャラ扱いされる事態につながった。 宝石を集められれば彼女も十分強いが、それには育成の手間に加え、他のキャラには必要ない膨大な作業を強いられることになる。 このことは、ヒロインではないエーコが白魔道士としてガーネットより優秀なことや、最強召喚獣の威力が宝石でなくエーコのレベルに依存するため育成が楽であることとあわせ、ガーネットの不遇さに拍車をかけている。 カードゲーム 上述の通りミニゲームとしてカードゲームが存在するのは前作同様だが、シンプルでとっつきやすかった前作から一転、本作のものはルールが複雑でとっつきにくいものとなっている。 その割に、システムの説明は序盤に訪れる村でヒントを記した貼り紙からぼんやりと匂わせる程度にとどまり、細かいルールを作中で厳密に知ることはできない。 各カードには上下左右斜めの8方向それぞれに対する攻撃の矢印の有無と、「5PA4」のように4桁の数字・アルファベットで表示される能力値(*9)とが個別に設定されており、これを盤面に並べてカードを取ったり取られたりして競うことになる。 ルールは単純に言えば「(1)敵カードの矢印がない側へこちらの矢印を向けたカードを置けば、無条件でその敵カードを取れる(2)敵カードの矢印とこちらが新たに置くカードの矢印が互いにぶつかる際は、こちらが2桁目の攻撃タイプ&1桁目の攻撃力で攻撃し、敵は攻撃タイプに対応した防御力で受け、数値の大小の比較で勝敗判定が行われる」と実はそこまで複雑ではない。 しかし、矢印は見た目通りの意味なのでまだよいとして、能力値の表記がとても複雑。数値は16進数でそれ自体に戸惑う人も少なくないうえ、攻撃タイプの文字表記に16進数と共通の「A」が含まれる点、物理・魔法で防御力が2つある点などは混乱を招きがちで、他の媒体で見方を知らない限り完全な理解はまず不可能である。 16進数自体は「1~9より大きいのがA~F(10進数で言うところの10~15)である」くらいを理解できればいい程度だが、中高生以下だとそもそも16進数を知らない人も多い。 さらに「攻撃力・防御力は十の位(上1桁)のみが表記される」という大雑把な仕様で、同じ表記でも実能力に16段階もの開きがあることになる。なおかつ、カードバトル中のダメージは16進数から10進数に変換されて表示されており、なおかつダメージには『VIII』のものと違い乱数の要素まで加味されるため、極めてややこしい。 カードは成長要素を持つが、成長システムの関係上、一つのカードを育てるだけでもカードゲームを何十~何百回もプレイする必要がある。 負けると育てたカードでも簡単に取られてしまい、同じカードを取り返すことは難しい。 カードの所持限界が100枚と種類数と同値であり、コンプリートを目指すのなら全種のカードを1枚ずつしか持つことができない。 再入手不可能なレアカードがどれなのかを示す指標が無く、カードの登録番号で類推するくらいしかない。 また、カードを一切やらなくてもクリアできた前作と違い、今回はなんと Disc3序盤のストーリーを進めるにはカードバトル大会に累計二回以上勝たないといけない (負けた場合はリトライが3戦目の決勝以外何度でも可能)。このカードバトル大会の決勝戦の相手(の付き添い)に会うことで話が進むのだが、それが必須イベントだとまでは思わずしばらくいろんなところをうろついてしまった人もいるだろう(*10)。 一応ルールが分からず適当にやっていても何回か挑戦すれば運良く勝てる難易度ではあるが、カードが苦手、システムが分からないという人には苦行以外の何ものでもなかった。 手持ちのカードを捨てているとトット先生から強力なカードを貰えるという救済措置はあるが、情報がないので気づかない。カードスタジアムでもカードが買えるが最弱クラスのものばかりである。 その他 前述のタイムアタック要素である「エクスカリバーII」は、本作にふんだんに盛り込まれた他のやり込み要素や本作全体にわたる個別の演出の長さと噛み合っていない。 ほとんどのやりこみ要素を捨てないと「エクスカリバーII」の入手は困難で、これを含んだ全要素コンプリートは時間的に到底不可能である。 このようなタイムアタック要素があるのに、ムービーカットなどの機能がない。 そのため「ディスクオープンでのムービーカット」という邪道な荒業が通常のようにまかり通ることとなった。これにより故障の報告が急増したという話は特にないが、ハードウェア的に推奨されない行為を誘発しかねない仕様は批判の対象となっている。 なお、設計上はムービーをカットしなくても充分間に合うようになってはいる。 さらに、エクスカリバーIIは各キャラごとに用意された最強武器(*11)という位置づけなので、通常プレイではスタイナーの最強武器だけ手に入らないという問題もある(*12)。 後述する次世代機移植版は処理速度倍化機能やプリレンダムービーを飛ばす機能が追加されているが、エクスカリバーIIの条件は実際のプレイ時間で判定しているためこれらの機能を活用すれば事実上の猶予時間が倍以上になる。 総評 前2作とは方向性こそ大きく異なるものの、中世ヨーロッパファンタジーを基調とした温かみのある世界観、デフォルメの効いたキャラ造詣による独自の作風に、深みのあるシナリオが加わり、『FF』ナンバリングにふさわしい作品となっている。 『FF』旧作ファンに向けては音楽や用語など過去作のオマージュが多数盛り込まれる一方で、そうでない人でも親しみやすく懐かしさを感じられる、情緒溢れる作風に仕上がっている。 ムービーのクオリティもプレイステーションのスペックでは最高峰ともいえる出色の出来であり、あらゆる表現が高いレベルでまとめ上げられている。 一方、前作のジャンクションシステムのような先鋭的な挑戦はあまり盛り込まれていない。 よく言えば初期の作風に回帰した古き良きFF、悪く言えばゲーム面においる目新しさに欠ける作品ともいえ、凝った斬新なシステムを好む層にはやや食い足りないと感じられる面もある。 戦闘面はロード時間の長さやATBの大味さ、易しめの難易度など手放しで評価できないとする意見もある一方で、メインシステムもシナリオもシンプルで素朴ながらも堅実な作りで纏め上げられており、特にシナリオの出来は今なお高く評価する声も多い。 「複雑なシステムのRPGよりシンプルな作風が好み」「王道的な中世風の世界観を堪能したい」「芯のしっかりしたシナリオを味わいたい」というユーザーには今でも十分おススメできる作品といえる。 余談 本作には予約特典としてビビの人形が付属したが、当時はコンビニでゲームの予約ができるようになったばかりという時期で、渡し忘れもあったようだ。 前作に比べると売上は伸び悩んだ。 『VII』『VIII』と着実に売上を伸ばしてきた『FF』シリーズだったが、PS最終作となる本作では大きく失速した。 原因として考えられるのは以下の通り。 PSへの移行の際に掴んできたファンへのアプローチが十分に出来ず、旧作ファンからは原点回帰というキャッチフレーズを訝しがられたこと。 PSに初移行した『ドラゴンクエストVII』の発売に話題性を取られた。 本作の発売時点で既にPS2が発売されており、PSのゲームの売り上げ自体が下火になり始めていた。 事実、これ以降の『FF』シリーズは、こういった世界観の作風からは離れ、むしろ前作・前々作に寄った作りのものが多くなっていった。和田洋一氏のnote記事によると、本作のようなファンタジー・低頭身・人外などといった要素が共存する「クラシックFF」の系譜は『クリスタルクロニクル』シリーズに任せ、『VII』『VIII』『X』のような「ネオFF」の系譜とは分けられる方針になったことが語られている。ただし、『XII』『XIV』『XVI』のように、比較的ファンタジー色が高い作品も存在する。 なお、それでもゲームアーカイブスの売れ筋ランキングでは常に上位だった事や、配信や動画サイトでの公式生放送の時には多くの人気を集めており、本作の根強い人気を証明している。 いずれにせよシリーズ全盛期の一端を担った作品の一つであることに変わりはない。 当初は重厚な『アルティマニア』シリーズなどに代表される、書籍としての攻略本は本作では作らない予定だった。理由は、当時既にインターネットがだいぶ普及してきており、ユーザーのやり取りで攻略情報を探してほしい、という坂口氏の目論見があったためである。 実際に坂口氏の目論見通り、『IX』の攻略サイトや攻略BBSは過去のゲームと比べて大いに賑わった。 何と、公式の攻略サイト「オンラインアルティマニア」まで用意され、実機調査では知り得ないデータも掲載されていた。 しかし、ユーザーからは「攻略本を作ってほしい」という要望も少なからずあった。有志による「FFIXあるてまにあ」などの攻略同人誌が作られたことからも、その需要は窺える。 結局、本作発売から1年半の時を経て『ファイナルファンタジーIX アルティマニア』が発売された(*13)。ちなみに、『ファイナルファンタジーX アルティマニアオメガ』の方が先に発売されている。 当時、『XII』の発売延期を受けて、『アルティマニア』シリーズの出版などを手掛けていたスクウェアの関連会社・デジキューブが経営危機に陥っていた。『IX アルティマニア』の発売は、この穴を補填するためだったとも言われている。『XII』の更なる発売延期により、結局デジキューブは倒産してしまったのだが…。 タイムアタックプレイにより入手できるエクスカリバーIIは最初期は「都市伝説」とも言われていたが、インターネットを介して証拠画像が多数広まり、一般にも認知されることとなった。この点では「攻略本を介さない、口コミとインターネットによる攻略情報の流布」という坂口氏の目論見は成功したと言える。 先述の通りRPG開発ノウハウの無いハワイスタジオ制作のため、そのサポートとして『FFT』の一部スタッフがヘルプ要員として参加している。『FFT』のフォントがそのまま使われていたり、それまでのナンバリングには馴染みの薄い『FFT』由来のネーミングが散見されているのはここに起因している。 ゲーム中に前述した過去のFFネタ以外にも同社の別タイトル『パラサイト・イヴ』ネタや、『FF』どころかスクウェアとは何の関係もない『バイオハザード』ネタが仕込まれている。気になる人は探してみよう。 後作の『XII』や『XIII』には、ミニゲームや地名などに本作のオマージュ的要素が含まれている。 電撃オンラインのリメイクしてほしいゲームランキングで7位にランクインした。 本作の主人公の名前は「ジタン」である。綴りこそZidaneだが「ジダン」ではないので注意。 『FF』のギャグ系ネタを集めたサイト等でも『IX』の部分だけ(ゲームを知らなくても書ける)某サッカー選手ネタばかりだったり…(*14)。 + ラスボスネタバレあり注意 ラスボス「永遠の闇」はペプシコーラのCMに登場するキャラクター「ペプシマン」に容姿が非常に良く似ているため、ネット上では「ペプシ」などと呼ばれている。 「ペプシマン」呼ばわりされた背景には、本作がコカ・コーラとコラボレーション企画を行っていたことも起因する。当時のTVCMで『IX』のキャラクターたちが登場したり、コカ・コーラに『IX』のフィギュアのおまけが付くなどの企画を行っていた。おかげで「コカ・コーラのライバル=ペプシ」という図式ができあがってしまった。 ところでチョコボを育てていくと戦えるようになる隠しボス「オズマ」は外見がペプシコーラのロゴマークにかなり似ているかもしれない。 ちなみに、当時のコンビニのレシートは文字数が少なく、711の場合予約商品名が何と書かれていたかというと…?(*15) 2021年6月にフランス・パリに拠点を置くアニメ製作・配給会社Cyber Group Studiosが本作をアニメ化すると報道された。 移植 2016年2月にiOS/Android版、4月にWin版としてリマスター版が配信開始された。制作はシリコンスタジオ。 グラフィックの高解像度化やこれまでのシリーズ移植で追加されてきたブースト機能やオートバトルが実装された。戦闘開始時の演出カットも選択でき、プレイヤーの声が反映されたものとなっている。 その他の変更点として、フィールド移動の際にオートセーブが追加、プリレンダムービーのスキップ機能の追加などが行われている。 また、カードゲーム可能なNPCはアイコン表示で分かりやすくなっていたり、戦闘のコマンド欄が4つから6つに変更されている他(*16)、名前入力画面がオリジナル版から別物になっているなど、細かい部分にも変更点が多い。 高解像度化はされているが、背景はPS版の素材を引き伸ばしたような状態になっているため粗さがやや目立ち、滑らかにリモデルされたキャラの3Dポリゴンが相対的に浮いて見えてしまうという難点もある。 他にもWin版や下記の家庭用機においてスティック移動がPS版と違って8方向しか移動できない、戦闘終了後マップのBGMが最初から再生されるなど(後にパッチで修正)、人によっては気になる点もあるが、遊びやすくなった調整やテンポの向上によって概ね良リマスターとして受け入れられている。 Win(Steam)版は、対応言語の一覧には日本語が含まれていないが、実際は日本地域への配信では日本語にちゃんと対応しており、このことはSteamのストアページでも説明されている。 ただしあくまでも日本のSteam公式ストアもしくはスクウェア・エニックスe-STOREで購入した場合のみ日本語が付く。このため、海外の外部サイト経由で買ったり、海外在住者などの場合は日本語が省かれてしまうので一応注意。後からDLCで追加することもできない。 Steamゲームではよくあることだが、Steamの言語設定にかかわらず、初期設定は英語で固定されている。日本語でプレイしたければタイトル画面で切り替える必要がある。 また、日本語に設定するとAボタンとBボタンが勝手に入れ替わる。設定で変更可能だが、タイトル画面の操作は変えられないので注意が必要。 Steam版は他のSteamゲーと同様、各種実績やトレカ バッジにも対応している。 海外では過去のFFシリーズが次々とSteam向けに移植されているのだが、日本では何故か長らくFF8までが国内不売&日本語非対応(いわゆる「おま国」)となっており、正式に日本で販売されているのはFF9以降のタイトルのみであった。 FF8以前のタイトルについては後に、FF8のリマスター、FF3 4の3Dリメイク、FF7のリメイク、FF1~6のピクセルリマスターが日本向けにも配信されている。 2017年9月19日にはPS4版も配信。 制作はギルドスタジオという会社に変わっているが、本作のリマスターを担当したスタッフが独立した会社である。内容も上記Win版をベースにしており、同様にトロフィーにも対応している。 購入特典で板鼻利幸氏描き下ろしの背景イラストも含むオリジナルテーマがもらえる。BGMは「いつか帰るところ」、カーソルと選択音もFF9仕様になっているのでファンは見逃せない。 2019年にSwitch/One/Win(MS Store)版がリリースされた。 これを記念し、2018年末にスクエニ公式主催で「『FFⅨ』48時間ぶっ通しゲーム実況生放送」が行われた。(参照) ちなみに、プレイされたのはPS4版。一部のムービーやイベントはネタバレ防止のために音声だけになったり、出演者があまり似ていない物まねをして笑いを取るという展開であった。 テトラマスター POL(*17)上で運営された、『Ⅸ』のミニゲーム、クアッドミストのカード追加版と言えるもの(*18)。現在は終了している(2010年12月31日まで)。 プレイ料金は無料だが、ソフトの入手には『XI』のどれか(*19)か、『FRONT MISSION ONLINE』が必要であった(PS2版はHDDが必須になるのでプレイのハードルは高かった)。 ランキング優勝者が使用したカードデッキが自動的に販売されるシステム等、システム面もよくできていたが、他のゲームと同時には遊べないため、『XI』のメンテナンス時が一番にぎわっていた。
https://w.atwiki.jp/raumen_haishin/pages/23.html
ファイナルファンタジー13 配信PART 配信開始日時 Ustream Justin 備考 1 2011/12/01 21 21 1 初回 2 2011/12/03 02 11 1→2 3 2011/12/04 01 42 1→2 4 2011/12/04 21 04 1 5 2011/12/07 02 25 1 6 2011/12/08 08 08 1→2 7 2011/12/09 03 16 2 8 2011/12/11 00 21
https://w.atwiki.jp/orenorpg/pages/23.html
タイトル ファイナルファンタジー12 / インターナショナル版 ジャンル RPG 対応機種 PS2 外見 固定。ただし武器と盾は装備品に準ずる セリフ あり ボイス フルボイス 育成 「ライセンスボード」による能力獲得インタ版は職選択とそれによるアビリティ取得制限あり(職ごとにライセンスボードが異なる) グラフィックのバリエーションはさほどでもないが、ライセンスボードの進め方で育成方針が大きく変わる。 FF12はスレの趣旨に合わない気がする -- 名無しさん (2010-12-28 15 26 03) 名前 コメント